銀行に勤める主人公が内部から大金を盗もうとし・・・というお話。
割とよくあるコン・ゲーム的な小説ですが、各章の冒頭に金に関する箴言が引用されていたり、中の文章にも金融関係で働いている人への痛烈な批判があり、社会派に分類されるタイプの小説に思えました。金融犯罪ネタの社会派サスペンスとして読める小説だと思います。
個人的な事を申せば、学生時代に金の亡者の様な人がいて、よく金をたかられて精神的にまいったり、自分と自分の金の事しか考えない金融機関の人の酷い犯罪等を見聞きして、金融機関がモラルハザードを起こしている様に思えたので、ここで展開される金融機関やそういう関係で働いている人びとへの警鐘はリアリティがあり、単なるサスペンスでは終わらない、内容の濃い作品だと思いました。
前作の「8」と随分違う作品ですが、両方とも頗る面白い所は共通していて、著者は随分筆力のある作家だと見受けしました。まだ、未訳があったら順次翻訳して頂きたいです。
金融犯罪を描いたコン・ゲーム風小説の秀作。機会があったら是非。
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デジタルの秘法 (文春文庫 ネ 1-1) 文庫 – 1995/4/1
- 本の長さ510ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1995/4/1
- ISBN-104167309513
- ISBN-13978-4167309510
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1995/4/1)
- 発売日 : 1995/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 510ページ
- ISBN-10 : 4167309513
- ISBN-13 : 978-4167309510
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