父の昔の所有本で、上だけあったので、読んで面白かったので下を買いました。その中で、100人斬り超記録、の新聞報道、当時のことと、現在のその批判。本多勝一、みたいな内容。
ゼロ年代の頃の小林氏のまんがで、
タクシーに乗ってて車内のラジオで、100人斬りについての、3人も斬ればボロボロになるわい、と怒る表記があり、
これが本当のことなら、我々は70年代とゼロ年代で、ずっと、全く同じようなことを繰り返し、過去を責めて反省し、
若い世代を脅し、生きてきたことになる。
小学校の頃の図書室で、腐るほど、戦争の悲劇を謳ったグロ漫画があり、それを読んだりして(おっぱいの出てくる特攻隊の本を見るだけでスケベ扱いされたり)
ともかく、戦争体験者に質問して、記者が自分が考えていない反応すると、
戦争の本当の話をすることを避けている、と、欺瞞を突く山本先生でありますが、
本当に経験していない人は、何一つ判らない。そして仕事と、俺は平和を願う素晴らしいヒーローだ!と全くそぐわない
また、そういう行動をとれない被害を受けた人(沖縄以外の戦争被害者とか)が、最も辛いかもしれないと、先生は指摘する。
戦争論パクリ扱いしたけど、
こういうのが大昔からあって、戦争論以前はそんなのあったかも判らない。
昔の方がシャレにならないくらい、本は読まれていなかったので、マンガの功績はでかいです。相手に反論させない理想論程恐いものはなく、
そして、グロ漫画のように、脅して自分の素晴らしい思想を肯定させようとするのが、一番恐ろしい。
それこそ、回れ右で戦争に突入してしまう危険性あります。山本先生も小林先生も、
自分の頭で考えろ、と言って、言い続けて居たように思いました。
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私の中の日本軍(下) (文春文庫 306-2) 文庫 – 1983/5/1
山本 七平
(著)
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自己の軍隊体験を元に日本軍についての誤解や偏見をただし、様々な戦争伝説をものの見事に粉砕した名著。
- 本の長さ342ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1983/5/1
- ISBN-104167306026
- ISBN-13978-4167306021
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋; 第6版 (1983/5/1)
- 発売日 : 1983/5/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 342ページ
- ISBN-10 : 4167306026
- ISBN-13 : 978-4167306021
- Amazon 売れ筋ランキング: - 196,225位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今は平和です。動乱期に入った時に、何も変わっていない日本人の気質がどのように変質してゆくのか、それに対して如何にして戦う人間(意志)と組織(職業)を形作れるか・・・間に合うのだろうか。
2014年12月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
・戦略性のなさ
・硬直性
・前例踏襲
・長いものには巻かれろ
情けないほど見事に日本人を描いています
・硬直性
・前例踏襲
・長いものには巻かれろ
情けないほど見事に日本人を描いています
2018年8月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本当に巡り合えてよかったと思います。
あとがきにもありますが、山本さんと対話しているような、不思議な感じがあります。
回り道や脱線は多いですが、それも含めて星5つです。
元切り込み隊長の「やまもといちろう」さんに近い印象をうけます。
リアリストでKYな。自分的にはどちらも「キングオブKY」と思っていますが。
あとがきにもありますが、山本さんと対話しているような、不思議な感じがあります。
