無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
蒙古来たる 上 (文春文庫 か 2-38) 文庫 – 2000/9/1
海音寺 潮五郎
(著)
鎌倉時代、突然蒙古の軍勢が九州に襲来する。周章狼狽するばかりの幕府にあって、敢然と立上がる執権北条時宗の姿を描いた歴史絵巻
- 本の長さ556ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2000/9/1
- ISBN-104167135388
- ISBN-13978-4167135386
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2000/9/1)
- 発売日 : 2000/9/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 556ページ
- ISBN-10 : 4167135388
- ISBN-13 : 978-4167135386
- Amazon 売れ筋ランキング: - 342,016位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中3.8つ
5つのうち3.8つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
9グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年8月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
希望日に届きましたが、表紙は蒙古来たる<上>ですが、中身は蒙古<下>です。
出荷前に十分チエックして下さい。
出荷前に十分チエックして下さい。
2017年9月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
艶な部分も多く、青春小説でもある。
「やぁ!」という小一郎の雄たけび。
だんだん面白くなっていく。
「やぁ!」という小一郎の雄たけび。
だんだん面白くなっていく。
2017年6月30日に日本でレビュー済み
筑海の颶気天に連なって黒し。海を蔽うて来る者は何の賊ぞ。
蒙古来る。北より来る。東西次第に呑食を期す。
趙家の老寡婦を嚇し得て、此れを持して来り擬す男児の国。
相模太郎胆甕の如く、防海の将士各力む。
蒙古来る。吾は怖れず。吾は怖る関東の令山の如きを。
言わずと知れた頼山陽の『蒙古来』である。本書は題名からも明らかなように『蒙古来』をベースにした小説である。当然、クライマックスは弘安の役における河野通有の獅子奮迅の活躍となるが、そこに至るまでにこの時代を描ききっている。両統迭立、執権家内部の暗闘、公家、武士、クグツ、外国人、そして一遍と日蓮、無学祖元。外国の侵略よりも、それを利用して私利私欲を図る国内の魑魅魍魎に筆墨を惜しまぬところが時代を超えて示唆に富む。
本書で取り分け魅力的な人物は、伊予の豪傑河野通有と若きリーダー北条時宗(相模太郎)である。男性的気概と己の信念とを信条とする二人は政治的意見の相違を超克して、最後には協力して国難に立ち向かう。ぜひ『蒙古来』と合わせて読んでいただきたい一冊である。
蒙古来る。北より来る。東西次第に呑食を期す。
趙家の老寡婦を嚇し得て、此れを持して来り擬す男児の国。
相模太郎胆甕の如く、防海の将士各力む。
蒙古来る。吾は怖れず。吾は怖る関東の令山の如きを。
言わずと知れた頼山陽の『蒙古来』である。本書は題名からも明らかなように『蒙古来』をベースにした小説である。当然、クライマックスは弘安の役における河野通有の獅子奮迅の活躍となるが、そこに至るまでにこの時代を描ききっている。両統迭立、執権家内部の暗闘、公家、武士、クグツ、外国人、そして一遍と日蓮、無学祖元。外国の侵略よりも、それを利用して私利私欲を図る国内の魑魅魍魎に筆墨を惜しまぬところが時代を超えて示唆に富む。
本書で取り分け魅力的な人物は、伊予の豪傑河野通有と若きリーダー北条時宗(相模太郎)である。男性的気概と己の信念とを信条とする二人は政治的意見の相違を超克して、最後には協力して国難に立ち向かう。ぜひ『蒙古来』と合わせて読んでいただきたい一冊である。
2011年2月21日に日本でレビュー済み
読了後に本書の出版が昭和28年であることを知って驚いた。まったく古さを感じさせ
ないスピード感があり、映画化すれば今でも娯楽大作として通用するのではないかと
思うくらいの面白さがある。夢中で一気読みしてしまった。50年以上前の作品が平成
13年に文春文庫で復刊したのは、同年に大河ドラマとして「北条時宗」が放映された
ことによると思われる。13世紀のアジアを舞台にした壮大なスケールの作品である。
元寇を下敷きにした歴史小説であるが、伝奇小説の要素も濃く、海洋冒険小説という
こともできる。舞台はアジア全域にまたがり、多種多様な登場人物に彩られている。
主人公は北条時宗ではない。ひとりを選ぶとしたら河野通有。弘安の役で獅子奮迅の
働きをした実在の伊予の豪族である。大胆にして怜悧、男が惚れる本物のサムライだ。
準主役に獅子島小一郎であろう。こちらは架空の人物だろうが、純粋にして気骨ある
若者。他の登場人物も一人ひとりが実に魅力的なのがたまらなくいい。(下巻に続く)
ないスピード感があり、映画化すれば今でも娯楽大作として通用するのではないかと
思うくらいの面白さがある。夢中で一気読みしてしまった。50年以上前の作品が平成
13年に文春文庫で復刊したのは、同年に大河ドラマとして「北条時宗」が放映された
ことによると思われる。13世紀のアジアを舞台にした壮大なスケールの作品である。
元寇を下敷きにした歴史小説であるが、伝奇小説の要素も濃く、海洋冒険小説という
こともできる。舞台はアジア全域にまたがり、多種多様な登場人物に彩られている。
主人公は北条時宗ではない。ひとりを選ぶとしたら河野通有。弘安の役で獅子奮迅の
働きをした実在の伊予の豪族である。大胆にして怜悧、男が惚れる本物のサムライだ。
準主役に獅子島小一郎であろう。こちらは架空の人物だろうが、純粋にして気骨ある
若者。他の登場人物も一人ひとりが実に魅力的なのがたまらなくいい。(下巻に続く)