この本が書かれて既に40年近い月日が経っている。
今、日々発展を遂げるホーチミンに暮らすが、南越人の本質は変わっていないのではないかと思う。
青い空に豊かな食物。コロナ前は旅行者がひっきりなしに訪れる街でもあった。
しかし、日本にいる頃はベトナム戦争と言えば、長期化し、アメリカが敗北したというイメージ以外には知識がなく、この街の人達がどの様な歴史をたどってきたかもよくわからずにいた。
ベトナム人は技能実習生として日本にたくさん入ってきている。今や日本とは切っても切れない関係でもある。
そこには日本人には理解できないカルチャーの違いや相容れない部分もあろうかと思う。
しかし、協同して生きていくには相手のことを理解しようとする気持ちは必要だと思う。
この本はエッセイで読みやすく、ベトナム人の生活や本質がよく分かる、日本人が日本人であるようにベトナム人も歴史を経て今のベトナム人になっている事がよく分かる。
年数を経ても今だに新鮮な気持ちでこの本を読めた。
身近にベトナム人がいる人、ベトナムに興味のある人に是非読んで欲しいと思う。
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サイゴンから来た妻と娘 (文春文庫 こ 8-1) 文庫 – 1981/7/25
近藤 紘一
(著)
戦火のサイゴンで日本の新聞記者が、大輪の花のような笑顔に惹かれて子連れのベトナム女性と結婚した。親に絶対服従のスパルタ教育にショックを受け、可愛いペットのウサギ料理に度肝を抜かれ……。毎日のように巻き起こる小事件を通して、アジア人同士のカルチャアギャップを軽妙な筆で描く、第10回大宅賞受賞作品
目次 サイゴンからの子連れ妻ベトナム式子育て法わが家の性教育妻は食いしん坊夫婦そろって動物好きいくらしたかね?ミーユンの思春期ベトナム難民の涙ベトナムからの手紙私は1971年夏から1975年5月まで、サンケイ新聞のサイゴン特派員として勤務した。途中、数ヶ月間任地をあけたことがあったが、日本の新聞社の“戦地特派員"としては異例といえるほどの長期勤務となった。その間、何回か転勤の打診は受けたが、あるときはためらいながら、あるときはためらわずに任期延長を申し出た。(あとがきより)
目次 サイゴンからの子連れ妻ベトナム式子育て法わが家の性教育妻は食いしん坊夫婦そろって動物好きいくらしたかね?ミーユンの思春期ベトナム難民の涙ベトナムからの手紙私は1971年夏から1975年5月まで、サンケイ新聞のサイゴン特派員として勤務した。途中、数ヶ月間任地をあけたことがあったが、日本の新聞社の“戦地特派員"としては異例といえるほどの長期勤務となった。その間、何回か転勤の打診は受けたが、あるときはためらいながら、あるときはためらわずに任期延長を申し出た。(あとがきより)
- 本の長さ267ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1981/7/25
- ISBN-104167269015
- ISBN-13978-4167269012
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1981/7/25)
- 発売日 : 1981/7/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 267ページ
- ISBN-10 : 4167269015
- ISBN-13 : 978-4167269012
- Amazon 売れ筋ランキング: - 271,399位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,615位文春文庫
- - 52,502位ノンフィクション (本)
- - 75,456位文学・評論 (本)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2021年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は1978年生まれで当然ベトナム戦争は目撃していない。しかし、高校生の時、ボロボロのこの本をたまたま古書店で見かけて、著者の軽妙な筆遣いにワクワクしながら読んだ記憶がある。
42歳になって読み直したら、読むポイントが変わって
昔「面白い」と思ったところでなく
著者のクールで深い観察眼が冴えているなと思う。
42歳になって読み直したら、読むポイントが変わって
昔「面白い」と思ったところでなく
著者のクールで深い観察眼が冴えているなと思う。
2022年3月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
漠然としてではなく筆者の妻、娘という視点で、またその周囲の人たちにの性格にも触れながらベトナム人のものの考え方を伝えた貴重な本だと思います。時代は少し古いですが参考になるごんだと思いました。
