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斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇 (文春文庫 な 47-1 現代日本文学館) 文庫 – 2000/10/6
太宰 治
(著)
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没落貴族の家庭を背景に、滅びゆく高貴な美を描く「斜陽」。太宰文学の総決算ともいうべき、小説化された自画像「人間失格」。キリストを売り渡したイスカリオテのユダの話「駆け込み訴え」。作者の肉体と精神の異常さーー苦悩や焦燥や惑乱がそのまま文体と化したかのような「ダス・ゲマイネ」。ゆとりのある飄逸味にあふれた「富嶽百景」。ふたりの若者の信頼と友情を力強く表現した「走れメロス」。のんだくれの詩人の身の上について、その妻の口を通して語る「ヴィヨンの妻」。家族の幸福を願いながら自らの手で崩壊させる苦悩を描き、命日の呼び名となった「桜桃」など、20世紀の日本が生んだ天才作家の名作11篇を収める。
奥野健男氏のくわしい年譜、臼井吉見氏のこまやかな作品案内と作家評伝付き。
奥野健男氏のくわしい年譜、臼井吉見氏のこまやかな作品案内と作家評伝付き。
- ISBN-104167151111
- ISBN-13978-4167151119
- 出版社文藝春秋
- 発売日2000/10/6
- 言語日本語
- 本の長さ560ページ
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対象商品: 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇 (文春文庫 な 47-1 現代日本文学館)
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2000/10/6)
- 発売日 : 2000/10/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 560ページ
- ISBN-10 : 4167151111
- ISBN-13 : 978-4167151119
- Amazon 売れ筋ランキング: - 29,718位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4位日本文学の全集・選書
- - 535位文春文庫
- - 752位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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(1909-1948)青森県金木村(現・五所川原市金木町)生れ。本名は津島修治。東大仏文科中退。
在学中、非合法運動に関係するが、脱落。酒場の女性と鎌倉の小動崎で心中をはかり、ひとり助かる。1935(昭和10)年、「逆行」が、第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。この頃、パビナール中毒に悩む。1939年、井伏鱒二の世話で石原美知子と結婚、平静をえて「富嶽百景」など多くの佳作を書く。戦後、『斜陽』などで流行作家となるが、『人間失格』を残し山崎富栄と玉川上水で入水自殺。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大宰の文章を読むと、自分が何と人間的に小さいか、特に若い時はそう思う。年を取って、幾度なく自殺を繰り返し、女性や酒にだらしなく、家族をほとんど帰りに見なかったことを知って読むと、別の視点で読める。
2022年7月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
太宰治とは、『走れメロス』のイメージと、私生活では女性問題に苦しみ、酒におぼれ、何度も自殺未遂を起こしてついに自死したという学校で教わったことと雑誌等で記事を見る程度で、太宰の何が凄いのか理解できなかった。苦悩する高尚な小説だと勘違いしていた。自分も家庭を持ち、50歳を過ぎて、ようやく太宰治の凄さに気づいたということだろうか。
マンションの管理人をしている知人が、たまたま捨てられそうになっていた『人間失格』を拾って読んだら「これはおもしろい!」と薦めてくれ、暇な時にページをめくるとドはまりしてしまった!
男が女に対する本音や気持ちというものが共感でき、それが平易な文章で現わされていて読みやすいことこも驚く。学生時代は走れメロスでさえ、お決まり感で興味がでなかった。
さらに、近所の高円寺など身近な地域も舞台になっていたり、そもそも実際に下連雀に住んでいたという点でも親近感が湧き、コロナ禍で散歩していると天沼というところに一時住んでいたという下宿跡地まであって、太宰が迫ってくるという感じ。自伝的な作品群という点からも、こんなにリアリティーがあり、今も昔も人の心の奥底は変わらないということわかって、何か安心感というか、太宰が身代わりになって体験してくれたお陰で自分の心が浄化されるというのか、自分が元気を得るような不思議な気持ちになるのも発見だった。太宰が今も色褪せなず、なぜに注目されるのか少し理解できた気がする。それで興味を持ってこの一書を購入した次第である。教養として太宰を知る上でもいい本だし、まだ太宰の良さを知らない人や、家族や女性の問題で苦しむ人に薦めたいと思っている。
マンションの管理人をしている知人が、たまたま捨てられそうになっていた『人間失格』を拾って読んだら「これはおもしろい!」と薦めてくれ、暇な時にページをめくるとドはまりしてしまった!
