久々に読みました。やはり面白いです。
東海林さだおさん、これからも書き続けてください、お願いします。
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ニッポン清貧旅行 (文春文庫 し 6-35) 文庫 – 1997/1/10
東海林 さだお
(著)
いま、貧乏は貴重である。体験しようと思ってもなかなかできるものではない。“ひがむ・ねたむ・そねむ”を合言葉に貧乏旅行の道を究めた奥の深ーい一冊。傑作エッセイ15篇。(中島らも)
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1997/1/10
- ISBN-104167177358
- ISBN-13978-4167177355
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1997/1/10)
- 発売日 : 1997/1/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 256ページ
- ISBN-10 : 4167177358
- ISBN-13 : 978-4167177355
- Amazon 売れ筋ランキング: - 421,797位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,512位文春文庫
- - 7,129位近現代日本のエッセー・随筆
- - 18,172位評論・文学研究 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年5月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
旅行って、フツウは誰だって豪華に行きたいものですが、そこをあえて、逆にうんと貧しく行ってしまおう、という発想は東海林さだおさんならではのテーマですね。実際にそれを実行しますが、そんなタクラみの旅行に出かけること自体が贅沢な感じもしますよ読み手としては。だって、ここが清貧、あそこも清貧って、こうじゃないとビンボーじゃないって、実は楽しんでいるんですから。本当にビンボー旅行だったらこんな面白いエッセイにはならないでしょ?オカネと時間をかけてする旅行を清貧というテーマでアレンジして心底楽しんでいるんですから、こんな旅行の楽しみ方もあるんだなあ、って、自分もやってみたくなりますねえ、オカネをかけてわざわざ清貧にこだわる旅行ってヤツを(笑)
2008年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
はまった最初は本屋でふと見かけた、いかにもズルそうな女性のイラストの「誰だってズルしたい」でした。これは食べ物以外にも様々な面白エッセイでした。それ以来「丸かじりシリーズ」以外のエッセイを中心に読んでいます。
食べ物話がベースですが、それだけではない所がこれらのエッセイの魅力です。
対談では、野菜を呼びつけて彼らの人生観というか了見を聞き出そう、というもの。かなり面白いです。誰も思いつかないですよ。確か、違うエッセイには果物を叱る、というおかしなものもありました。そうかと思えば、3行広告の研究とか、「総合病院・魚科」で様々な魚を診察する。ちなみにこのエッセイは「貧乏旅行」については1話だけです。その他は以上の様な様々な笑える内容。そして、サッパリ面白系のイラスト。かなり魅力的です。「丸かじり」以外にももっと出して欲しい種類のエッセイです。
食べ物話がベースですが、それだけではない所がこれらのエッセイの魅力です。
対談では、野菜を呼びつけて彼らの人生観というか了見を聞き出そう、というもの。かなり面白いです。誰も思いつかないですよ。確か、違うエッセイには果物を叱る、というおかしなものもありました。そうかと思えば、3行広告の研究とか、「総合病院・魚科」で様々な魚を診察する。ちなみにこのエッセイは「貧乏旅行」については1話だけです。その他は以上の様な様々な笑える内容。そして、サッパリ面白系のイラスト。かなり魅力的です。「丸かじり」以外にももっと出して欲しい種類のエッセイです。
2016年7月25日に日本でレビュー済み
「現代貧乏旅行」も面白いのですが、本書で一番好きなのは、「寿司の騒ぎ」です。
"勇気をふるって店の前に立つ。 戸が開く。 カウンターにすわった常連らしいのが二、三人、いっせいに振り返ってこっちを見る。 (なにしに来た?) という顔つきである。 カウンターの中の店主をお守りする番犬の群れ、という観がある。 もう一度勇気をふるってヘコヘコと前進し、常連サマの間をあけてもらってカウンターにすわる。 寿司屋のオヤジというものは、もともと客を馬鹿にしようとして待ち構えているものなのである。 特に高級な店のオヤジがそうだ。 【客を馬鹿にして何十年】というオヤジが、何とかして客を馬鹿にしようと、手ぐすね引いて待ち構えているのだ。"
この文章に、「いただかせてくだせーまし」と言うお百姓のかっこうをした客に対して、殿様のようなオヤジが「ひかえておれよ」と言い放つ、そんなマンガがそえられているのです。
東海林さだおは本当に人生の機微を描くのがうまい!!
"勇気をふるって店の前に立つ。 戸が開く。 カウンターにすわった常連らしいのが二、三人、いっせいに振り返ってこっちを見る。 (なにしに来た?) という顔つきである。 カウンターの中の店主をお守りする番犬の群れ、という観がある。 もう一度勇気をふるってヘコヘコと前進し、常連サマの間をあけてもらってカウンターにすわる。 寿司屋のオヤジというものは、もともと客を馬鹿にしようとして待ち構えているものなのである。 特に高級な店のオヤジがそうだ。 【客を馬鹿にして何十年】というオヤジが、何とかして客を馬鹿にしようと、手ぐすね引いて待ち構えているのだ。"
この文章に、「いただかせてくだせーまし」と言うお百姓のかっこうをした客に対して、殿様のようなオヤジが「ひかえておれよ」と言い放つ、そんなマンガがそえられているのです。
東海林さだおは本当に人生の機微を描くのがうまい!!