2017年12月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ベトナム戦争の話を読んでみたくて『
サイゴンのいちばん長い日 (文春文庫 (269‐3))
』のKindle版を探してたのですが無くて(何故か今日見たらありました…)、同じ著者の本だという事で読んでみました。
新聞社の特派員として、ベトナム戦争時のサイゴン(現在のホーチミン市)に赴任になり、そこで出会ったベトナム人女性と結婚、第二次世界大戦の後、最も長く、激しく続いた戦争であるベトナム戦争の最後の日「サイゴン陥落(1975年)」の混乱を逃れる為に日本に帰化させ、主に日本での生活を描いたノンフィクションです。
作者と結婚されたベトナム人の方はベトナム南部出身の女性で、サイゴン在住が長くなればなるほどジワジワくる話が満載です(私は現在サイゴンに6年住んでおります…)。
基本的にベトナム南部女性のキャラクターは、現代の女性達とそこまで変わっていないのかなと思いました(ただ、本書の女性より確実におとなしくなっているとは思いますが…笑)。
本書の大部分は日本とベトナムのカルチャーギャップに起因するおもしろ話なのですが、一部、サイゴン陥落(ベトナム共和国の消滅)と、その後始まったベトナム南北統一の混乱に絡め、(南部)ベトナム人の微妙な心情を、極めて細かに観察して記述されており、その洞察には外国人である私にはとても学ぶ所が多く(学んでも使える場面は無いのですが…)、また、フランス語とベトナム語が交じる文体も読んでて楽しかったです。
バームォイラム、トッケイヤモリ、裏切った相手や恋敵にガソリンを浴びせて焼き殺す、雷魚、ときには小型ピストルまでハンドバックにしのばせて出かける、なぜ毎回新しいものを見たらいくら?と聞くのか、アナコンダ、ヒョウを轢き殺した、これらにピンと来た人にはオススメです 笑
新聞社の特派員として、ベトナム戦争時のサイゴン(現在のホーチミン市)に赴任になり、そこで出会ったベトナム人女性と結婚、第二次世界大戦の後、最も長く、激しく続いた戦争であるベトナム戦争の最後の日「サイゴン陥落(1975年)」の混乱を逃れる為に日本に帰化させ、主に日本での生活を描いたノンフィクションです。
作者と結婚されたベトナム人の方はベトナム南部出身の女性で、サイゴン在住が長くなればなるほどジワジワくる話が満載です(私は現在サイゴンに6年住んでおります…)。
基本的にベトナム南部女性のキャラクターは、現代の女性達とそこまで変わっていないのかなと思いました(ただ、本書の女性より確実におとなしくなっているとは思いますが…笑)。
本書の大部分は日本とベトナムのカルチャーギャップに起因するおもしろ話なのですが、一部、サイゴン陥落(ベトナム共和国の消滅)と、その後始まったベトナム南北統一の混乱に絡め、(南部)ベトナム人の微妙な心情を、極めて細かに観察して記述されており、その洞察には外国人である私にはとても学ぶ所が多く(学んでも使える場面は無いのですが…)、また、フランス語とベトナム語が交じる文体も読んでて楽しかったです。
バームォイラム、トッケイヤモリ、裏切った相手や恋敵にガソリンを浴びせて焼き殺す、雷魚、ときには小型ピストルまでハンドバックにしのばせて出かける、なぜ毎回新しいものを見たらいくら?と聞くのか、アナコンダ、ヒョウを轢き殺した、これらにピンと来た人にはオススメです 笑
2020年6月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今までにないジャンルの本との出会いになり、その内容にとても衝撃を受けました。
時間を忘れて読み切ることができました。本に登場するすべての人に敬意を払いたくなります。
時間を忘れて読み切ることができました。本に登場するすべての人に敬意を払いたくなります。
2019年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ベトナムで仕事をしています
この本は とても参考になり
前向きな気持ちにさせてもらえます
この本は とても参考になり
前向きな気持ちにさせてもらえます
2020年6月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
当時のベトナムの風俗事情をここまで明快に切り取った書物も少ないのではないだろうか。
気取ってなく、コミカルな家族とのエピソードに満ちていてサクッと気軽に読むことができた。
気取ってなく、コミカルな家族とのエピソードに満ちていてサクッと気軽に読むことができた。
2019年3月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ゆっくり読みました
近藤さんの何事にも大きな愛が溢れてる本です
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