1999年刊行。
当時は右翼系の政治家がなに言っているのかなあ位の興味で読んだだけでさしたる印象も残っておらず。
今回読み直すと尖閣諸島問題はじめ、ストレートに日本国とはどうあるべきかを真剣に問うている。
気骨を持った文章だ。
最近こういう骨のある政治家、小説家、男が減ったような気がするなあ。
寂しい限り。
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亡国の徒に問う (文春文庫 い 24-2) 文庫 – 1999/5/7
石原 慎太郎
(著)
いま日本には、平和という言葉に酔い自ら国を損なおうとする輩が徘徊している。国の現状を憂い、再生のために何をすべきかを問う
- 本の長さ253ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1999/5/7
- ISBN-104167128039
- ISBN-13978-4167128036
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1999/5/7)
- 発売日 : 1999/5/7
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 253ページ
- ISBN-10 : 4167128039
- ISBN-13 : 978-4167128036
- Amazon 売れ筋ランキング: - 942,957位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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1932年神戸市生まれ。一橋大学卒。55年、大学在学中に執筆した「太陽の季節」で第一回文學界新人賞を、翌年芥川賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 オンリー・イエスタディ (ISBN-13: 978-4344414501 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年8月26日に日本でレビュー済み
77p■尖閣諸島、あの島を失うまい
・「蘇鉄は沖縄にあるが、台湾には無い」昭和天皇
・1988年、日本青年社が灯台を建設し申請するも却下
・外務官僚は“天安門事件76”を理由に許可を恐れた
・沖縄返還71アメリカに証人要請したが拒否される
・米軍は、地権者の古賀ハナ子に土地使用料を払っていた
144p■ 湾岸戦争 における日本の貢献
・戦争で使用された高性能デバイスはほぼ全て日本製
・半導体デバイスなど電子工学部品の量産・技術供与
・自民党の幹事長・小沢一郎130億ドル拠出
・戦費400億ドルの1/3強を日本が負担
21世紀になっても尾を引く社会問題た。2010年9月、中国漁船が領海侵犯の上、海上保安庁の巡視船に衝突してきた。民主党政権期におきた外交問題。中国人船長は、処分保留のまま釈放され、仙谷官房長官はこれを容認した。11月に衝突時の映像が、海保職員によってネットカフェから発信・流出し、大きな社会問題となった。翌年、公務員法(守秘義務)違反を問われた一色正春さんは起訴猶予処分(不起訴)となったが、辞職した。
・「蘇鉄は沖縄にあるが、台湾には無い」昭和天皇
・1988年、日本青年社が灯台を建設し申請するも却下
・外務官僚は“天安門事件76”を理由に許可を恐れた
・沖縄返還71アメリカに証人要請したが拒否される
・米軍は、地権者の古賀ハナ子に土地使用料を払っていた
144p■ 湾岸戦争 における日本の貢献
・戦争で使用された高性能デバイスはほぼ全て日本製
・半導体デバイスなど電子工学部品の量産・技術供与
・自民党の幹事長・小沢一郎130億ドル拠出
・戦費400億ドルの1/3強を日本が負担
21世紀になっても尾を引く社会問題た。2010年9月、中国漁船が領海侵犯の上、海上保安庁の巡視船に衝突してきた。民主党政権期におきた外交問題。中国人船長は、処分保留のまま釈放され、仙谷官房長官はこれを容認した。11月に衝突時の映像が、海保職員によってネットカフェから発信・流出し、大きな社会問題となった。翌年、公務員法(守秘義務)違反を問われた一色正春さんは起訴猶予処分(不起訴)となったが、辞職した。
2006年10月16日に日本でレビュー済み
彼が国を、国民を憂える気持ちは良く分かる。年を取れば取るほどそう思うだろう。彼が苛立つのも良く分かる。男として生きてきた者なら尚更だろう。彼の若年時代の生き方を見れば、今の日本の状態に我慢ならないのも良く分かる。オトコがオトコを捨てたような世の中だからだ。彼は必死に自国の情けない現状を打破しようと動いている。彼の言う情けない状態がこの本には山ほど書かれてある。それに危機感を持つか持たないか…であろうが、情けないのは、それらを見聞きしても一向に動こうとしない人たち(特に男たち)である。情けないことをしていてもそれが情けないと感じなくなっている事に今の日本の悲惨さがある。この本はそういう事を示しているのだが…もうこれ以上無い、というくらい書かれてあるのに、なかなか世の中が変わらない…ほんとに亡国にならないと分からないのか?なってからでは遅いのだが。痛い目に遭わないと気付かないのか?
2001年10月13日に日本でレビュー済み
読むと一瞬最近の若者は・・・というよくある現代批判のよう感じる。しかし読み進むにつれて自立した国家としてのあり方を今後どするかという重大なテーマを論じていることがわかる。第二次大戦後、憲法、戦後処理から危機管理まで何もかもあいまいにしてきた日本人に対する痛烈なる問題提起だ。特に憲法や防衛について論じることは長年タブーであったがタカ派・ハト派という俗な分類を超えて今後日本人が真剣にこの国のあり方を考えなくてはならないと感じさせる作品。