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テロルの決算 (文春文庫) 文庫 – 1982/9/1
沢木 耕太郎
(著)
少年の刃が委員長の胸を貫いた瞬間から社会党への弔鐘が鳴った。テロリストと野党政治家が激しく交錯する一瞬を描き切るニュージャーナリズムの傑作。大宅賞受賞
- 本の長さ323ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1982/9/1
- ISBN-104167209047
- ISBN-13978-4167209049
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1982/9/1)
- 発売日 : 1982/9/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 323ページ
- ISBN-10 : 4167209047
- ISBN-13 : 978-4167209049
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,295,970位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1947(昭和22)年、東京生れ。横浜国大卒業。
ほどなくルポライターとして出発し、鮮烈な感性と斬新な文体で注目を集める。『若き実力者たち』『敗れざる者たち』等を発表した後、1979年、『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、1982年には『一瞬の夏』で新田次郎文学賞を受賞。常にノンフィクションの新たな可能性を追求し続け、1995(平成7)年、檀一雄未亡人の一人称話法に徹した『檀』を発表。
2000年に初めての書き下ろし長編小説『血の味』を刊行。2002年から2004年にかけて、それまでのノンフィクション分野の仕事の集大成『沢木耕太郎ノンフィクション』が刊行され、2005年にはフィクション/ノンフィクションの垣根を超えたとも言うべき登山の極限状態を描いた『凍』を発表、大きな話題を呼んだ。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年5月12日に日本でレビュー済み
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三島も大江も、あるいは石原も世間のゾンビ感に悩む若者たちの殺意の話から、その創作を出発させた。江藤淳は「人は殺意によって生きる」と書いた。本書の主人公は若きテロリストで本書の題名はむしろ終戦直後に瀰漫していた『殺意の決算』がふさわしい。傑作である。主人公は右翼のゾンビ化に居たたまれず凶行に走る。だれも「人は愛によって生きる」なんてことは言わなかった。あの大学の騒動があれだけ多くの大学高校生を引き寄せたのは各大学高校のゾンビ感のせいだった。ぼくは高校の時それを「空間の悪意」と名づけた。
2023年4月30日に日本でレビュー済み
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浅沼の人となりも分かって、参考になりました。
2023年8月25日に日本でレビュー済み
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85歳の叔母が子供の頃ラジオを聴いていたら、偶然に事件が起こったとよく聞かされていたので、興味を持ち読んでみました。
当時の日本社会、日本人が今の日本とはあまりにも違い過ぎる、戦後間もなくの日本は何処に行ってしまったのだろうと思いショックを受けています。
世界の流れに翻弄されているこの日本という国を取り戻す為に読む価値のある、一冊だと思っています。
日本精神を心の底に持ち、国の将来を考えて行きたいと思っています。
当時の日本社会、日本人が今の日本とはあまりにも違い過ぎる、戦後間もなくの日本は何処に行ってしまったのだろうと思いショックを受けています。
世界の流れに翻弄されているこの日本という国を取り戻す為に読む価値のある、一冊だと思っています。
日本精神を心の底に持ち、国の将来を考えて行きたいと思っています。
2023年3月1日に日本でレビュー済み
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戦前からの政治の中での浅沼稲次郎と二矢を描いているが、時代背景だけでなく、本人の周辺についても細かく書き込まれており、ページが進む。取材力と構成がいいのだろう。
2022年12月9日に日本でレビュー済み
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私はテロという暴力を肯定しない。しかし加害者である個人を否定しない。その尊厳を守るべき社会は、私たちが担う責任の集約でもあり為政者はその代表となる。民主主義社会の過渡期に起きた暗殺事件、被害者の政治家・浅沼稲次郎と加害者の右翼思想青年・山口二矢、ふたりは面識もなく現場となった日比谷公会堂で初めて対峙する。偶然が重なった警備の穴にするりと足を踏み入れた山口の決意はどれほど熟成されたものなのか、それとも当日の新聞朝刊に載った記事による衝動的な狂騒だったのか、夭折となった山口の本心は知る由もないが、最後の章で垣間見せる人情に感嘆する。彼は狂人ではない、思想の違いがこれほど常軌を失わせてしまう悲劇なのだ。その後の日本や世界の動向を知れば山口は嘆くのだろうか。ひとりの力で変革はできないが、声をあげる非暴力な “さざなみ” はやがて歴史を変える “濁流” へとつながるかもしれない。山口は焦った、その先の理想へ早く辿り着きたかった。答えは出なくてもいい、考える過程こそ大切であり、無関心でやり過ごすノンポリは愚行だと断言する。
2022年8月4日に日本でレビュー済み
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この本を読み終えた2日後に安倍晋三さんが凶弾に倒れました。