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料理に究極なし (文春文庫 つ 10-1) 文庫 – 1997/6/1
辻 静雄
(著)
希代の料理研究家がつづった、料理の楽しみ方に始まって、フランス料理研究の粋に至る、著者畢生にして最後の料理エッセイ論集
- 本の長さ269ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1997/6/1
- ISBN-104167358034
- ISBN-13978-4167358037
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1997/6/1)
- 発売日 : 1997/6/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 269ページ
- ISBN-10 : 4167358034
- ISBN-13 : 978-4167358037
- Amazon 売れ筋ランキング: - 171,753位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年5月20日に日本でレビュー済み
バブル景気華やかなり頃、『美味しんぼ』というマンガがブームになりましたが、その中の
『究極のメニュー』作り、というのを意識して書かれた匂いのする本です。
内容は、ちょっとランダムではありますが、筆者個人の体験記を軸にして、欧州での調査や
歴史的な料理文化の記述としても貴重です。スパルタの軍人の、大麦をグチャグチャにした
粥の記述、ローマ貴族の食卓の在り様など。
そして、料理学校としてもまずアフリカ鯛の下ごしらえから始めた修業時代や、逆に、教える
立場になった時のコスパの考え方(本当に美味いものは1匹5千円(原価)のヒラメ、さぁ
どうする?)等。
これを読んで以来、外食が減って出来れば自炊、それも安価に上げるには、というのが、自分
でも定着しました。学生時代の極貧生活(自炊しかなかった)でも、もっと廉く美味いものが
食えたはず、というのが判ります。今は自炊で八百円/日以下の生活で十分過ごせています。
書かれたのは古いですが、もっと見直されてもいい一冊と思います。
『究極のメニュー』作り、というのを意識して書かれた匂いのする本です。
内容は、ちょっとランダムではありますが、筆者個人の体験記を軸にして、欧州での調査や
歴史的な料理文化の記述としても貴重です。スパルタの軍人の、大麦をグチャグチャにした
粥の記述、ローマ貴族の食卓の在り様など。
そして、料理学校としてもまずアフリカ鯛の下ごしらえから始めた修業時代や、逆に、教える
立場になった時のコスパの考え方(本当に美味いものは1匹5千円(原価)のヒラメ、さぁ
どうする?)等。
これを読んで以来、外食が減って出来れば自炊、それも安価に上げるには、というのが、自分
でも定着しました。学生時代の極貧生活(自炊しかなかった)でも、もっと廉く美味いものが
食えたはず、というのが判ります。今は自炊で八百円/日以下の生活で十分過ごせています。
書かれたのは古いですが、もっと見直されてもいい一冊と思います。
2003年2月14日に日本でレビュー済み
エッセイというよりは、料理を本気で極めようとした人生の足跡です。元新聞記者だけに文章も素晴らしく、人生についての警句も豊富で、何度読み返しても新しい発見があります。
フランス料理を調べるのに、日本にはすぐ見切りをつけてフランスに渡り聞きまくります。そして「最高の料理人でも何故そういう手順を踏んでいるかを知らない」ことに気付く。「何故」を追求するためにはフランス料理の歴史を調べるしかないと、面識もないアメリカ最高の料理研究家に手紙を書き会いに行く。そして・・・・。
本当に美味しい物を食べようと思うと、コネがないと無理だそうです。吉兆さんでも「『静雄が来るから』という事で何日も前から準備してくれる。フランスの三ツ星レストランも同じ。」同じ店でも我々が食べてる物と辻さんが食べてるものは違うそうです。それでも嫌味に感じないのは、辻さんの「本気」が伝わってくるからでしょう。
美味しい物を食べるのが大好きな方にお奨めします。
フランス料理を調べるのに、日本にはすぐ見切りをつけてフランスに渡り聞きまくります。そして「最高の料理人でも何故そういう手順を踏んでいるかを知らない」ことに気付く。「何故」を追求するためにはフランス料理の歴史を調べるしかないと、面識もないアメリカ最高の料理研究家に手紙を書き会いに行く。そして・・・・。
本当に美味しい物を食べようと思うと、コネがないと無理だそうです。吉兆さんでも「『静雄が来るから』という事で何日も前から準備してくれる。フランスの三ツ星レストランも同じ。」同じ店でも我々が食べてる物と辻さんが食べてるものは違うそうです。それでも嫌味に感じないのは、辻さんの「本気」が伝わってくるからでしょう。
美味しい物を食べるのが大好きな方にお奨めします。
2010年4月11日に日本でレビュー済み
1994年に出た単行本の文庫化。
さまざまなところに発表された短文を集めたもの。講演、対談、雑誌に書かれた教訓話など、けっこう雑多である。そのため、いささかまとまりのなさを感じたが、内容は非常にレベルが高く、面白かった。
調理学校の生徒に教える「材料費」のこと、バッハの食生活、梅棹忠夫との対談で世界各地の食文化を比較するなど、どれも刺激的。その底には、本物のフランス料理へのこだわりとともに、それを客観視できている辻氏の透徹した目があるのだ。生半可なグルメ・エッセイとは違う、食や料理の本質へと迫る本だと思う。
さまざまなところに発表された短文を集めたもの。講演、対談、雑誌に書かれた教訓話など、けっこう雑多である。そのため、いささかまとまりのなさを感じたが、内容は非常にレベルが高く、面白かった。
調理学校の生徒に教える「材料費」のこと、バッハの食生活、梅棹忠夫との対談で世界各地の食文化を比較するなど、どれも刺激的。その底には、本物のフランス料理へのこだわりとともに、それを客観視できている辻氏の透徹した目があるのだ。生半可なグルメ・エッセイとは違う、食や料理の本質へと迫る本だと思う。