隆慶一郎の描く劇画調の「一夢庵風流記 」に対して、ある意味、等身大の前田慶次郎を描いた海音寺潮五郎の本作。
個人的には、物足りなさを感じるところもあるが、本阿弥光悦や名古屋山三郎などとの交流で、風雅に通じた前田慶次郎を浮き上がらせているのは流石。
「一夢庵風流記 」での奥村助右衛門との、無言の、男臭い友情。
それに対して、本作での、秀吉・秀次の権力闘争の狭間で出会った石川五右衛門とのやり取りに、憂鬱でいとわしくなる姿。
どちらにも共感でき、それぞれの魅力を感じる。
読み比べることで、前田慶次郎という戦国を生きた男を、立体的に捉えることができるのではないか。
「一夢庵風流記 」を読まれた方には、是非、ご一読をお薦めする。
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戦国風流武士 前田慶次郎 (文春文庫 か 2-42) 文庫 – 2003/8/1
海音寺 潮五郎
(著)
戦国末期、前田利家の甥として幾多の武功を挙げ、茶の湯、文芸に親しみ、自由気ままに生きた天下一の傾き者を描く痛快時代小説
- 本の長さ284ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2003/8/1
- ISBN-104167135426
- ISBN-13978-4167135423
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2003/8/1)
- 発売日 : 2003/8/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 284ページ
- ISBN-10 : 4167135426
- ISBN-13 : 978-4167135423
- Amazon 売れ筋ランキング: - 485,178位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2003年9月9日に日本でレビュー済み
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2014年7月14日に日本でレビュー済み
「花の慶次」から入ったので、この本には多少の物足りなさを感じた。
もっと荒々しい慶次郎をイメージしていたが、ここではややおとなしい風流人という感じだ。
とはいえ、前田慶次郎自体が世間で浸透しているイメージとは結構違うという話もある。
例えば関ヶ原の時は既に60歳を過ぎていたりとか、着ていた甲冑から背もそれほど高くないとか、
見た目もそれほどではないとかいろいろな話がある。
こうなると特定の書物でイメージを固定化させるよりも、たくさん読んだほうがよさそうな気がする。
そういう意味でこの本は、新たな慶次像を浮かび上がらせてくれる。
鎌倉幕府成立は1192年(いい国)ではないとか、頼朝や足利尊氏の肖像画が別人とか、
「そうなの?」ということが最近、次々に出てきている。
こういうことが明らかになるたびに、イメージ先行はいかんなと思ってしまう。
もっと荒々しい慶次郎をイメージしていたが、ここではややおとなしい風流人という感じだ。
とはいえ、前田慶次郎自体が世間で浸透しているイメージとは結構違うという話もある。
例えば関ヶ原の時は既に60歳を過ぎていたりとか、着ていた甲冑から背もそれほど高くないとか、
見た目もそれほどではないとかいろいろな話がある。
こうなると特定の書物でイメージを固定化させるよりも、たくさん読んだほうがよさそうな気がする。
そういう意味でこの本は、新たな慶次像を浮かび上がらせてくれる。
鎌倉幕府成立は1192年(いい国)ではないとか、頼朝や足利尊氏の肖像画が別人とか、
「そうなの?」ということが最近、次々に出てきている。
こういうことが明らかになるたびに、イメージ先行はいかんなと思ってしまう。
2006年1月1日に日本でレビュー済み
先に隆氏の作品を読んだせいもあるが、本作の慶次郎にはまるで魅力を感じない。『一夢庵風流記』を読んだ人はこの作品は敬遠した方がいいと考えられる。
ある意味リアリティなのかもしれないが、他の有名人物の活躍の合間にちょこっと慶次郎がでてくるというような作品ととらえてしまい、読み進めるうちになんだかなあ、と物足りなさがふつふつと沸いてくる。
要するにそれらのキャラクターに押されてしまい、主人公の慶次郎がキャラクターとして形成されしきられておらず、おぼろげな印象を受けてしまう。
慶次郎の最大の見せ場でもある太閤秀吉謁見のシーンを冒頭に持ってきたこともあり、後の物語の盛り上がりに欠ける。又、その秀吉とのやりとりもさほど盛り上がると言えるものではない。太閤をこのように扱うことからこの作品の深みのなさがうかがえる。
野球に例えるとホーム1回裏、大量得点を入れてしまって9回まで見る必要もないような試合といったところだ。
この人の作品は他に映画『天と地と』しか知らないが、あの映画も観られた場面は宇佐美定満を仕留めるシーンのみ。
この映画で渡辺謙が死ななくてよかったとホッとしたものである。
著名人の名前だけでは読んではいけないという本がいくつかあるが、これはその典型的な作品であろう。
ファンにはたまらないのかもしれないが、私の場合、すでに古本屋行きリストになっている。
ある意味リアリティなのかもしれないが、他の有名人物の活躍の合間にちょこっと慶次郎がでてくるというような作品ととらえてしまい、読み進めるうちになんだかなあ、と物足りなさがふつふつと沸いてくる。
要するにそれらのキャラクターに押されてしまい、主人公の慶次郎がキャラクターとして形成されしきられておらず、おぼろげな印象を受けてしまう。
慶次郎の最大の見せ場でもある太閤秀吉謁見のシーンを冒頭に持ってきたこともあり、後の物語の盛り上がりに欠ける。又、その秀吉とのやりとりもさほど盛り上がると言えるものではない。太閤をこのように扱うことからこの作品の深みのなさがうかがえる。
野球に例えるとホーム1回裏、大量得点を入れてしまって9回まで見る必要もないような試合といったところだ。
この人の作品は他に映画『天と地と』しか知らないが、あの映画も観られた場面は宇佐美定満を仕留めるシーンのみ。
この映画で渡辺謙が死ななくてよかったとホッとしたものである。
著名人の名前だけでは読んではいけないという本がいくつかあるが、これはその典型的な作品であろう。
ファンにはたまらないのかもしれないが、私の場合、すでに古本屋行きリストになっている。
2008年5月10日に日本でレビュー済み
とにかく豪快で強くてたくましいというイメージを持っていたのですが、本阿弥光悦や名古屋山三郎、出雲阿国らとの交流が描かれていてこちらの作品では前田慶次郎の風流人ぶりが味わえました。