男が女に対する本音や気持ちというものが共感でき、それが平易な文章で現わされていて読みやすいことこも驚く。学生時代は走れメロスでさえ、お決まり感で興味がでなかった。
さらに、近所の高円寺など身近な地域も舞台になっていたり、そもそも実際に下連雀に住んでいたという点でも親近感が湧き、コロナ禍で散歩していると天沼というところに一時住んでいたという下宿跡地まであって、太宰が迫ってくるという感じ。自伝的な作品群という点からも、こんなにリアリティーがあり、今も昔も人の心の奥底は変わらないということわかって、何か安心感というか、太宰が身代わりになって体験してくれたお陰で自分の心が浄化されるというのか、自分が元気を得るような不思議な気持ちになるのも発見だった。太宰が今も色褪せなず、なぜに注目されるのか少し理解できた気がする。それで興味を持ってこの一書を購入した次第である。教養として太宰を知る上でもいい本だし、まだ太宰の良さを知らない人や、家族や女性の問題で苦しむ人に薦めたいと思っている。
2023年12月1日に日本でレビュー済み
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走れメロス以外の全作品に共通するテーマが、アルコール依存症、薬物依存性、不倫、心中未遂、自殺。特に死に対する異常なまでの願望と執着。ストーリーの結末はほとんど【死】で締めくくられている。今回初めて太宰作品に触れてみたのであるが、三度読み返してみて、その三度とも晴々とした気分とはほど遠く、暗い気持ちになった。ただし【走れメロス】は、友情と信頼をテーマにした、学校の教科書に採用された程の物語だから、他の収録作に比べまるで別人の作品のようだ。
2020年5月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
彼の構成力と文章力はぐいぐい読ませてしまう不思議な魔力がある。
現代の小説家で古典とも言える完成度の高い文学を描いているのは何人いるかわかりませんが
太宰さんはそのうちのひとりでしょう。
これは太宰ファンの又吉さんの言葉ですが現代だと太宰さんみたいな人間はあまり珍しくありません。
ただ、抱えている思いを文学の形でここまで昇華させた人は小説をまったく読まないわたしがいうのもなんですが
なかなかいらっしゃらないとおもう。並みの才能じゃない。比べるのは良くないことかもしれませんが
義務教育で取り上げられる古今東西の優れた文学の中でも色褪せません。
現代の小説家で古典とも言える完成度の高い文学を描いているのは何人いるかわかりませんが
太宰さんはそのうちのひとりでしょう。
これは太宰ファンの又吉さんの言葉ですが現代だと太宰さんみたいな人間はあまり珍しくありません。
ただ、抱えている思いを文学の形でここまで昇華させた人は小説をまったく読まないわたしがいうのもなんですが
なかなかいらっしゃらないとおもう。並みの才能じゃない。比べるのは良くないことかもしれませんが
義務教育で取り上げられる古今東西の優れた文学の中でも色褪せません。
2021年8月27日に日本でレビュー済み
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小栗旬主演の映画の人間失格を見て、気になる小説があったので購入して読んでみました。太宰治は今まで読んだ事がなかったのですが、映画がきっかけとなり興味を持つことが出来ました。文庫本なので軽いし読みやすかったです。
2020年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
親切にも、左隅によくわからない言葉に関する解説がありとてもありがたかったです。
「ヴィヨンの妻」が一番気に入りました。太宰氏の作品にしては珍しくハッピー・エンドでよかったです。あと、「斜陽」も直治の自殺の手記を除いて、滅びゆく貴族の姿や悲しみを綴っていてこれもよかったです。
巻末には臼井吉見さんの評伝や解説がついておりとても親切な本だなあと思いました。
「ヴィヨンの妻」が一番気に入りました。太宰氏の作品にしては珍しくハッピー・エンドでよかったです。あと、「斜陽」も直治の自殺の手記を除いて、滅びゆく貴族の姿や悲しみを綴っていてこれもよかったです。
巻末には臼井吉見さんの評伝や解説がついておりとても親切な本だなあと思いました。
2017年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
収録されているのは下記の11作。
いずれも有名な作品で、ボリュームのある1冊ではないだろうか。
斜陽
人間失格
ダス・ゲマイネ
満願
富嶽百景
葉桜と魔笛
駈込み訴え
走れメロス
トカトントン
ヴィヨンの妻
桜桃
いずれも有名な作品で、ボリュームのある1冊ではないだろうか。
斜陽
人間失格
ダス・ゲマイネ
満願
富嶽百景
葉桜と魔笛
駈込み訴え
走れメロス
トカトントン
ヴィヨンの妻
桜桃