まるで、2022年を予見していたかのような作品。
暗号資産やDAOが、非常に明快に描かれていて
読後は清々しい。
20年以上前にこの作品を発表した村上龍という作家に
畏怖の念を覚える
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希望の国のエクソダス (文春文庫 む 11-2) 文庫 – 2002/5/10
村上 龍
(著)
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「この国には何でもある。ただ、『希望』だけがない」
この小説の単行本が出版されたとき、村上龍は中学生に期待し希望を託しているのか、などという馬鹿げた批判があった。わたしは中学生の反乱を通して、現在の日本社会の危機感と適応力のなさを示したかっただけで、中学生であれ、誰であれ、期待などしない。――文庫版あとがき より
この小説の単行本が出版されたとき、村上龍は中学生に期待し希望を託しているのか、などという馬鹿げた批判があった。わたしは中学生の反乱を通して、現在の日本社会の危機感と適応力のなさを示したかっただけで、中学生であれ、誰であれ、期待などしない。――文庫版あとがき より
- ISBN-104167190052
- ISBN-13978-4167190057
- 出版社文藝春秋
- 発売日2002/5/10
- 言語日本語
- 本の長さ464ページ
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
2002年秋、80万人の中学生が学校を捨てた。経済の大停滞が続くなか彼らはネットビジネスを開始、情報戦略を駆使して日本の政界、経済界に衝撃を与える一大勢力に成長していく。その後、全世界の注目する中で、彼らのエクソダス(脱出)が始まった――。壮大な規模で現代日本の絶望と希望を描く傑作長編。
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2002/5/10)
- 発売日 : 2002/5/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 464ページ
- ISBN-10 : 4167190052
- ISBN-13 : 978-4167190057
- Amazon 売れ筋ランキング: - 140,552位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,346位文春文庫
- - 3,526位日本文学
- - 28,076位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1952年長崎県生まれ。
七六年『限りなく透明に近いブルー』で第七五回芥川賞受賞。『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、『半島を出よ』では野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。『トパーズ』『KYOKO』で映画監督も務めた。最新作は『新 13歳のハローワーク』『13歳の進路』。日本の金融・政治経済の問題を考える メールマガジン『JMM』を主宰し、経済トーク番組『カンブリア宮殿』(テレビ東京)のホストも務める。
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トップレビュー
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2023年10月25日に日本でレビュー済み
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初めて読んだのは大学生のときですごいインパクトを受けたのを思い出しました。
それから20年経った今でも色褪せない面白さです。
それから20年経った今でも色褪せない面白さです。
2022年3月29日に日本でレビュー済み
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・イクス ビットコイン
・中学生の特殊能力 Z世代
・新しい独立国家 野幌市
著者の現代に対する予言書のように感じました。
また、新しい著者の作品を読みたいと思います。
・中学生の特殊能力 Z世代
・新しい独立国家 野幌市
著者の現代に対する予言書のように感じました。
また、新しい著者の作品を読みたいと思います。
2023年7月14日に日本でレビュー済み
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悪くはないけど、とんとん拍子に上手く進みすぎな印象。
そのため、少し没入感に欠けた。
そのため、少し没入感に欠けた。
2020年4月25日に日本でレビュー済み
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「デジタルキッズの大出国と建国記」と短くいってしまうと、元も子もないのですが。新刊時からしばらくして再び読むと、本当の世の中の情勢が変わっているため、リアリティも変わり、再び楽しめました。村上龍さんの本には、他にも「半島を出よ」「愛と幻想のファシズム」など、読むときの時代によって、感じ方が変わる作品が多いと思います。こうした本は、手元に置いておきたいです。
2022年11月2日に日本でレビュー済み
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日本が行き着く未来を2000年当時に予測して書き上げた作者、半端ない。現実と多少の違いはあれど、タイムトラベラーかと疑ってしまうレベル。ASUNAROの存在は現実の日本にはまだないが、いずれ出てきてもおかしくない。また、マスコミ、メディアに対する作者の捉え方がインターネット創成期の頃にしてはあまりにも卓越しているなと驚いた。自分が無知なだけでそういう考えも一定数あったということか?
何にせよ時間をおいて再読すると、その時点での現実と答え合わせができ、楽しめそう。
何にせよ時間をおいて再読すると、その時点での現実と答え合わせができ、楽しめそう。
2019年9月27日に日本でレビュー済み
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著者の洞察力には味がある。エッセイなんか書かずに同作のような革命的な啓示のエッセンスが凝縮された物をまた望みたい。
2018年3月13日に日本でレビュー済み
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2回目。オールド・テロリストに出てくる関口が気になって久々に読み返した。冒頭はパキスタンのペシャワールから始まるが、本文とは直接関係はない。中学生がネットを使って金を稼いで、野幌に新共同体を作っていく話。この話の続きが気になるところ。ただ、いくら何でも中学生の集団にここまではできないと思う。