回り道や脱線は多いですが、それも含めて星5つです。
元切り込み隊長の「やまもといちろう」さんに近い印象をうけます。
リアリストでKYな。自分的にはどちらも「キングオブKY」と思っていますが。
2012年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
体験を深く掘り下げて考察しようという姿勢は評価しますが、
なにぶん説明がくどすぎる。ちょっとわかりづらい。
でも、右寄りの現代史だけでなく、こういう人の文章も読むと、
公平な見方ができてよいかと思います。
なにぶん説明がくどすぎる。ちょっとわかりづらい。
でも、右寄りの現代史だけでなく、こういう人の文章も読むと、
公平な見方ができてよいかと思います。
2018年1月14日に日本でレビュー済み
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多くの戦記、戦争小説があるが山本七平氏独特の語り口。
参考になりました。
参考になりました。
2018年4月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本軍というものの、本質を詳細にそして、鋭く、軍人としての過酷な体験がほの本を産み。そして山本七平を生み出した。
2022年9月1日に日本でレビュー済み
山本七平 私の中の日本軍 下
幸せとは何だろう
ルソン島のジャングルの中で命令に従い終戦後も「永遠抗戦」の命令に従い日本軍の生き残りはゲリラとなって戦い続けた。小野田寛朗さんはテレビで何度も報道されて有名だが、山本七平も当然日本軍だから、帝国軍人として永遠抗戦の命令に従っていた。アメリカ軍との降伏の話し合いに行くように中尉から命令を受けた山本少尉は、上巻でその経過を記していたが、下巻で降伏後の話が記録されている。捕虜収容所から釈放されて日本に帰る船上のこと、もはや軍人ではないが帰還事務の手伝いをするように頼まれる。もはや、命令ではないのだ。正月休みに日本に帰港した船への待遇は凄まじく、こんな時に帰って来やがって、休みなんだよと言いながら、事務処理をしていく所が日本的だ。
その帰国の船の中の夕食の時にお盆に乗ったご飯とみそ汁とお皿に乗った焼き魚を前にして食べ始めた時に、思わず山本は泣き出してしまう。ばれない様に上を向いて涙を見られないようにしていたらみんな同じ姿勢で泣いていた。うれし泣きなのだ。生きて帰れることではなく、ごく普通の質素な日本食を畳の上でいただけると言う。生きて又畳の上に座れた。生きて空き缶ではなくありふれた陶器の器でご飯がいただけた。これがその船で戦後も帰還事務に携わった尉官の兵士たちの共通の幸福感だった。「少欲知足」という。今の日本人はロシア人に侵略されていない今の時を、ご飯を普通に食べられる時を大事にし、ここが幸せの原点だと再確認した方が良いと思いました。
軍事機密でもないのに語ることのできない戦争の話
真実とは眼前に起こっているその事実の渦中にいる人ならばまさに戦争の事実を体験し見ているのだから、軍事機密である訳でもない話なのだから語れそうな気がするが、軍事機密という隠れ蓑、又は本当に軍隊では体験したことすべてが軍事機密となっていたか。
山本は奇跡のように命永らえて帰還出来た。軍曹の親指は本当に軍隊とは嫌な所だと思わせる話だ。
山本が夜間任務を終えてジャングルの寝床に帰ると、電話で上官がダイナマイトを取りに来いと言う。部下が隊長は疲れているでしょうから今まで休んでいた我々が行きましょうと言って、現地人を連れてトラックでダイナマイトを受け取りに行く。これが任務だったが、取りに行った先でまた別の命令を受けてその移動中に戦闘機に見つかり機銃掃射で全員死んでしまう。
山本はこの任務に従事していたならば、この世にいないはずだった。生かされる運命だったのか。この時に山本の代わりに出かけた軍曹はそれまでも交戦中に何度も山本を助けていた。コンバットのサンダース軍曹は主役で大活躍するが、日本軍でも、実際の戦争は軍曹が指揮を執って戦いが出来るのだろうかと思う、映画張りの活躍を軍曹はしている。この軍曹が機銃掃射で、全く任務と無関係の任務で亡くなってしまう。帰還後、この軍曹の遺族に山本は会いに行くが、何故か亡くなった軍曹と同郷の元兵隊に邪魔をされ、謝罪が出来ない。そして、この本の中で、軍曹の死んだ戦争の最も近くにいた上官である山本の記述が発表される。
