もともと私は歴史小説が好きで、一番最初真田太平記を読んだのが、池波先生との出会ったきっかけ。
読みやすく構成が素晴らしく、自然に小説の世界に引き込まれていき、時間を忘れます。
亡くなられた先生にもっといろいろな小説を書いて頂きたかった。
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夜明けの星 (文春文庫) 文庫 – 1983/12/1
池波 正太郎
(著)
煙管師を斬殺した男は闇の世界の仕掛人の道を歩み、父を殺された娘は幸せな一生を送る…夢魔のような一瞬が決めた男と女の運命のふしぎな廻り合わせを沁々と描く
- 本の長さ284ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1983/12/1
- ISBN-104167142317
- ISBN-13978-4167142315
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1983/12/1)
- 発売日 : 1983/12/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 284ページ
- ISBN-10 : 4167142317
- ISBN-13 : 978-4167142315
- カスタマーレビュー:
著者について
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大正12年(1923)、東京・浅草生まれ。下谷・西町小学校を卒業後、株式仲買店に勤める。戦後、下谷区役所に勤務して長谷川伸の門下に入り新国劇の脚 本を書いて演出の腕も磨く。昭和35年(1960)、「錯乱」で直木賞を受賞。52年(1977)、吉川英治文学賞受賞。「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕 掛人・藤枝梅安」の三大シリーズが人気絶頂のさなか、急性白血病で逝去する(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 池波正太郎が書いたもうひとつの「鬼平」「剣客」「梅安」 (ISBN-13: 978-4270005859 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年8月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
お道は、堀辰蔵を認識していない。辰蔵はお道を認識している。
この設定が宜しい。
この設定が宜しい。
2019年4月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
池波正太郎さんの作品を読むようになったのは、つい最近です。
女というものは不思議な生き物…この作品以外でも、このようなフレーズに出合いました。
女に限らず、人、人生など、不思議なものであるように、登場人物に語らせています。
人の心や生き方は、たやすく割り切れるようなものではないと改めて思いましたし、
割り切れないから良いのだとも思いました。
女というものは不思議な生き物…この作品以外でも、このようなフレーズに出合いました。
女に限らず、人、人生など、不思議なものであるように、登場人物に語らせています。
人の心や生き方は、たやすく割り切れるようなものではないと改めて思いましたし、
割り切れないから良いのだとも思いました。
2019年5月29日に日本でレビュー済み
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罪のない人を、感情に任せて殺害して、お金の為に、沢山の人殺人をして、いつか捕まると思わせながら、予想外の結末が面白かった。
2014年6月21日に日本でレビュー済み
「雲霧仁左衛門」、「闇の狩人」と、江戸の町を舞台にしのぎを削る盗賊、香具師、仕掛人、公儀の戦い、そしてまるで現代であるかのように200年前の街並みや人々の生き様をリアルにえがく池波ワールドにすっかり魅せられてしまい、またまた両作品と関連ありそうな本作を購入。
これまた大当たりの面白さでした。
「闇の狩人」でも登場の香具師の親玉羽沢嘉兵衛や料理茶屋「河半」なども出てきますが、本作は、サスペンスというよりは、人間ドラマ、大河ドラマ。
幼くして煙管師の父親を通りすがりの浪人に殺され、一人っきりになってしまったお道、そして方やの殺人者である越後浪人辰蔵の激動の半生が描かれる。
お道は、深川黒江町の御用聞き佐吉が営む料理屋「万常」に女中として身を寄せ、やがてお客である浅草の小間物問屋「若松屋」のお内儀お徳に見込まれ、女中としてお徳に仕えることに。
お徳はこの上なく厳しく口うるさい人で、それでもお道は懸命に奉公する。
一方の辰蔵は、流れ流れて行き倒れる寸前に拾われた謎の浪人三井覚兵衛の縁で、金で人殺しを請け負う凄腕の仕掛人になってゆく。
やがてお道は、若松屋の一人息子で厳しい母親のせいで嫁に逃げられてばかりの芳太郎に強引に関係を結ばされ、子供をもうけ、そして芳太郎の妻、若松屋の若い内儀となってゆく。
厳しい労働を重ねるうちに、すっかり腹が据わってくるお道の変貌ぶりが興味深い。
辰蔵は、人殺しを重ね、虚無的な日々を送り、やがて羽沢の嘉兵衛を暗殺した三井覚兵衛とも確執を深めてゆく。辰蔵の前にも後にも、もはや何もない幾星霜があるだけ。
辰蔵が煙管師であり、お道の父を殺して25年の月日が流れたとき、二人は互いにそうと知らずに相まみえる。
そして深い感動を残すラストシーン。
本作には、上2作で圧巻だったサスペンスフルな戦いはないけど、人間の運命の不思議さ、江戸の商家の奉公人の厳しい勤めの日常、どんなに過酷な運命があっても黙々と前に進む一人の少女の生き様、そしてあてどなく悪事を重ねた末に最後己が生きた証を立てる男の生き様、弱い者に優しい江戸の市井の人々の姿を描き、最後に深いため息をついてしまうような読後感です。
