水木しげるというと妖怪じみた人物といった印象で、その内側まで踏み込まない描かれ方が多いけれど、
この本での彼は100パーセントとはいわないまでも奥に触れるものがある。 著者の取材の成果だと思う。
あと、奥様の人柄も知れて朝ドラでの印象と重なりました。 とてもよいドキュメンタリーです。
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妖怪と歩く: ドキュメント・水木しげる (文春文庫 あ 22-3) 文庫 – 1997/9/1
足立 倫行
(著)
鳥取県・境港で送った少年期。過酷な戦争体験。──「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」で知られる巨匠の内面にしつこく迫る人物ルポ
- 本の長さ347ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1997/9/1
- ISBN-10416734405X
- ISBN-13978-4167344054
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1997/9/1)
- 発売日 : 1997/9/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 347ページ
- ISBN-10 : 416734405X
- ISBN-13 : 978-4167344054
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,198,772位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,418位コミック・アニメ研究
- - 10,404位文春文庫
- - 23,315位社会学概論
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上位レビュー、対象国: 日本
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2015年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2010年10月3日に日本でレビュー済み
テレビの影響は大きい。『ゲゲゲの女房』が全国放送となって以来、武良布枝さんの著者は当然として、多くの復刻版水木しげるシリーズが書店に並んだ。そんな折に目に付いたのが本書だった。
水木しげると出身地が同じ、ということから親近感を抱いてインタビューに挑んだ著者だが、そこで様様な水木しげるの真実に直面する。それは、『ゲゲゲの女房』のドラマで見るほどに麗しい話ではなく、本来の水木しげるの内面にまで踏み込んだものとなっている。さらには、日常生活における水木しげるの姿もあるが、中でも驚くのは「野グソ」をする水木しげるである。人目につかない林の中でするとはいえ、脱糞行為に付き合わされる著者も驚いたことと思う。が、しかし、布枝さんは心得ているかのようにポケットティッシュを渡すという絶妙のコンビネーションを示す。
これはほんの一部だが、水木しげるに対して「清く正し美しく」を『ゲゲゲの女房』で洗脳された方は読まない方がいいだろう。
しかし、真に水木しげるファンを自認する方は読んでおいて損はない。
水木しげると出身地が同じ、ということから親近感を抱いてインタビューに挑んだ著者だが、そこで様様な水木しげるの真実に直面する。それは、『ゲゲゲの女房』のドラマで見るほどに麗しい話ではなく、本来の水木しげるの内面にまで踏み込んだものとなっている。さらには、日常生活における水木しげるの姿もあるが、中でも驚くのは「野グソ」をする水木しげるである。人目につかない林の中でするとはいえ、脱糞行為に付き合わされる著者も驚いたことと思う。が、しかし、布枝さんは心得ているかのようにポケットティッシュを渡すという絶妙のコンビネーションを示す。
これはほんの一部だが、水木しげるに対して「清く正し美しく」を『ゲゲゲの女房』で洗脳された方は読まない方がいいだろう。
しかし、真に水木しげるファンを自認する方は読んでおいて損はない。
2010年6月26日に日本でレビュー済み
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もうひとつの「ゲゲゲの女房」として興味深く読んだ。ただ、物足りないものがある。それは、筆者の足立氏が、水木しげるの本質を見極めるのを放棄している点だ。なるほど、水木しげる氏は、一筋縄でいかない複雑怪奇な人だろう。だが、名をなした表現者は、多かれ少なかれ、多重人格的で、自己演出にもたけている。そこを突破したうえで、独断でかまわないから読者に、「これが本質」と思わせる評伝に仕上げるべきではなかったか?そうしたくてもできなかったのは、足立氏が、実生活の水木氏にふりまわされ、作品から本質を読み解くという基本作業への取り組みが弱かったからと思われる。作品を通しての水木像は、ほぼ引用で占められ、足立氏自身の批評はほとんど見受けられなかった。繰り返すが、作品評は、独断と偏見にみちていても、説得力さえあればいいのである。つげ義春氏へのインタビューも掲載されているが、それがおもしろく感じられたのは、つげ氏が、自分なりの水木像をなまなましく把握しているためだろう。もっとも、つげ氏の場合、取材者ではなく、スタッフの一員として身近で観察していたことを割り引かねばならない。心ならずもの悪口になったが、朝の連ドラのヒットのせいで、水木しげる聖化の今、本作は、愛すべき俗物としての水木しげるが描かれた貴重なドキュメントといえよう。映画版の「ゲゲゲの女房」も楽しみだ。
2016年1月9日に日本でレビュー済み
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足立さんの文章力と洞察力には脱帽です。作家を目指す人には一読の価値あり。オススメの作品!
2010年4月26日に日本でレビュー済み
1994年に単行本が出て、97年に文春文庫に入り、2010年になって新潮文庫。どんな事情でこうなったのか判然としないが、その都度、この現代の奇人・水木しげるさんの同行ルポの「後書き」と解説は更新されてきたわけで、その意味では、なお新しさは維持されているというべきかもしれない。同行した足立氏自身、「妖怪を思わせる人物水木しげるの正体を把握できたとは到底思えなかった」(372頁)と述懐する通り、評者も結局、水木しげるという稀代の漫画家の実相はついに分からないままで終わった。
もっとも、これは非難ではないはず。1年以上も同行取材し、アメリカ・インディアンの様子をともに眺め、富士山麓の別荘で一緒に焚火にあたり、境港に何度も通っても、足立氏はついに水木しげるの後を追うだけだった、ということかもしれない。足立氏らしい、丁寧でフェアな取材、非常に呑み込みやすい筆力をもってしても、実像はつかめなかった。つまり、水木氏の徹底的な「わからなさ」が十分に伝わった、という点だけでも、このノンフィクションは成功している?
もっとも、これは非難ではないはず。1年以上も同行取材し、アメリカ・インディアンの様子をともに眺め、富士山麓の別荘で一緒に焚火にあたり、境港に何度も通っても、足立氏はついに水木しげるの後を追うだけだった、ということかもしれない。足立氏らしい、丁寧でフェアな取材、非常に呑み込みやすい筆力をもってしても、実像はつかめなかった。つまり、水木氏の徹底的な「わからなさ」が十分に伝わった、という点だけでも、このノンフィクションは成功している?
2013年11月19日に日本でレビュー済み
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大好きな水木先生のことを生き生きと感じられるような高著です。
2011年3月7日に日本でレビュー済み
1章、2章はまあ我慢できる。しかし、3章はなんでこんな事をぐだぐだ書いているのかわからない。
先に4章を読んで、5章になるとまた全然だめ、変な宗教のことや狐ツキのことなんか、書いてある、
がなんのため?
ということで、途中で止めたのは久しぶり、★1ヶ。
相当に整理しないと、駄目でしょう。他の人の評価が高いのが不思議だ。
先に4章を読んで、5章になるとまた全然だめ、変な宗教のことや狐ツキのことなんか、書いてある、
がなんのため?
ということで、途中で止めたのは久しぶり、★1ヶ。
相当に整理しないと、駄目でしょう。他の人の評価が高いのが不思議だ。
2013年7月17日に日本でレビュー済み
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漫画は良く読みましたが、水木しげるのことはこの本を読むまで興味が無かった。戦争体験にしても水木家の生活など考えれば驚くばかりですが、際立った個性の両親とそれ以上の個性を受け継ぎ、良く本なども読み色々な体験をされました。「生活するためには石を持ち上げざるを得ない」「偶然の一致を大切にしている」「人よりも自然が好き」などあちこちに宝石のような言葉ができます、下手な人生論など読むよりよっぽどためになりました。