山本が遭難したトラックに遺体処理で行くと、脇に寝転がっている兵士がいる。機銃掃射でバラバラにちぎれた遺体を横にして眠っているように並べたあった。生きているのかと山本が腕を引っ張ると抜けてしまった。生き残りのフィリッピン人の労働者の仕業か。生存者が一人もいない中の奇妙な事件で、誰が死体を生きているような姿に並べたのか気にかかった。
何事が起きたのか、生き残った別の地点にいた者には、事実は分からない。どんな飛行機が襲ったのか。トラックの下に逃げたフィリピン人は皆殺しだ。兵士の死体はみんなトラックから離れた地点で転がっていた。一番狙われるトラックから離れるのが逃げ方らしいが、誰も生存者がいないのが恐ろしいし、現場が片されているのはさらに不可解で、すでに真実は不明で、正確なことは誰にも分からない。この分からないことの積み重ねが歴史なのかと思いました。
筆者がとてもこだわっている中国大陸における百人切りの話は、事実ではないと言う点については、
日本刀はそんなことが出来ない貧弱な武器だと言うことが繰り返し述べられている。ちょっと何かを切ると鍔がガタガタになり刀身が木の柄から抜けて落ちそうになると言う。戦闘行為での話だと言うことだが、今のウクライナ侵略戦争においてはウクライナのキエフ近郊のブチャにおいて、ロシア軍による住民虐殺事件があったと報道されて、その証拠の写真等々が世界に発信されている。ロシアではこの報道は見ることが出来ないらしい。昔の日本の大本営発表のように嘘しか伝えられないらしい。誰でも自分に都合が悪いことは隠したい。当然だと思う。
この隠したい話を自慢すること自体が理解できない。いくら戦争で軍隊と言っても、なかなか人を鉄砲で撃つことも刀で切ることもためらいがあって出来ることではないと聞く。ほら話だから、軽々と自慢できたのに違いないと信じます。
しかし、ロシア軍が行ったような住民の虐殺事件は、戦争にはつきものなのかもしれない。こういう恐怖があるから、サイパン島の住民がバンザイクリフから身を投げて行ったのだと思いました。明治以来日本には、命を大切にと言う教育がなかったのではないですか。たぶん、七生報国とか滅私奉公とか教育されていると訳の分からない事件が起きるのではないですか。指導者は素面なのかと疑いますが。何を読んでも、尉官に永久交戦を命じて本土に飛行艇か何かに乗って去っていく上部の参謀や佐官、将官、の話が伝わっております。
小野田寛朗さんの話でも本土でのうのうと暮らしている上官が、探検部の大学生が発見した小野田さんに敗戦を伝え、ようやっと小野田さんは敗戦を受け入れた。フィリッピンにくる日の丸の付いたジャンボジェット機を見ながら、どうして勝っているのに日本軍が上陸して来ないのか、と不思議だったに違いない。
幸せとは何だろう
ルソン島のジャングルの中で命令に従い終戦後も「永遠抗戦」の命令に従い日本軍の生き残りはゲリラとなって戦い続けた。小野田寛朗さんはテレビで何度も報道されて有名だが、山本七平も当然日本軍だから、帝国軍人として永遠抗戦の命令に従っていた。アメリカ軍との降伏の話し合いに行くように中尉から命令を受けた山本少尉は、上巻でその経過を記していたが、下巻で降伏後の話が記録されている。捕虜収容所から釈放されて日本に帰る船上のこと、もはや軍人ではないが帰還事務の手伝いをするように頼まれる。もはや、命令ではないのだ。正月休みに日本に帰港した船への待遇は凄まじく、こんな時に帰って来やがって、休みなんだよと言いながら、事務処理をしていく所が日本的だ。
その帰国の船の中の夕食の時にお盆に乗ったご飯とみそ汁とお皿に乗った焼き魚を前にして食べ始めた時に、思わず山本は泣き出してしまう。ばれない様に上を向いて涙を見られないようにしていたらみんな同じ姿勢で泣いていた。うれし泣きなのだ。生きて帰れることではなく、ごく普通の質素な日本食を畳の上でいただけると言う。生きて又畳の上に座れた。生きて空き缶ではなくありふれた陶器の器でご飯がいただけた。これがその船で戦後も帰還事務に携わった尉官の兵士たちの共通の幸福感だった。「少欲知足」という。今の日本人はロシア人に侵略されていない今の時を、ご飯を普通に食べられる時を大事にし、ここが幸せの原点だと再確認した方が良いと思いました。
