著名な人物がたくさん出てきて興味深く読めました。
人の生き様をみることができて、いい本です。
また、本文に引用に利用して書名が記されており、その書物も
読むようになりました。
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テレビの黄金時代 (文春文庫) 文庫 – 2005/11/10
小林 信彦
(著)
渥美清がいた、クレージーキャッツがいた、坂本九がいた、そしてコント55号、ドリフターズまで、テレビが娯楽の王様だった、黄金時代の一部始終
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2005/11/10
- ISBN-104167256177
- ISBN-13978-4167256173
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2005/11/10)
- 発売日 : 2005/11/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 384ページ
- ISBN-10 : 4167256177
- ISBN-13 : 978-4167256173
- Amazon 売れ筋ランキング: - 615,923位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 99位演劇・舞台ノンフィクション
- - 534位その他のエンターテイメントの本
- - 793位落語・寄席・演芸 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年7月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の同タイトル物がこれとは別内容の物も存在し、結局どちらも買うはめに。少しは購買者への配慮を!
ちなみにこちらにもクレージーキャッツの話題もありますが、クレージーキャッツが目当てだとしたらこれではないもう一つの物の方です。内容も表紙も別物ですので要注意。
ちなみにこちらにもクレージーキャッツの話題もありますが、クレージーキャッツが目当てだとしたらこれではないもう一つの物の方です。内容も表紙も別物ですので要注意。
2004年5月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1962年から1972年までをテレビの黄金時代と捉え、当時の”ヴァラエティ”番組を製作し続けた放送作家やプロデューサー、タレント達を描いています。「光子の窓」「夢で逢いましょう」「シャボン玉ホリデー」「九ちゃん」「ゲバゲバ90分」といった番組を知っている方には、懐かしくて、興味深いエピソード集でしょう。青島幸雄、前田武彦、井上ひさし、永六輔、大橋巨泉やクレイジー・キャッツ、坂本九、コント55号、ドリフターズ達とのエピソードが豊富で、時代の体温が伝わってきます。TV界創世記に活躍していたナベプロの渡辺社長、日本TV井原プロデューサー、ホリプロ、堀社長などジャズ出身者が多く当時の番組や音楽は、モダンであったのもそのせいかな、と考えてしまいました。TV関係の仕事をしている方々、TVを楽しんできた人たちにはお勧めです。著者による現在のTV番組評もいいです。TV黄金時代の終焉は、浅間山荘事件。ニュース性がTVの持つエンターテイメント性を凌駕したことによると考えています。
2005年12月6日に日本でレビュー済み
小林の文章は、格好付け過ぎという人もいるだろう。
描く対象(例えば横山やすし、例えば渥美清)に愛情がある人にとっては、
ときに乾き過ぎて、勿体ぶって感じられるかも知れない。
だが、ある個人というより、時代の雰囲気と次々と現れる人物群像を描くとき、
伝聞を排し、抑制を効かせながらも観察力に溢れた、
自負と自嘲が微かに滲む小林のような文章は、とてもいい。
クレイジー・キャッツ、坂本九、コント55号、ドリフターズら「超」がつく
時代の人気物たちの登場の仕方は、もちろんわくわくするが、
ツボを抑えたように渥美清(の一言)が出てくると、寅さんシリーズで
不動の地位を築いた後に、「砂の器」「幸福の黄色いハンカチ」で
チョイ役で出たときのように微笑を誘いながらも鮮烈な印象が残る。
とはいえ、この本の象徴は、有名タレントではなく、
名番組を次々とつくった日本テレビのプロデューサー井原高忠と、
「ナベプロ」帝国を築いた渡辺晋だ。ともにいわゆる「楽隊屋」出身。
この二人の熱気というか野心というか、それが「黄金時代」
(1960〜71年頃だそう。そう呼ぶ理由は、後半の1章に明示されている)の核にあった。
そして、小林信彦は田原総一朗ではない。パワーポリティクスを囃し立てて喜んでいる
ジャーナリストでもない。時代の記憶を、「歴史」としてまことに興味深い読み物にしてくれた。
描く対象(例えば横山やすし、例えば渥美清)に愛情がある人にとっては、
ときに乾き過ぎて、勿体ぶって感じられるかも知れない。
だが、ある個人というより、時代の雰囲気と次々と現れる人物群像を描くとき、
伝聞を排し、抑制を効かせながらも観察力に溢れた、
自負と自嘲が微かに滲む小林のような文章は、とてもいい。
クレイジー・キャッツ、坂本九、コント55号、ドリフターズら「超」がつく
時代の人気物たちの登場の仕方は、もちろんわくわくするが、
ツボを抑えたように渥美清(の一言)が出てくると、寅さんシリーズで
不動の地位を築いた後に、「砂の器」「幸福の黄色いハンカチ」で
チョイ役で出たときのように微笑を誘いながらも鮮烈な印象が残る。
とはいえ、この本の象徴は、有名タレントではなく、
名番組を次々とつくった日本テレビのプロデューサー井原高忠と、
「ナベプロ」帝国を築いた渡辺晋だ。ともにいわゆる「楽隊屋」出身。
この二人の熱気というか野心というか、それが「黄金時代」
