吉村氏の傑作「戦艦武蔵」を書き始めるきっかけから、作品の完成そしてその後を書いた「随筆」?。この本自体がノンフィクションになっている。吉村氏ご本人は「父譲りの小心」と言っているが、その対象に向かう生真面目で誠実な姿勢が、関係者の心とふれあい、様々な状況を取材できることにつながっている。「戦艦武蔵」を読んだだけでは、なぜ吉村氏が「戦艦武蔵」を書こうとしたかは分らないかもしれない。是非、この作品も併読して、吉村氏の真意と当時の関係者の実態を知ってほしい。一つの対象に向かって喰らいついていく、作家の執念を感じる作品。
本日8月1日未明に吉村先生が亡くなられました。司馬先生、白石先生、そして吉村先生と好きな作家が亡くなるのは辛い。
寿命があるとは言うものの、本当に残念です。
吉村先生、多くの素晴らしい作品、ありがとうございました。
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戦艦武蔵ノート 作家のノート1 (文春文庫) 文庫 – 1985/8/25
吉村 昭
(著)
巨大な戦艦武蔵にまつわる数々の裏話、取材で出会ったさまざまな人たち、身近のことなどをおりまぜて、小説、『戦艦武蔵』を書くまでをいきいきと描いた作家の内側
- 本の長さ281ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1985/8/25
- ISBN-10416716910X
- ISBN-13978-4167169107
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1985/8/25)
- 発売日 : 1985/8/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 281ページ
- ISBN-10 : 416716910X
- ISBN-13 : 978-4167169107
- Amazon 売れ筋ランキング: - 163,915位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,842位文春文庫
- - 34,079位ノンフィクション (本)
- - 43,163位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年4月14日に日本でレビュー済み
この本を読むきっかけになったのは、もともと『戦艦武蔵』にいたく感銘を受け、以来、吉村昭作品の虜になったからだ。本書は『戦艦武蔵』を書くためにした取材の過程を記したノート(ノンフィクション)だが、生き証人に会い取材をする方法をはじめ、実際に足を運ぶというジャーナリストの基本を実地に示している教科書ともいえるものだ。また、ニュージャーナリズムとの類似点も多い作品である。ジャーナリストではない私にとっても、自分の感覚を出発点にするという心構えとでもいうものを教えてくれた一書であった。以来、違和感を感じたものについては実際に確認してみるという癖がついた書でもある。国民投票法案(これ自体は必要な法律なのだが、会社法だって普通決議・特別決議・特殊決議と、より成立への難易度が増していくのに憲法改正への如何せんハードルが低いのだ。)が成立しそうな状況の下、この本をもう一度手にとってみたくなった次第である。
2015年1月20日に日本でレビュー済み
『戦艦武蔵』を執筆するに当たり取材した、その取材記をまとめた本です。
極秘とされたがために少ない資料と戦後の無関心(「武蔵」と言ったところ、宮本武蔵と間違われたとか)、厳しい緘口令の記憶に怯える漁民の姿など生々しい現実が綴られています。
ただ、個人的に吉村氏のタッチがイマイチ苦手なんですよね。陰気と言うか、何と言うか・・・
極秘とされたがために少ない資料と戦後の無関心(「武蔵」と言ったところ、宮本武蔵と間違われたとか)、厳しい緘口令の記憶に怯える漁民の姿など生々しい現実が綴られています。
ただ、個人的に吉村氏のタッチがイマイチ苦手なんですよね。陰気と言うか、何と言うか・・・