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文壇 (文春文庫 の 1-13) 文庫 – 2005/4/8

3.9 5つ星のうち3.9 23個の評価

酒と愚行に淫し、獣道を歩み、闘い、倒れ果てた作家、編集者たちの懐かしい顔、哀切のとき。欲望蠢く60年代の極私的メモワール

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2005/4/8)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/4/8
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 285ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4167119137
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167119133
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 23個の評価

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野坂 昭如
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上位レビュー、対象国: 日本

2017年5月7日に日本でレビュー済み
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大御所となった晩年だが
どこか怪しい猥雑な場所で放たれる瘴気こそ本来の持ち味

驚異的な記憶力と描写 凄い
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年9月25日に日本でレビュー済み
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スムースに受け取りました。
2019年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あらためて凄い文体、早口の喋りのままだな。本人、やっぱ、普通の文学者、小説家じゃないという劣等感を持ち、文壇で疎外感を感じていたのかな。でも、あこがれだけはあり、出たとこ勝負で進めるうちに、直木賞作家になりおおせてしまい、実は本人が一番驚いていたのかも。だから、作家人生には不安がいっぱい。でも、いまさら小説修行もやる気ないから、酒におぼれながら、度胸と綱渡りで、世渡りしてきたってところか。

野坂にとって、文壇とは、酒場での作家や編集者との交流、飲酒、狂態の舞台だが、実は心は醒めていた。編集者や作家からの評価が気になり、ほかの作家や彼らの新作の評判、処世のつぶやきに耳を澄ませ、才能を持つ錚々たる人気作家たちへの激しい嫉妬に苦しむ。晩年になってもそれらが頭から離れず、本作が成ったんだな。

デビュー当時、自分をなぜか有望新人と遇してくれる三島由紀夫の言動や態度への神経質なこだわり、対談で愚弄されたと感じ、帰途に人を殴って指の骨を折るエピソード。旧制高校の先輩で、真の作家、文学者と尊敬する丸谷の滋味のあるアドバイス、彼の「笹まくら」執筆の様子、吉行にあこがれ、売り出してきた梶山、立原、生島、三好らの勢いに瞠目し、姿は見えないが、常に評判が高い「五木寛之の影」におびえる。石原、開高、大江ら、少し年下で既に大家となっている文学者とは、確然たる差を感じ、離れて仰ぎ見るのみ。文壇バーで、こうした酒と薔薇と狂態を繰り返しながら、締め切り間際の綱渡りの執筆の日々。直木賞を取るが、普通の小説修行や執筆の道になじめず、ついつい、歌手やルポなど、わき道にそれていく。そういう生き方しかできないのだな。本書は1970年で終わるのだが、三島の新作が話題にもならない状況で、三島の元気のない様子を記し、三島の自衛隊突入で終わる。煌めく才能も、いつかは枯れるのだ。野坂は、三島を見て、自分のペースで自分のやりたいことをやれば良いという諦観に達したのかな。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年5月29日に日本でレビュー済み
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昭和60年代の文壇の記録と、作家としての野坂さんのやり口について。文壇史&自伝。

安吾、太宰、大江はつまらない。吉行はよし、丸谷はわからん、三島は途中で飽きたと、正直に吐露。

ほんとにこの当時の作家は文章書いてたか酒飲んでたかだったのだなと知った。

また、余裕派・無頼派に見られることの多い野坂さんだが、文筆活動においては苦悩があったことを正直に書いている。

曰く、「おれの書いたもののどこがおもしろいんだ」「小説の勉強などしたことがなくて困った」。

それでも直木賞をとった後はやっぱり天狗になる。やれ「原稿料が上がった」「歌手デビューだ」。

そういう人間臭い野坂さんが好きだ。ほかの人間臭さがないいわゆる「昭和文豪」はつまらない、とおれは思う。

昭和に野坂さんがいてくれてよかった。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年7月21日に日本でレビュー済み
当時、小生は直木賞作家、大田中角栄に異議申し立てて新潟某区で出馬したカヨワイ文化人という印象しか持っていませんでした。
 この本で野坂先生が文学のために財を湯水の如くつかい様々な新人作家の面通しを行っていたとしって我がことのように嬉しくなった。
三島由紀夫、丸谷才一、遠藤周作、吉行淳之介、安岡章太郎、近藤啓太郎、山川方夫、中原弓彦、長部日出雄。文壇の綺羅星の後ろを若き野坂さんが暗躍疾走する。
野坂さんは好事家と思いきや、「エロ事師たち」は米軍キャンプの隠しテープをつかつてようやく書いたとのこと。第三の新人を再読したくなりました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年5月2日に日本でレビュー済み
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 野坂昭如の小説は『火垂るの墓』『アメリカひじき』くらいしか読んでいなかったが、本書は圧倒的な面白さ。戦後すぐ〜昭和40年代半ばまでの、いわゆる野坂自身、もっとも脂が乗っていたいた時期の『文壇』、ようするに酒場での同時代を代表していた作家の見聞を独特の句点の極端に少ない文体で駆け抜ける。どこまでホントかわからぬが、月日まで克明に記した圧倒的な記憶力、読者はお気に入りの作家が野坂とどうかかわっていたかページをめくるのも楽しみ。吉行淳之介〜「第三の新人」のファンの読者、必読、か。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2002年9月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小説家志望の気持ちを代弁しているようなものだ。
不安、疑心、生活、女房子供、才能。有名な人と格好良く難しいことを喋って、人に尊敬されたり、重く見られたい。
野坂の物語は、オートフィクションになっており、そういう言葉がない頃に、嘘を絡めてやっていた。
そこが珍しく、文体も読みなれれば調子がよい。
もう文壇はなくなったのだろうか。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年9月18日に日本でレビュー済み
 この本は、高橋源一郎の「人に言えない習慣、罪深い愉しみ」所収の短い書評で知った。
 いい本教えてくれて有難うゲンチャン。
 これは、まず読みものとして最高。語られている内容に興味が尽きない。昭和文学史的なものを書く人にとっては、涎の出るような資料だろうし、ゴシップ的興味で読み込んでも有名作家たちのエピソード集としても堪らんものがある。あたかもサヴァン症候群の患者のごとく、想起する野坂は過去の事象を、その光景のごく細部まで、交わされた会話の一言一句まで、現前させてしまうのか。
 さらに、雑文ライターから直木賞作家へと変貌(成長)していく過程での、野坂自身の心境、内面がてらいもなく吐露されているばかりか、創作の裏話、野坂文体の秘密まで包み隠すことなく披瀝されているのだから、こんなお徳な本はめったにない。
 まったく羨ましくなる、互いに畏敬しあうような丸谷才一と野坂の関係についても、その一端が窺われる記述がいくつか。地方に文藝講演会で同道したヴェトナム帰りの開高健と女郎買いに出陣する話など、楽しくも沈思させられるようなエピソード満載です。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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