(1960〜71年頃だそう。そう呼ぶ理由は、後半の1章に明示されている)の核にあった。
そして、小林信彦は田原総一朗ではない。パワーポリティクスを囃し立てて喜んでいる
ジャーナリストでもない。時代の記憶を、「歴史」としてまことに興味深い読み物にしてくれた。
2007年10月31日に日本でレビュー済み
テレビバラエティ創世記当時から小林は芸能雑誌で芸能人の内情を暴露してきたわけだが、
どうしても、客観的というよりは、小林の感想文にしかなっていないような感じだった。
一面を感想として述べているだけで、ほんとうの裏が見えないのである。
これではスポーツ新聞と同じ発想ではないか。
小林の本すべてに言えるが、もう少し歴史を調べて(裏を取って)、客観的に、多角的に捕らえて消化した内容にしてほしい。
文章も簡潔すぎて、言わんとしてることに想像力がいるのだが、それも受け取る側の感性によって解釈が全く変わってしまうということは、正確に事を伝えていることには
ならないのではないか。
メディアの中の文章というのは非常に誤解をまねきやすいものである。昨今のブログ文化を
例にたとえても、誰かのちょっとした感想文があたかもすべてを語るかのように世に蔓延する危険がある。だからこそ、この手の歴史を振り返るような本は、
私的な感想を入れるにせよ、もう少し客観的に、多角的に書いてほしいのだ。
メディアの中で生きてきた人間で、生き証人としての経験があるのなら、感想文ではなく
もう少し質の高い内容にならないだろうか。
これではゴシップで食っているテレビのハイエナ残党だ。
どうしても、客観的というよりは、小林の感想文にしかなっていないような感じだった。
一面を感想として述べているだけで、ほんとうの裏が見えないのである。
これではスポーツ新聞と同じ発想ではないか。
小林の本すべてに言えるが、もう少し歴史を調べて(裏を取って)、客観的に、多角的に捕らえて消化した内容にしてほしい。
文章も簡潔すぎて、言わんとしてることに想像力がいるのだが、それも受け取る側の感性によって解釈が全く変わってしまうということは、正確に事を伝えていることには
ならないのではないか。
メディアの中の文章というのは非常に誤解をまねきやすいものである。昨今のブログ文化を
例にたとえても、誰かのちょっとした感想文があたかもすべてを語るかのように世に蔓延する危険がある。だからこそ、この手の歴史を振り返るような本は、
私的な感想を入れるにせよ、もう少し客観的に、多角的に書いてほしいのだ。
メディアの中で生きてきた人間で、生き証人としての経験があるのなら、感想文ではなく
もう少し質の高い内容にならないだろうか。
これではゴシップで食っているテレビのハイエナ残党だ。
2007年7月13日に日本でレビュー済み
昭和40年代前半、確か渋谷公会堂だったかで、坂本九の番組の公開録画を観に行ったかすかな記憶がある。
それが著者が構成台本を書いていた「九ちゃん!」だったのだろう。思えばあの頃はバラエティ番組と言えば公開録画が当たり前で、局で言えば日本テレビが群を抜いていた。
著者は本作のなかで、数々のテレビ番組の企画に携わり、多くの芸能人とも関わったとのことだが、同年代であり、テレビ史に名を残した番組構成作家出身の、青島幸男、永六輔のようにはいかなかった。あっさりとテレビの世界から消えてしまう。正直、著者がどれだけテレビで実績があったかは疑問だ。
ひとつには著者の極端な神経質ゆえであろう。それは「おかしな男、渥美清」や「天才伝説 横山やすし」でもうんざりするほど書かれている。そもそもテレビなんて無神経くらいでないと関わっていけない世界だ(大橋巨泉やみのもんたを見よ!)。
別にタレント的に名をなすことが良いわけではないが、青島・永両氏とも大ベストセラー著作を出しているのは皮肉だ。
そういう意味では、本作も純粋にテレビ史、番組評伝として書かれたほうが価値があったように思えるのだが・・・。
それが著者が構成台本を書いていた「九ちゃん!」だったのだろう。思えばあの頃はバラエティ番組と言えば公開録画が当たり前で、局で言えば日本テレビが群を抜いていた。
著者は本作のなかで、数々のテレビ番組の企画に携わり、多くの芸能人とも関わったとのことだが、同年代であり、テレビ史に名を残した番組構成作家出身の、青島幸男、永六輔のようにはいかなかった。あっさりとテレビの世界から消えてしまう。正直、著者がどれだけテレビで実績があったかは疑問だ。
ひとつには著者の極端な神経質ゆえであろう。それは「おかしな男、渥美清」や「天才伝説 横山やすし」でもうんざりするほど書かれている。そもそもテレビなんて無神経くらいでないと関わっていけない世界だ(大橋巨泉やみのもんたを見よ!)。
別にタレント的に名をなすことが良いわけではないが、青島・永両氏とも大ベストセラー著作を出しているのは皮肉だ。
そういう意味では、本作も純粋にテレビ史、番組評伝として書かれたほうが価値があったように思えるのだが・・・。
2010年2月17日に日本でレビュー済み
1960年代のテレビ界がいかにすごかったかがわかる名著です。
小林先生の予言通りに現在のテレビ界は素人と半素人のもんじゃ焼き状態の一望の荒野になってしまいました。
小林先生の抑えた文体が素晴らしく、現場にいたことを思わせない客観的表現でそれが読者に感銘を与えます。
テレビ業界を論じた本でこの本を超える本はもう出ないと思います。
井原高忠さんの「元祖テレビ屋大奮戦!」とともに日本のテレビ史に興味のある方には必読の本でしょう。
小林先生の予言通りに現在のテレビ界は素人と半素人のもんじゃ焼き状態の一望の荒野になってしまいました。
小林先生の抑えた文体が素晴らしく、現場にいたことを思わせない客観的表現でそれが読者に感銘を与えます。
テレビ業界を論じた本でこの本を超える本はもう出ないと思います。
井原高忠さんの「元祖テレビ屋大奮戦!」とともに日本のテレビ史に興味のある方には必読の本でしょう。