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ミステリーを科学したら (文春文庫 ゆ 1-4) 文庫 – 1994/6/1

4.0 5つ星のうち4.0 2個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (1994/6/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1994/6/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 366ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4167446049
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167446048
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 2個の評価

著者について

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由良 三郎
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2003年6月24日に日本でレビュー済み
 医学博士である著者が、巷のミステリの過ちを斬る!とは言っても自らもミステリ作家であるところから、創作上嘘をつかねばならぬ苦悩もわかってしまう。そのため〈荒唐無稽な作品でも一概にダメとは言えず、小説として魅力があり面白ければある程度の嘘も許されるべき〉というスタンスで論じておられて興味深い。読むと新たな発見が多々あったのであった。医学界の(特に大学内の)常識からズレた出来事なども書かれていて楽しい。そして、著者の豊富なミステリ読書歴にはひれふさずにいられない。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年10月19日に日本でレビュー済み
ミステリーのエッセイとしては最上級のものだろう。
著者は東大医学部名誉教授。退官後は、
由良三郎のペンネームでミステリーにも手を染めている。
実作者としての実感も交えながら、
専門家の見地からミステリーを切っていく痛快エッセイだ。

切りながらも、この著者にはミステリーへの深い愛がある。
本気で目くじらを立てているケースは少なくて、
ほとんどはあくまで“遊び”みたいなもの。
飄々としているが、それが実に高度なのだ。
ときには「へえ」とやけに感心するものもあれば、
「どうでもいいじゃん」と思うものもある。
それにしても科学的に完璧なミステリーなんて、
陽気な死体みたいに存在しないよ、という気がする。

ミステリーの範疇を出たようなエッセイもあって、
例えば医学界の権威について、
あるいは教授会のおかしさについて、暴露したネタも楽しい。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート