中学生の「ぼく」の視点と「世間」の視点の書き分けが秀逸。
辛いこと・楽しいこと・怖いことも中学生というフィルターを通すことで、
ある種の青春、清々しさのようなものを感じた。
殺人犯の家族というレッテルに葛藤する主人公と、
誰しもが持つ世間にはいえない様々な悩みを「夜の王子」と称し描かれている。
見事な文体で、他社視点・俯瞰的に描かれる様は
単なるいじめ克服物語、子どもの成長物語を凌駕する。
是非一度ご覧いただきたい。
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うつくしい子ども (文春文庫 い 47-2) 文庫 – 2001/12/7
石田 衣良
(著)
弟が九歳の女児を絞殺。逮捕の瞬間から、街に家族の居場所は無くなった。でも僕はここで闘う。弟を凶行に駆り立てた何かを探して
- 本の長さ285ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2001/12/7
- ISBN-104167174057
- ISBN-13978-4167174057
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2001/12/7)
- 発売日 : 2001/12/7
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 285ページ
- ISBN-10 : 4167174057
- ISBN-13 : 978-4167174057
- Amazon 売れ筋ランキング: - 778,246位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8,217位文春文庫
- - 17,899位日本文学
- - 120,185位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEENフォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 5年3組リョウタ組 (ISBN-13: 978-4043854059 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年4月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読むのがこわいけど時間ある時にゆっくり読みたい。
2005年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
心の中にある鏡のくもりを、磨かれたような気分になりました。
子供の頃、鏡に閉じ込めてしまったもの、
あえて映そうとしなかったもの・・・
それらが糸をたぐるように引き出されてきました
もしかしたら、子供の頃に表現できなかったことは、
大人になってから感じたり表現できるものなのかもしれない・・・
私はこの本を通じて、自分の子供の頃の想いを懐かしむように感じることができました
くもったままただった心の鏡を、今キレイに磨くことができてよかったと思っています。
キレイな鏡で、これからの人生、そして今の子どもたちを受け止めていきたいな。
そう感じることができた一冊です。
ありがとうございます。
子供の頃、鏡に閉じ込めてしまったもの、
あえて映そうとしなかったもの・・・
それらが糸をたぐるように引き出されてきました
もしかしたら、子供の頃に表現できなかったことは、
大人になってから感じたり表現できるものなのかもしれない・・・
私はこの本を通じて、自分の子供の頃の想いを懐かしむように感じることができました
くもったままただった心の鏡を、今キレイに磨くことができてよかったと思っています。
キレイな鏡で、これからの人生、そして今の子どもたちを受け止めていきたいな。
そう感じることができた一冊です。
ありがとうございます。
2013年9月16日に日本でレビュー済み
テーマが重いために主人公の少年の純粋さが際立つ、そういう効果を狙ったのかもしれないが
この少年の考え方がきれいごとすぎて、むしろ不気味に感じてしまった。
こんな子ども、本当にいるんだろうかという両極端にいる二人。
両極端すぎて「善」側であっても共感は難しい。
この少年の考え方がきれいごとすぎて、むしろ不気味に感じてしまった。
こんな子ども、本当にいるんだろうかという両極端にいる二人。
両極端すぎて「善」側であっても共感は難しい。
2019年8月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シビアな内容の中にとても美しいものがある。
それが石田衣良さんの作風な気がします。
この作品もそうです。
登場人物それぞれが美しいです。
それが石田衣良さんの作風な気がします。
この作品もそうです。
登場人物それぞれが美しいです。
2006年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ストーリーは一人の中学生が小学生を殺害するという衝撃的な事件が軸となっているのだが、殺人事件を起こした犯人の兄という内側と新聞記者、警察、地域社会という外側からの両面から見事に描き出している。
IWGPシリーズで著者が見せた軽快な一人称と山崎という新聞記者を中心とした三人称がうまく絡み合い、今の日本の一方通行の報道、メディアに対する著者の批判と苛立ちが痛切に胸にしみた。
話の中心は少年犯罪だが、弟の事件を通して成長する兄とその仲間の青春物語が盛り込まれているのも石田さんらしい。少年犯罪をこういう形で表現できる石田さんはやはり素晴らしい。
IWGPシリーズで著者が見せた軽快な一人称と山崎という新聞記者を中心とした三人称がうまく絡み合い、今の日本の一方通行の報道、メディアに対する著者の批判と苛立ちが痛切に胸にしみた。
話の中心は少年犯罪だが、弟の事件を通して成長する兄とその仲間の青春物語が盛り込まれているのも石田さんらしい。少年犯罪をこういう形で表現できる石田さんはやはり素晴らしい。
2020年11月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
神戸連続児童殺傷事件を題材にしているので、薬丸岳の『友罪』と比べてしまう。
こちらは、なんだか少年冒険物語みたいで、題材を単に消費しただけ。
薬丸作品はきちんと社会問題として考えさせる内容で、同じ題材でもこうも違うのかと、かなり残念な感じ。
『北斗』を読んだ後だったので、肩透かしを食らったな。
こちらは、なんだか少年冒険物語みたいで、題材を単に消費しただけ。
薬丸作品はきちんと社会問題として考えさせる内容で、同じ題材でもこうも違うのかと、かなり残念な感じ。
『北斗』を読んだ後だったので、肩透かしを食らったな。
2023年4月18日に日本でレビュー済み
石田先生の作品の内、一番初めに読んだのがこの小説でした。
大変、読み易かったです。
すぐに、作品の中に引き込まれていきました。
もう、十数年前ですがね・・・。
最後のどんでん返しは、お見事でした。
石田先生の作品は、いい意味でタイムリーな作品が多いですね。
大変、読み易かったです。
すぐに、作品の中に引き込まれていきました。
もう、十数年前ですがね・・・。
最後のどんでん返しは、お見事でした。
石田先生の作品は、いい意味でタイムリーな作品が多いですね。