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水底の森 上 (文春文庫 し 34-10) 文庫 – 2011/4/8
柴田 よしき
(著)
アパートで顔を潰された身元不明死体が見つかった。住人の風子は行方不明。所轄刑事・遠野が度重なる殺人を追った先に出会ったものは
- 本の長さ434ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2011/4/8
- ISBN-104167203162
- ISBN-13978-4167203160
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2011/4/8)
- 発売日 : 2011/4/8
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 434ページ
- ISBN-10 : 4167203162
- ISBN-13 : 978-4167203160
- カスタマーレビュー:
著者について
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1995年、『RIKO―女神の永遠―』で横溝正史賞を受賞。受賞作の主人公である村上緑子は、従来の女性刑事のイメージを一新したキャラクターとして人 気を獲得した。以後、村上緑子シリーズの他、京都を舞台に壮大なスケールで展開する伝奇小説「炎都」シリーズ、猫を主人公にした猫好き必読の本格推理小説 「猫探偵正太郎」シリーズなど、ジャンルを超えて、幅広く意欲作を発表し続けている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 やってられない月曜日 (ISBN-13: 978-4101396262)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「激流」がとても面白かったので、柴田よしきさんの小説を買ってみました。いずれの作品も、設定が面白く、やめられなくなってしまう語り口でとりこになります。物語の結末はどちらかいうと尻すぼみなのが、柴田さんの傾向のような気もしますが、それを差し置いても引き込まれます。ただ、いずれも若干暗い結末で、それでも「激流」は、登場人物が生き生きとしていたので後味がよかったのですが、「水底の森」は、暗いままで終わるのが後味が悪いのですが、こいつは作品の良し悪しとは関係なく個人の好みでしょうね。
2013年8月3日に日本でレビュー済み
とにかく長い。
本線の事件は単なる復讐劇に過ぎないのに
登場人物のエピソードや人間ドラマをいちいち書くから
こんなに長くなるのだ。
刑事の不倫も事件とは関係ないし、
主人公の風子をはじめ、すぐに性交をしてしまうのには
辟易させられる。
刑事が元民間の営業マンというのも不自然。
刑事ってそんなに脱サラして数年でなれるものなのか。
これは刑事が営業マン時代に風俗嬢だった風子と客として出会っていた
というエピソードを作りたいがためのご都合主義。
本線の事件は単なる復讐劇に過ぎないのに
登場人物のエピソードや人間ドラマをいちいち書くから
こんなに長くなるのだ。
刑事の不倫も事件とは関係ないし、
主人公の風子をはじめ、すぐに性交をしてしまうのには
辟易させられる。
刑事が元民間の営業マンというのも不自然。
刑事ってそんなに脱サラして数年でなれるものなのか。
これは刑事が営業マン時代に風俗嬢だった風子と客として出会っていた
というエピソードを作りたいがためのご都合主義。
2013年1月10日に日本でレビュー済み
この方の作品は、全体のストーリーよりも、文章とか雰囲気とか臨場感を楽しむものなのかなぁ、と思っていたのですが、この作品はそれ外にもしっかりとしたストーリーがあり、え?これだけ?とか、あれは伏線じゃなかったの?というようなガッカリもまったく無く、最後まで一気に読みました。しいて言えば、私はこの主人公があまり好きではなかったのですが、ヒロインの墜ちていく様が臨場感があるうえ、あまり他に例のないキャラクターで楽しめました。
2008年8月12日に日本でレビュー済み
堪能しました〜力作ですね。
物語の色のトーンと時間軸の構成と疾走感が、東野圭吾作品で唯一凄いと思う「白夜行」レベルにあるように感じました。似いてます。但し「白夜行」のような拭い切れない不快感はない。何故、この作品が「白夜行」のようなメガヒットにならなかったか?
