2005再掲
自分は日本が世界の中でトップクラスの暮らし易い国だと思っています。
それは、数少ない海外経験からですが。
アメリカにはハワイすら行った事がありませんが、私の周りの多くはアメリカに
留学経験を持っています。アメリカ型の経済ルールを取り入れるのが本当に良い
事がどうか私には全く分かりませんが、日本の現状よりは透明度が高いシステム
の様に見えます。
猪瀬さんの論点は非常にクリアーで誰が見ても平等でない経済の仕組みを数字と
実態を挙げて説明しています。
さらに、本来指導あるいは監督するべき行政の怠慢あるいは不正をも指摘しています。
特に会計検査院の現状には呆れてしまいます。(勿論職員数が少ないのも問題ですが)。
天下り、特殊法人、補助金、特別会計と言ったキーワードがニュースや新聞を読むのに非常に役立ちます。
良いポイントだと思ったのは、地方のローカル新聞への指摘です。
多くのローカル新聞は行政一体で無駄な公共事業の指摘などは全く行わない、
あるいは、行政の中の不正も告発しないと言う事です。(いくつかのローカル新聞は
しっかり見回りをしていますが)。
少なくとも猪瀬さんの関連書で多くの無駄がオープンになり、役所も情報公開を
せざるを得なくなったようです。逆により巧みに不正を隠蔽する動きもありそう
ですが。

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日本国の研究 続 (文春文庫 い 17-10) 文庫 – 2002/5/1
猪瀬 直樹
(著)
小泉構造改革の思想の原点がこの本にはある
我々の支払った税金はどのように使われているのか? 無駄遣いをどうしたらなくせるか? この大事な問いに分かりやすく答えます
我々の支払った税金はどのように使われているのか? 無駄遣いをどうしたらなくせるか? この大事な問いに分かりやすく答えます
- 本の長さ277ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2002/5/1
- ISBN-104167431106
- ISBN-13978-4167431105
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著者について
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作家。1946年長野県生まれ。
83年に『天皇の影法師』『昭和16年夏の敗戦』『日本凡人伝』を上梓し、87年『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞。定評の評伝小説に『ペルソナ 三島由紀夫伝』『ピカレスク 太宰治伝』『こころの王国 菊池寛と文芸春秋の誕生』がある。
『日本国の研究』で96年度文藝春秋読者賞。
2002年、小泉首相より道路公団民営化委員に任命される。その戦いの軌跡は『道路の権力』『道路の決着』に詳しい。06年に東京工業大学特任教授、07年に東京都知事に任命される。近著に『ジミーの誕生日 アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」』『東京の副知事になってみたら』。また、『昭和16年夏の敗戦』中公文庫版が2010年6月に刊行された。
カスタマーレビュー
星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2002年10月5日に日本でレビュー済み
われわれは「納税者」ではなくて、単なる「担税者」でしかないーと書いてある。
大半の担税者は源泉徴収のシステムにより、税を払っている意識が薄い。収められた税金は非常に巧妙にあらゆる手段を「駆使」して星の数ほどもある「特殊法人」にばら撒かれる。構造改革で特殊法人改革が叫ばれる所以である。
どういう手段で得た売上が正当で、どういう手段で得た売上がいかがわしいかーこれはなかなか難しい区別である。しかし、直接税、間接税を合せてこれだけの重税を科されたわれわれの納めた税金が、少なくともあまりまっとうでないプロセスで特殊法人に流れ、それらの団体の上層部(大半か官僚の天下り)が法外な報酬を得ているーこれはやっぱり許せない。
筆者の精緻な取材能力にも、舌を卷くばかりである。
大半の担税者は源泉徴収のシステムにより、税を払っている意識が薄い。収められた税金は非常に巧妙にあらゆる手段を「駆使」して星の数ほどもある「特殊法人」にばら撒かれる。構造改革で特殊法人改革が叫ばれる所以である。
どういう手段で得た売上が正当で、どういう手段で得た売上がいかがわしいかーこれはなかなか難しい区別である。しかし、直接税、間接税を合せてこれだけの重税を科されたわれわれの納めた税金が、少なくともあまりまっとうでないプロセスで特殊法人に流れ、それらの団体の上層部(大半か官僚の天下り)が法外な報酬を得ているーこれはやっぱり許せない。
筆者の精緻な取材能力にも、舌を卷くばかりである。
2012年1月21日に日本でレビュー済み
発刊からかなり遅れて読むことになったが、ああ、これが(厳密には、この続編と前の「日本国の研究」が)、政治改革だの○○改革だの、政党のマニフェストに書かれた目標の「タネ本」だったのかなあ〜と思わせてくれる本。一言で言うと、「日本人は、もっと税金の使い道に関心を持て!無駄に使われているぞ!でないと真の民主主義国家だなんて言えないんだぞ!」ということか。いずれにしても、ここまで調べ上げる著者には脱帽。こうした問題認識と知識と意欲を持った氏を、首相のブレーンとして、また副知事に迎えたくなる気持ちもわかる。本書で勉強させてもらったのは、
-国税通則法という法律上は、会社は「納税者」ではなく「担税者」である。
-各種ギャンブルは、所掌官庁の予算収入となり財務のチェックを受けないから、天下り先の社団・法人にも補助金として利益を配れる。(サッカーくじもこれと同じ。省庁が胴元みたいなもの)
-フランスでは、原発周辺住民に、放射能漏れ事故があった場合にすぐに服用できるヨード剤が配られている。
-ロッキード事件は立件されたところはホンの一部。立件されなかった所の方が、はるかに重要・重大である。
-ジャパンドリーム:年功序列・終身雇用→著者は日本最大の宗教と命名
などなど。
ドシドシ続続編を期待する。
-国税通則法という法律上は、会社は「納税者」ではなく「担税者」である。
-各種ギャンブルは、所掌官庁の予算収入となり財務のチェックを受けないから、天下り先の社団・法人にも補助金として利益を配れる。(サッカーくじもこれと同じ。省庁が胴元みたいなもの)
-フランスでは、原発周辺住民に、放射能漏れ事故があった場合にすぐに服用できるヨード剤が配られている。
-ロッキード事件は立件されたところはホンの一部。立件されなかった所の方が、はるかに重要・重大である。
-ジャパンドリーム:年功序列・終身雇用→著者は日本最大の宗教と命名
などなど。
ドシドシ続続編を期待する。
2003年12月7日に日本でレビュー済み
~今更、この本のレビューを書くのは、知ってほしいからです.
何を?
今、官僚のお仕事はどんな風にぐちゃぐちゃになっているのか、ということです.
ま、仕事柄、この本に書いてあることはすべてが驚きという訳ではないけれど、全く驚かないというのは慣らされているってことだ!という自戒を込めて、この本を読んでもっともっと想像を働かせたいものです.
~~
ただ、官僚って選挙で選べないからなぁ.どうしたらいいんでしょ.~
何を?
今、官僚のお仕事はどんな風にぐちゃぐちゃになっているのか、ということです.
ま、仕事柄、この本に書いてあることはすべてが驚きという訳ではないけれど、全く驚かないというのは慣らされているってことだ!という自戒を込めて、この本を読んでもっともっと想像を働かせたいものです.
~~
ただ、官僚って選挙で選べないからなぁ.どうしたらいいんでしょ.~