軍事機密でもないのに語ることのできない戦争の話
真実とは眼前に起こっているその事実の渦中にいる人ならばまさに戦争の事実を体験し見ているのだから、軍事機密である訳でもない話なのだから語れそうな気がするが、軍事機密という隠れ蓑、又は本当に軍隊では体験したことすべてが軍事機密となっていたか。
山本は奇跡のように命永らえて帰還出来た。軍曹の親指は本当に軍隊とは嫌な所だと思わせる話だ。
山本が夜間任務を終えてジャングルの寝床に帰ると、電話で上官がダイナマイトを取りに来いと言う。部下が隊長は疲れているでしょうから今まで休んでいた我々が行きましょうと言って、現地人を連れてトラックでダイナマイトを受け取りに行く。これが任務だったが、取りに行った先でまた別の命令を受けてその移動中に戦闘機に見つかり機銃掃射で全員死んでしまう。
山本はこの任務に従事していたならば、この世にいないはずだった。生かされる運命だったのか。この時に山本の代わりに出かけた軍曹はそれまでも交戦中に何度も山本を助けていた。コンバットのサンダース軍曹は主役で大活躍するが、日本軍でも、実際の戦争は軍曹が指揮を執って戦いが出来るのだろうかと思う、映画張りの活躍を軍曹はしている。この軍曹が機銃掃射で、全く任務と無関係の任務で亡くなってしまう。帰還後、この軍曹の遺族に山本は会いに行くが、何故か亡くなった軍曹と同郷の元兵隊に邪魔をされ、謝罪が出来ない。そして、この本の中で、軍曹の死んだ戦争の最も近くにいた上官である山本の記述が発表される。
山本が遭難したトラックに遺体処理で行くと、脇に寝転がっている兵士がいる。機銃掃射でバラバラにちぎれた遺体を横にして眠っているように並べたあった。生きているのかと山本が腕を引っ張ると抜けてしまった。生き残りのフィリッピン人の労働者の仕業か。生存者が一人もいない中の奇妙な事件で、誰が死体を生きているような姿に並べたのか気にかかった。
何事が起きたのか、生き残った別の地点にいた者には、事実は分からない。どんな飛行機が襲ったのか。トラックの下に逃げたフィリピン人は皆殺しだ。兵士の死体はみんなトラックから離れた地点で転がっていた。一番狙われるトラックから離れるのが逃げ方らしいが、誰も生存者がいないのが恐ろしいし、現場が片されているのはさらに不可解で、すでに真実は不明で、正確なことは誰にも分からない。この分からないことの積み重ねが歴史なのかと思いました。
筆者がとてもこだわっている中国大陸における百人切りの話は、事実ではないと言う点については、
日本刀はそんなことが出来ない貧弱な武器だと言うことが繰り返し述べられている。ちょっと何かを切ると鍔がガタガタになり刀身が木の柄から抜けて落ちそうになると言う。戦闘行為での話だと言うことだが、今のウクライナ侵略戦争においてはウクライナのキエフ近郊のブチャにおいて、ロシア軍による住民虐殺事件があったと報道されて、その証拠の写真等々が世界に発信されている。ロシアではこの報道は見ることが出来ないらしい。昔の日本の大本営発表のように嘘しか伝えられないらしい。誰でも自分に都合が悪いことは隠したい。当然だと思う。
この隠したい話を自慢すること自体が理解できない。いくら戦争で軍隊と言っても、なかなか人を鉄砲で撃つことも刀で切ることもためらいがあって出来ることではないと聞く。ほら話だから、軽々と自慢できたのに違いないと信じます。
しかし、ロシア軍が行ったような住民の虐殺事件は、戦争にはつきものなのかもしれない。こういう恐怖があるから、サイパン島の住民がバンザイクリフから身を投げて行ったのだと思いました。明治以来日本には、命を大切にと言う教育がなかったのではないですか。たぶん、七生報国とか滅私奉公とか教育されていると訳の分からない事件が起きるのではないですか。指導者は素面なのかと疑いますが。何を読んでも、尉官に永久交戦を命じて本土に飛行艇か何かに乗って去っていく上部の参謀や佐官、将官、の話が伝わっております。
小野田寛朗さんの話でも本土でのうのうと暮らしている上官が、探検部の大学生が発見した小野田さんに敗戦を伝え、ようやっと小野田さんは敗戦を受け入れた。フィリッピンにくる日の丸の付いたジャンボジェット機を見ながら、どうして勝っているのに日本軍が上陸して来ないのか、と不思議だったに違いない。