主人公は供に薄幸の女性。柴田先生は、鳥の羽をむしるように、これでもかこれでもかと主人公風子を裸にしていく。風子には雪穂のような強さは皆無で、同じ薄幸な過去を持ちながら、性質は全く反対。風子は幸に見放されながらもそれはそれは健気で善良、そして現実の理解の範疇にいる。雪穂のようなあくまでも物語的な悪のクールさがない点が流行にならなかった理由だろうか、などと考えながら読んでしました。読んでいる間、何故か白夜行が頭から離れませんでした。本当に良い作品です。
柴田作品には多いヤクザ者が何人も登場するのも白夜行との違い。その中で「一緒に枯れますから、ひとりが辛いなら、俺も一緒に、ここで枯れます。あなたが親父さんに抱かれないのが辛いなら、俺は女は抱かずに生きます」という明治任侠男か春琴抄か、というヤクザ者の台詞は、さすが!台詞とヤクザ者に強い柴田先生!他にも魅力的な台詞は諸所に散りばめられ、記述と会話のバランスのとれた作品です。風子はほんの一時期、ささやかな結婚生活を紡ぐようですが、幸せ模様の具体的な記述はこの作品には一切なく、幸せは常にすぐに彼女をすり抜けていく。
上下巻供も読了したので、このレビューは一気です。風子に行き着く先は”水底の森”しかなかったのかもしれませんが、私的にはこの結末が作品の強さを損なったように思えて少し残念です。「白夜行」の余韻に叶わない。また、風子の結婚相手は殺されなければ作品が成り立たない(強い男なので)のは分かるのですが、通り魔的に殺されたのが少し納得がいかない点です。きっと、私はこの男が好きなのでもう少し彼を読みたかっただけかもしれませんが・・・
物語の色のトーンと時間軸の構成と疾走感が、東野圭吾作品で唯一凄いと思う「白夜行」レベルにあるように感じました。似いてます。但し「白夜行」のような拭い切れない不快感はない。何故、この作品が「白夜行」のようなメガヒットにならなかったか?
主人公は供に薄幸の女性。柴田先生は、鳥の羽をむしるように、これでもかこれでもかと主人公風子を裸にしていく。風子には雪穂のような強さは皆無で、同じ薄幸な過去を持ちながら、性質は全く反対。風子は幸に見放されながらもそれはそれは健気で善良、そして現実の理解の範疇にいる。雪穂のようなあくまでも物語的な悪のクールさがない点が流行にならなかった理由だろうか、などと考えながら読んでしました。読んでいる間、何故か白夜行が頭から離れませんでした。本当に良い作品です。
柴田作品には多いヤクザ者が何人も登場するのも白夜行との違い。その中で「一緒に枯れますから、ひとりが辛いなら、俺も一緒に、ここで枯れます。あなたが親父さんに抱かれないのが辛いなら、俺は女は抱かずに生きます」という明治任侠男か春琴抄か、というヤクザ者の台詞は、さすが!台詞とヤクザ者に強い柴田先生!他にも魅力的な台詞は諸所に散りばめられ、記述と会話のバランスのとれた作品です。風子はほんの一時期、ささやかな結婚生活を紡ぐようですが、幸せ模様の具体的な記述はこの作品には一切なく、幸せは常にすぐに彼女をすり抜けていく。
上下巻供も読了したので、このレビューは一気です。風子に行き着く先は”水底の森”しかなかったのかもしれませんが、私的にはこの結末が作品の強さを損なったように思えて少し残念です。「白夜行」の余韻に叶わない。また、風子の結婚相手は殺されなければ作品が成り立たない(強い男なので)のは分かるのですが、通り魔的に殺されたのが少し納得がいかない点です。きっと、私はこの男が好きなのでもう少し彼を読みたかっただけかもしれませんが・・・
2013年10月17日に日本でレビュー済み
・・・という感じでした
先の展開が読めなくて、どうなっちゃうんだろう??と思い
読むのをやめられませんでした
でも、最後は「え??」という終わり方
登場人物の人となりをかなり細かく描いている割に、最後はどうしようもなくなっちゃったのかなぁとガッカリしました
先の展開が読めなくて、どうなっちゃうんだろう??と思い
読むのをやめられませんでした
でも、最後は「え??」という終わり方
登場人物の人となりをかなり細かく描いている割に、最後はどうしようもなくなっちゃったのかなぁとガッカリしました
2007年8月27日に日本でレビュー済み
アパートの一室で顔なし死体が発見される。その部屋に住んでいた若い夫婦が行方不明に。そして、その後夫が死体として発見される。殺人犯は、妻の風子なのか? ★風子の逃避行中に明かされて行く暗い過去が、逃げる事が出来ない宿命に捕われているようでやるせなかった。★そして、遠野の「えっ」というような家庭の事情。★この風子と遠野のなんとも暗い過去が交差して物語が進んで行きます。★単なる犯人追跡劇に留まらず、登場人物達の心理描写が深くほりさげられていてお勧めの一冊でした。★犯人も思いも依らない人物でラストまで読み応えありでした。