「回天」始末…、を読んで、こちらも読めば理解が深まると思います。
文字も大きくなって、読みやすかったですね。
吉村昭の「医家」モノのひとつです。
本筋はネタバレになってしまうので避けますが…
気象や海深を重視せず、船を乗り回しちゃう時代で色んなトラブルに遭います。
日本の後進国ぶりが面白いです。
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夜明けの雷鳴 ―医師 高松凌雲 (文春文庫) (文春文庫 よ 1-38) 文庫 – 2003/1/10
吉村 昭
(著)
函館戦争に身を投じ、壮絶な戦いの場にあって敵味方の区別なく負傷者の治療を行った医師・高松凌雲。その生涯を描く幕末歴史長編
- 本の長さ359ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2003/1/10
- ISBN-10416716938X
- ISBN-13978-4167169381
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2003/1/10)
- 発売日 : 2003/1/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 359ページ
- ISBN-10 : 416716938X
- ISBN-13 : 978-4167169381
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,223,536位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年7月17日に日本でレビュー済み
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資料をキッチリ固めていかにも吉村さんらしい作品です。少し重いカナ
2021年9月22日に日本でレビュー済み
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大河ドラマ「青天を衝け」にも登場する凌雲の生涯。フランスに渡り、医療制度を学び、やがて函館戦争で負傷兵の治療にあたる。ドキュメンタリーな内容でした。
2019年2月22日に日本でレビュー済み
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●五稜郭の闘いの頃、幕軍・官軍の負傷兵を区別なく治療した高松凌雲を描いた映画「火砲の響」(吉川英治原作「函館病院」)で知った高松凌雲という医師の伝記。翼賛映画ばかりの戦時中にこんな映画がと感心した。
原作でもこの映画でも箱館病院における元娼妓の看護婦が重要な役割を果すが、本書には一切出てこない。解説には、吉村がいかに史実に忠実に書き、読者の興味を引くことでも史実が確認できないと書かないという創作態度が尋常でないと書いているが、そういうことか。
●慶喜の弟の医師として欧州に同行し、後に残って貧民のための立派な病院で医療の修業を積む。パリ万博での日本の芸人(こんな芸はもう出来る人がいないのか)の活躍とその反響も興味深い。同行した渋沢栄一のことも高松との関りで簡単だが記されている。
●帰国したときは大政奉還後で、結局、榎本武揚の後を追って北海道に渡って病院を開く。そこでは、敵味方の区別なく、パリで修めた最新の医療により不眠不休で治療に当たる。
●五稜郭の闘いが終わり、政府軍の捕虜として東京に送られた高松は、しばらくして徳島藩が希望して預かるということになる。高松は、藩で医者の役割を求められるのかと期待するが、板敷きの大部屋の真ん中に寝るだけの畳を敷いたネズミの馳け廻る所に置かれ、梅干しと沢庵だけの食事で何か月も放置された(わが故郷の徳島藩、お粗末)。後に貧民のための無料の治療を東京の医者に呼び掛けて、賛同を得て、一般の寄付を求めた時、榎本武揚は勿論だが元官軍の政治家や渋沢栄一ほかの財界の協力があり明治天皇からも大金が贈られたという。
●高松は、政府や警察からの誘いもあったがすべての官職を断り民間で通したという。
●『関東大震災』で感銘を受けた著者は、東日本大震災より前に亡くなってしまった。
●書かれている数々のことが今では見られないナ、著者のような作家も今いるのかナ、という感慨。
原作でもこの映画でも箱館病院における元娼妓の看護婦が重要な役割を果すが、本書には一切出てこない。解説には、吉村がいかに史実に忠実に書き、読者の興味を引くことでも史実が確認できないと書かないという創作態度が尋常でないと書いているが、そういうことか。
●慶喜の弟の医師として欧州に同行し、後に残って貧民のための立派な病院で医療の修業を積む。パリ万博での日本の芸人(こんな芸はもう出来る人がいないのか)の活躍とその反響も興味深い。同行した渋沢栄一のことも高松との関りで簡単だが記されている。
