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フツウであることに満足できなくなった男のための63章 再び男たちへ (文春文庫 し 24-3) 文庫 – 1994/3/10

3.9 5つ星のうち3.9 46個の評価

この商品には新版があります:

容貌、愛人、政治改革、開国と鎖国、女の反乱、国際化――日常の問題から日本及び世界の現状までを縦横に批評する幅の広さ、豊かな歴史知識に基づく鋭い批評精神と力強い文章が魅力。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (1994/3/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1994/3/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 283ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4167337045
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167337049
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 46個の評価

著者について

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塩野 七生
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1937年7月7日、東京生れ。

学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。

1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006年に完結)。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に選ばれる。2008-2009年、『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。

カスタマーレビュー

星5つ中3.9つ
5つのうち3.9つ
46グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2020年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まことにさわかな語り口で、政治家のありかた、たとえば清潔であらねばならないか、国として必要な人材とは、指導者の愛人考、開国か鎖国かなどについて鋭く切る。日本の政治家に読ませたい。国の指導者というタイプではないが、よりよき側近としての存在感を感じる。読んでいて、引き込まれる。
2018年10月1日に日本でレビュー済み
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内容は面白いし、私は好きなのだが、本の題名がいただけない。というよりもらしくない。
男たちへみたいにバッサバッサ切る感じもなく、塩野節もトーンダウンしていて、男たちへを熟読している私からすると、続編を読んでいると言うよりは、全然別の本を読んでいる気分になる。

やっぱり、章が多くて、一つ一つの内容がライトになり、それはそれで好きなのだが、「再び男たちを」と、期待を寄せて読むとガッカリさせられる内容。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年10月14日に日本でレビュー済み
今から20年ほどの前の新聞か雑誌の連載だったのだろうか。
全般的に当時のイタリアを中心に政治に関して言及されている箇所が多く、この本を読みこなすには前提知識が欠けすぎた。
その他でも参考にしておきたい言葉はあるものの、当時の情勢も踏まえていないと十分には楽しめない一冊であった。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者はベネチアや古代ローマの千年に渡る歴史の大作およびフィレンツェで活躍したマキャベリを著している.それらの歴史の教訓をベースに常識とされていることの裏側を示してくれているので,深く考える(哲学する)場合のよい参考になる.
我が国の将来を考える上で一番印象に残った言葉は,「約千年続いた古代ローマもヴェネチア共和国も衰亡の一因に,頭脳を使うことで生産性を向上できる種類の職業につく人々(技能者)の数が減少したことが挙げられる.」
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年3月27日に日本でレビュー済み
最初からこの本を読もうと思って読んだのであればよかったのだろうけれど、前作『男たちへ』が好きで好きで気にいって読みたーい!!と思って手にしては・・・いけない本です。別物でした。

期待が大きかっただけに残念でした。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年10月23日に日本でレビュー済み
エッセイ集『再び男たちへ――フツウであることに満足できなくなった男のための63章』(塩野七生著、文春文庫)では、塩野七生の自家薬籠中のマキアヴェッリやミケランジェロがちょくちょく顔を出します。

「マキアヴェッリは、愛されることと憎まれることと軽蔑されることのちがいを、次のように述べている。誰でも愛されたいと願う。だが、めざましい成果をあげた場合、愛されるよりも低まれるほうが多くなる。なぜなら、人間は嫉妬するのが普通だからで、憎まれることは能力を認められたことの証明でもあるのだ。しかし、軽蔑は同列にはあつかえない。軽蔑は、能力を認めたうえでの評価ではない。能力を認めないことによって生まれる評価である。それゆえに、憎まれることはあっても軽蔑されることだけは絶対に避けねばならない。必ずや実害につながる」。

「『軍の指揮官にとって最も重要な資質は何かと問われれば、想像力であると答えよう』とマキアヴェッリは言っている。誰の眼にも動かしがたい劣勢と映る戦況を、ほんの小さなことを変えるだけで逆転させ、戦況を有利に導いていくのが最上の指揮官であり、そのほんの小さなことに気づき、それを活用できるのは、想像力によるしかないということである」。

「24歳のミケランジェロが、今なおヴァチカンの至宝とされている『ピエタ』(キリスト母子像)を制作した当時の話である。依頼主の枢機卿は出来には満足したのだが、報酬の額を言われて眼をむいた。150ドュカートだったからだ。小人数の家族の家賃なしの1年間の最低生活費が15ドュカート程度であった時代、150ドュカートは非常識な額ではない。それでも当時では一級芸術家の値である。その頃のミケランジェロは、フィレンツェでは名は知られていたがローマでは無名といってよい。その無名の若造が、一級芸術家と同じ報酬を要求してきたから枢機卿はあきれ、思わず高すぎると抗議した。ところが、若きミケランジェロは恐縮するどころか、平然と言い返したのである。『トクをするのはあなたです』。ひたすらカネを使う(芸術にたずさわる)側も、ホンモノならば絶対にヤワではないことを実証している」。

本書には、男を磨くヒントがぎっしりと詰まっています。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年5月30日に日本でレビュー済み
塩野七生の、『男たちへ〜フツウの男をフツウでない男にするための54章』(1989年)に続くエッセイ集。1991年に発刊、1994年に文庫化された。
副題こそ「フツウであることに満足できなくなった男のための63章」となっており、前作により一段レベルアップを図った対象(男)へ宛てたメッセージに見えるが、趣は相当に異なり、古代ローマや中世・ルネッサンス期の歴史、各国家・民族の文化の違いなどの分析を踏まえた、日本の政治や社会に対する提言になっている。
「理性に訴えたがり、それで充分と考えるのは知識人である。だが、知識人必ずしも優れた指導者ではない。優れたリーダーとは、良き結果を得るためには良くない手段に訴えるくらい、眉ひとつ動かさずにやってのけられる人種のことである」
「ノーブレス・オブリージュの基本は、体を張ることであると考えている。・・・欧米では、エリートという言葉はマイナスのイメージをもたない。権利を享受すると同時に、ちゃんと責務のほうも果たしている人間をエリートと呼ぶからだ」
「人類は三千年このかたあらゆる統治形態を模索してきたが、支配階級の存在しない統治形態だけは考え出すことはできなかった。ならば、以前の支配階級よりもより有能な支配階級育成の可否は、非常に重要な、もしかしたら高尚な思想よりもずっと重要な課題とは言えないであろうか」
「中世・ルネサンス時代の大国だったヴェネツィア共和国は、盛者の奢りにひたることのまったくなかった国家だったが、それでもなお衰退を避けることはできなかった・・・私には、興隆の要因であったと同じものが、ある時期を境にして衰退の要因に変わるからだと思えてならない。・・・競争の次元が変化したことによって、それまでの成功の要因であったもののほとんどすべてが、否定的な足枷に変わってしまうからである。・・・もしも歴史上のこれらの先例の後を追いたくなければ、時代の変化に応じてこちらも変わらなくてはならない」
解説にも書かれているが、本書の本当の書名は『日本へ』なのであり、後年著者が著した『日本人へ』3部作(リーダー篇、国家と歴史篇、危機からの脱出篇)に繋がっていくものなのである。
(2013年6月了)
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年3月12日に日本でレビュー済み
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女という言葉の使い方を、知り尽くした塩野節が炸裂するこの一冊は、クスリとしたり、なるほどと思ったり。
知を知りたい人にすすめる。