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小説の秘密をめぐる十二章 (文春文庫) 文庫 – 2005/10/7

4.1 5つ星のうち4.1 15個の評価

「デビューの仕方」から始まり「名前のつけ方」「小説の始め方と終り方」「一人称と三人称」など、実作者にしか語れない実践的小説論
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2005/10/7)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/10/7
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 304ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4167144034
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167144036
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 15個の評価

著者について

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河野 多恵子
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1926(大正15)年、大阪生れ。大阪府女専(大阪女子大学)卒。

「文学者」同人になり、1952(昭和27)年、上京。1961年「幼児狩り」で新潮社同人雑誌賞、1963年「蟹」で芥川賞を受賞。著書に、『不意の声』『谷崎文学と肯定の欲望』(共に読売文学賞)、『みいら採り猟奇譚』(野間文芸賞)、『後日の話』(毎日芸術賞、伊藤整賞)、『秘事』『河野多惠子全集』など。日本芸術院会員。コロンビア大学客員研究員。

カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
15グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2004年7月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 本書を読んでから2年たつが、私が一番印象に残っているのは第2章「創作事始め一 文章の呼吸とは何か」である。この章の中の「よい文章は健康な脈搏を打つ」という言葉は時間がたつと共に益々実感される。読みやすい文章はリズムが良い。呼吸が良い。文章を書くときは頭のアイデアを並べるだけでなく、最後に文章の呼吸・リズムを整えないと読みにくい。このことを端的に表わしたのが「健康な脈搏」という言葉だと理解している。
 そのほか、第4章「書きたいことを書く」というところで、モチーフをそのまま書くのではなく、「自分の精神と切り結んで」書くことの重要性を説き、自分の作品を失敗作として例示しいるのも興味深かった。
 また第12章で、作家は一言で言い表せることが必要というのはユニークな指摘と思った。例えば円地文子は「女の業を書く作家」、津島佑子は「シングルマザーもの作家」という具合にである。
 以上の他にも独特の観点からのアドバイスが多く、小説家になるとは思わなくても、小説を読んだり文章を書いたりする上で有益であった。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年3月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔の本だけにきれいな状態のものが
手にできて嬉かった。
内容も小説家ならではのコメントが
気に入りました。
2004年2月12日に日本でレビュー済み
最初、この本の著者である、河野さんと大庭みな子さんを混同していたぐらい、何も知らないで読み始めました。
カウンセリング勉強中の私は、最近カウンセリングとはクライエントの実感をもとにして、カウンセラーとクライエントが共同作業で、物語を作り出すことだと考え始めていたので、この本を選んですが、 大正解でした。
物語を作ることについてついてなにか疑問を持って本を開くと、河野お姉様が、どのページを開いても、すぐ隣に座っているように、程の良い艶やかさで答えてくれます。
私は「筋に逃げるな、最初に、この物語を書こうとした、動機をしっかりつかまえることが大事だ」という言葉にすごく思い当たるものがありました。
不思議な本です。表紙をあけると、河野さんが出てきて、教えてくれます
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年10月11日に日本でレビュー済み
この著者の美意識が綴られているんだけど、言い換えれば固定観念とも言える。
日本語は縦書きであるべきとか、タイトルに人名を使わないとか。

この人の言うことを真に受ければ、
古典的な小説を書くことはできるかもしれないけど、
それは今の時代の小説かというとわからない。

自分の好きな(大正や昭和初期の)作品でしか技巧を語ってないので、
万人にとっての小説作法にはならないかもしれない。

ただ、小説家としての心構えなどは納得するところもある。
作品は完成させろ、創作ノートに拘束されるなとか。

小説は人生の指針ではないとか、部分的な考え方については腑に落ちるところも。
大部分は、今の一般的な作家志望者にはそぐわないような。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 本書は長年にわたって多数の小説を発表してきた河野多恵子さんが、小説の書き方について記したものです。
 デビューの仕方にはじまり、よい文章について、作品の育て方、作家の嫉妬について、スランプからの回復法、才能をめぐって、創作ノートは作るべきか否か、人物名のつけ方、表題のつけ方、導入、終わり方、構成、人称の選択、モチーフ、伏線、動詞の重要性、譬喩についてなど、小説に関する様々なことが語られています。
 谷崎潤一郎、吉行淳之介など、実際の作品から文章を引用して解説したところが多く、具体的でわかりやすいです。
 エンターテインメント系の小説作法の本と違って、本書では筋や起承転結を考えるのは得策ではないとし、モチーフの強い把握とその深く鋭い表現を重視するなど、あちこちに純文学作家の特色が現れていて、興味深い内容となっています。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年8月7日に日本でレビュー済み
如何せん、もう情報が古い気がする。文学が書きたい人向けかもしれない。私のような惰弱なライトノベル系を読み書く人間には合わなかった……。
2002年5月10日に日本でレビュー済み
この本の第八章に『創作の方法三 導入と終り方』というのがある。そのなかで著者の河野多恵子は「よい作品の導入部には、その作品の気配の手応えが早くも感じられているのである」といっているが、この気配という言葉は非常に重要で、それはこの本にもあてはまっている。最近では、なぜこんな人が、と思いたくなるような人まで小説作法に類する本を書いていて、なかには、文学について書いたものなのか、それともパソコンかなにかのマニュアルなのか判然としない、実に無味乾燥なものもあるが、この本は言ってみればその逆だ。いかにも『気配』というものを感じさせるし、主張がはっきりとしているにもかかわらず、細かな襞のようなものにも不足していない、まさに文学の熟達者の著作と言える。ハウ・ツーものといっても、文学が対象ならやはりこういった奥行きと雰囲気を感じさせてくれるものを読みたいものだ。<BP>この本は小説の創作について書かれたものだが、レベル的にみると全くの初心者より、中級者かそれ以上の人に向いているように思う。文学に馴染んできた人でないと、一つ一つの言葉を浅いところで理解してしまうかもしれない。<BP>多くの作品が引用されているが、すべてを肯定しているわけではなく、否定的な意味で引き合いに出されているものもあり、それらには著者の思いきった意見が付随している。『羅生門』の最後の一行を「実質的な意味は何もない非力な一行」と斬って捨てるあたり、作家としての度胸を感じる。<BP>第五章の『才能をめぐって』には、ある作家志望者の架空の物語が描かれていてこれがなかなか手厳しく、思わず反省させられる人もいるに違いない。すべての世界に通用する話だ。<BP>素晴らしい著作と思うが、「文章」を扱った最終章には多少違和感を持った。特に、著者が見事という新進女流作家の文章。どこがいいのかわからないし、私の感覚からするとむしろ陳腐である。
37人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何をどう書けばよいのか・小説の構造・文章の書き方
等に関して、詳しく書いてある本。

小説家になる人に向けた、実践的な入門書であるように思います。

小説家を志望しない人にとっても、書き方を知ることで、その後の読み方にも若干の影響があるのではないでしょうか。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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