●帰国したときは大政奉還後で、結局、榎本武揚の後を追って北海道に渡って病院を開く。そこでは、敵味方の区別なく、パリで修めた最新の医療により不眠不休で治療に当たる。
●五稜郭の闘いが終わり、政府軍の捕虜として東京に送られた高松は、しばらくして徳島藩が希望して預かるということになる。高松は、藩で医者の役割を求められるのかと期待するが、板敷きの大部屋の真ん中に寝るだけの畳を敷いたネズミの馳け廻る所に置かれ、梅干しと沢庵だけの食事で何か月も放置された(わが故郷の徳島藩、お粗末)。後に貧民のための無料の治療を東京の医者に呼び掛けて、賛同を得て、一般の寄付を求めた時、榎本武揚は勿論だが元官軍の政治家や渋沢栄一ほかの財界の協力があり明治天皇からも大金が贈られたという。
●高松は、政府や警察からの誘いもあったがすべての官職を断り民間で通したという。
●『関東大震災』で感銘を受けた著者は、東日本大震災より前に亡くなってしまった。
●書かれている数々のことが今では見られないナ、著者のような作家も今いるのかナ、という感慨。
2020年2月18日に日本でレビュー済み
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北海道にゆかりのある人物として興味があり、購読しました。敵味方分け隔てなく治療した医師として、正に赤十字精神の名医です。当時の診療所をルーツとして今は公立病院として存続しているそうです。
2017年3月23日に日本でレビュー済み
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吉村氏の小説はすでに50冊以上読んでいますが、どの作品を読んでも、事実に基ずき、歴史に忠実で
かつ克明に記述しているので、毎回 文章に吸い込まれるように読み続けました。
小説の形をとっているが、克明に事項を記述し、かつ読む人に問題のステージにいるような感覚を
覚えさせるような 独特の書き方に 共鳴して 氏の作品を読むにつけ戦記物であれ、幕末の時代の
人々の動きや考え方など、勉強になることが多く、私の性格や心情にぴったりの作品ばかりです。
惜しむらくは、氏にはまだまだ 存命で もっと多くの作品を 書いていただきたかった思いが強いです。
かつ克明に記述しているので、毎回 文章に吸い込まれるように読み続けました。
小説の形をとっているが、克明に事項を記述し、かつ読む人に問題のステージにいるような感覚を
覚えさせるような 独特の書き方に 共鳴して 氏の作品を読むにつけ戦記物であれ、幕末の時代の
人々の動きや考え方など、勉強になることが多く、私の性格や心情にぴったりの作品ばかりです。
惜しむらくは、氏にはまだまだ 存命で もっと多くの作品を 書いていただきたかった思いが強いです。
2023年1月19日に日本でレビュー済み
大河ドラマ「青天をつけ」にも登場した医師、高松凌雲の一代記。
徳川慶喜の弟、昭武の随行医としてパリに渡り、フランスの医学を学んだ医師、高松凌雲。
しかし、留学中に幕府が瓦解する。帰国後、幕臣として箱館戦争へと身を投じることに。
当時の最先端の医学知識を持って敵味方隔てなく治療し、フランス語を解することで、箱館戦争に参加していた外国人の将校や官軍の信頼も得て、ひいてはヨーロッパで学んだ信念のもと、官軍との交渉にもあたる。
渋沢栄一の人生もなろう小説かな?と思ったけど、この人の人生も激動。当時ヨーロッパで留学していた、ということがもはやチートスキルといえるのだろうか…。
信念のもとで治療にあたる姿は圧巻。
淡々とした筆致のなかにも、人物への愛情のようなものが垣間見える、吉村昭先生の作風が好きです。
徳川慶喜の弟、昭武の随行医としてパリに渡り、フランスの医学を学んだ医師、高松凌雲。
しかし、留学中に幕府が瓦解する。帰国後、幕臣として箱館戦争へと身を投じることに。
当時の最先端の医学知識を持って敵味方隔てなく治療し、フランス語を解することで、箱館戦争に参加していた外国人の将校や官軍の信頼も得て、ひいてはヨーロッパで学んだ信念のもと、官軍との交渉にもあたる。
渋沢栄一の人生もなろう小説かな?と思ったけど、この人の人生も激動。当時ヨーロッパで留学していた、ということがもはやチートスキルといえるのだろうか…。
信念のもとで治療にあたる姿は圧巻。
淡々とした筆致のなかにも、人物への愛情のようなものが垣間見える、吉村昭先生の作風が好きです。
2018年8月16日に日本でレビュー済み
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箒木(ははきぎ)逢生の描いた高松医師の末裔の話と思って読みましたが、その関係が書かれていなかったので
少し残念でした。しかし、いつもの通り吉村昭の著作は期待に違わず、まるで今自分の目の前で行われている歴
史をそのまま見せつけられているような迫力でした。
少し残念でした。しかし、いつもの通り吉村昭の著作は期待に違わず、まるで今自分の目の前で行われている歴
史をそのまま見せつけられているような迫力でした。