まったく、池波正太郎作品には、ほぼはずしがないですね。
これまた大当たりの面白さでした。
「闇の狩人」でも登場の香具師の親玉羽沢嘉兵衛や料理茶屋「河半」なども出てきますが、本作は、サスペンスというよりは、人間ドラマ、大河ドラマ。
幼くして煙管師の父親を通りすがりの浪人に殺され、一人っきりになってしまったお道、そして方やの殺人者である越後浪人辰蔵の激動の半生が描かれる。
お道は、深川黒江町の御用聞き佐吉が営む料理屋「万常」に女中として身を寄せ、やがてお客である浅草の小間物問屋「若松屋」のお内儀お徳に見込まれ、女中としてお徳に仕えることに。
お徳はこの上なく厳しく口うるさい人で、それでもお道は懸命に奉公する。
一方の辰蔵は、流れ流れて行き倒れる寸前に拾われた謎の浪人三井覚兵衛の縁で、金で人殺しを請け負う凄腕の仕掛人になってゆく。
やがてお道は、若松屋の一人息子で厳しい母親のせいで嫁に逃げられてばかりの芳太郎に強引に関係を結ばされ、子供をもうけ、そして芳太郎の妻、若松屋の若い内儀となってゆく。
厳しい労働を重ねるうちに、すっかり腹が据わってくるお道の変貌ぶりが興味深い。
辰蔵は、人殺しを重ね、虚無的な日々を送り、やがて羽沢の嘉兵衛を暗殺した三井覚兵衛とも確執を深めてゆく。辰蔵の前にも後にも、もはや何もない幾星霜があるだけ。
辰蔵が煙管師であり、お道の父を殺して25年の月日が流れたとき、二人は互いにそうと知らずに相まみえる。
そして深い感動を残すラストシーン。
本作には、上2作で圧巻だったサスペンスフルな戦いはないけど、人間の運命の不思議さ、江戸の商家の奉公人の厳しい勤めの日常、どんなに過酷な運命があっても黙々と前に進む一人の少女の生き様、そしてあてどなく悪事を重ねた末に最後己が生きた証を立てる男の生き様、弱い者に優しい江戸の市井の人々の姿を描き、最後に深いため息をついてしまうような読後感です。
まったく、池波正太郎作品には、ほぼはずしがないですね。
2018年8月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「おせん」「ないしょないしょ」「仕掛人」を足して割ったようなストーリーだと思います。
またしても「女は、」「女は・・・」と色々な女性観に考えを巡らせているのですが、この本では挙句の果てに「得体の知れない生きもの」に落ち着くのだから、結局描かれているのはそんな女に翻弄される男心のようにも思えました。
現実には有り得なさそうな、有ってはいけないようなストーリーですが、終わり良ければすべて良し、そんな結末になっていて良い本でした。
またしても「女は、」「女は・・・」と色々な女性観に考えを巡らせているのですが、この本では挙句の果てに「得体の知れない生きもの」に落ち着くのだから、結局描かれているのはそんな女に翻弄される男心のようにも思えました。
現実には有り得なさそうな、有ってはいけないようなストーリーですが、終わり良ければすべて良し、そんな結末になっていて良い本でした。
2007年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これは、時の流れをテーマにした懐かしの池波ワールドである。
物語のメインキャストであるお道と堀辰蔵だけでなく、周りのすべての人物の人生が、時の流れとともに描かれている。
いや、人ばかりでなく、父親を惨殺されたお道の引き取り先である酒屋、御用聞きが営む料理屋の万常、お道が奉公に上がりそしてお内儀となる若松屋、
さらには香具師の元締めが営む闇の世界の巣窟までもが、時の流れとともに世代交代して行く様が描かれている。
この作品は復刻版であり、読み始めてすぐ、以前読んだ記憶があることに気づいた。
しかしその中味は新鮮さにあふれている。
ふたりの主人公に対して、事の真実が明かされないまま物語が収束する消化不良さはあるが、
それもまた、池波小説の懐かしさでもある。
物語のメインキャストであるお道と堀辰蔵だけでなく、周りのすべての人物の人生が、時の流れとともに描かれている。
いや、人ばかりでなく、父親を惨殺されたお道の引き取り先である酒屋、御用聞きが営む料理屋の万常、お道が奉公に上がりそしてお内儀となる若松屋、
さらには香具師の元締めが営む闇の世界の巣窟までもが、時の流れとともに世代交代して行く様が描かれている。
この作品は復刻版であり、読み始めてすぐ、以前読んだ記憶があることに気づいた。
しかしその中味は新鮮さにあふれている。
ふたりの主人公に対して、事の真実が明かされないまま物語が収束する消化不良さはあるが、
それもまた、池波小説の懐かしさでもある。
2003年10月24日に日本でレビュー済み
池波正太郎といえば、「男の世界」を書く作家というイメージがあるかも知れませんが、いくつか女を主人公にした小説も書いてます。『夜明けの星』もその一つです。
この『夜明けの星』は、父を殺された少女のお道が、いくつかの仕事を経た後に、若松屋の内儀になるという、女性のある種のサクセス・ストーリーに、お道の父を殺した堀辰蔵のたどる人生が絡み合ってます。
辰蔵は、池波ワールドおなじみのいわゆる「仕掛人」になります。登場する元締たちの名前は、どこか(「梅安」等)で聞いた名前だったり・・。
物語の最後のシーンは、なかなか味わい深いものがあります。
淡々とストーリーが進んで行き、読みやすいのではないかと思います。
この『夜明けの星』は、父を殺された少女のお道が、いくつかの仕事を経た後に、若松屋の内儀になるという、女性のある種のサクセス・ストーリーに、お道の父を殺した堀辰蔵のたどる人生が絡み合ってます。
辰蔵は、池波ワールドおなじみのいわゆる「仕掛人」になります。登場する元締たちの名前は、どこか(「梅安」等)で聞いた名前だったり・・。
物語の最後のシーンは、なかなか味わい深いものがあります。
淡々とストーリーが進んで行き、読みやすいのではないかと思います。