昔よく読んでいたので、懐かしくなり購入しました。
元々父が購入したものを10年ほど前に母が売り払ってしまい、今になって再び気になり出してきたので
第1輯とセットになっていたものを注文。表紙の絵がなんとも懐かしく、人物に愛嬌があり好きです。
第1輯は「ぞろぞろ」「蕎麦の羽織」「猫の災難」が
第2輯では「猫の皿」「元犬」「愛宕山」「もう半分」が特に好きです。
そのうちのいくつかは台詞を暗記してはよく父に聞かせて
おこがましいですが、今思えばまさに落語の真似事のようなことをする程でした。
今は流石に忘れましたが、上で挙げた噺はやはりよく読みます。
滝田ゆうの人情味溢れる絵柄から伝わってくる、「ぞろぞろ」の老夫婦の朗らかで優しそうな雰囲気
「元犬」のシロの滑稽で可愛らしい様などはとても癒されます。
取り分け噺全般で面白いのは、頻繁に出てくる「意味のない絵が描かれた吹き出し」です。
中には場面の流れで自然に意味を感じられるものもありますが、大体が意味のないものです。
よく見るのはトンカチ、包丁、ジョウロ、下駄……などなど。これを見ているだけでも非常に味があって面白いです。
落語を元にしているので、語りや台詞のリズムがよく、内容がすんなりと頭に入ってきて読みやすいです。
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