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魔神の遊戯 (文春文庫) 文庫 – 2005/11/10
- 本の長さ528ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2005/11/10
- ISBN-104167480034
- ISBN-13978-4167480035
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2005/11/10)
- 発売日 : 2005/11/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 528ページ
- ISBN-10 : 4167480034
- ISBN-13 : 978-4167480035
- Amazon 売れ筋ランキング: - 454,029位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
島田 荘司 1948年、広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。
1981年に『占星術殺人事件』で衝撃のデビュー。アジアを中心に海外でもその作品は数多く翻訳されベストセラーとなっている。
国内で本格ミステリーの代表的作家であるばかりでなく、アジア各国でも「推理之神(GOD OF MYSTERY)」と尊敬されている。「島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や、台湾・皇冠文化出版有限公司が主催する中国語によるミステリー新人賞「島田荘司推理小説賞」の選考委員をつとめるなど、後進の育成にも尽力している。
Soji Shimada
Soji Shimada was born in 1948 in Hiroshima, Japan.
After graduating from Musashino Art University in Tokyo, he makes his sensational debut with ""The Tokyo Zodiac Murders"" in 1981.
He is regarded as one of the leading figures of Logic (Honkaku) Mystery in Japan, and is even revered as the ""God of Mystery"" throughout Asia.
His works have been translated into Chinese, Korean, Thai, French, and English.
Mr.Shimada is also an ardent promoter of blossoming mystery authors, and recently inaugurated ""The City of Roses Fukuyama Mystery Award Competition"" in his hometown and ""The Soji Shimada Logic Mystery Award Competition"" with Taiwan's Crown Publishing Company.
He serves on the selection committee for both competitions.
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
まずシリーズ未読の方へ。
シリーズ物ゆえ、探偵御手洗の特徴を
事前に知っておいた方がいいと思われます。
長編第一弾「占星術殺人事件」
長編第二弾「斜め屋敷の犯罪」
長編第三弾「異邦の騎士」等々、
どれも本書にもまさる面白さがあり、読んで損なし(読まないと損あり)
勿論、本書も面白さでは引けをとっていません。
そしてシリーズ愛読の方へ。
久しぶりの御手洗長編です。待望の本書、
思わぬところから衝撃を受けるでしょう。嬉しい悲鳴です。
アル中のストーリーテラーと、村の警察署長のやり取りがちょっとクドイいと思いましたが。
島田さんの最近の御手洗ものよろしく、トリック云々を楽しんで一緒に推理するミステリーではない
ので、(推理するのは無理かと)考えすぎずに物語りとして淡々と読み進めました。
けっこうさらっと読めます。
終始冴えないミタライ。
まあ、いつもどおり、最後の最後に全て明らかになる。
その鮮やかな瞬間を味わいたくて、また御手洗を追ってしまうのです。
石岡くんがいればもっと嬉しいのですがね。
どうもテンポを悪くさせている要因は、事件の形にあるように思う。ただの連続殺人であるならば、被害者一人につき検証は一度である。しかしこれはバラバラ、で連続。ということは被害者の足が見つかった、頭部が見つかったということが、何度も起こり、その度に事件の検証が逐一行われるわけである。
未来の記憶を読者は辿るわけであるから、起こる内容もある程度は想定できている。それがテンポの悪さからマイナスに働いた。先に進みたいのに進めない感じは否めなかったのである。
しかし、読後にざらっと目を通すだけで、かなり早い段階で事件解決への手がかりが提示されていることには驚いた。最後まで、作者の意図どおり、ぶれずに展開されていることだろう。点から始まり、最後には点に集約されている。謎もすべて消化しているように思う。タイトルも秀逸だ。
ただ、記憶の真相と事件の真相が、つり合いがとれていない気はした。ミスマッチさは意図している部分であるとは思うが、事件の真相の方がどうにも弱い。
それと、動機と犯行の残忍さのアンバランスは気にはなった。
しかし、そのシリーズは現在のところ休止中のようだし、再開される目途はないだろう。
さて、著者が本格ミステリに強くこだわり、そのスタンスを維持していることは尊敬に値する。
その著者の意気込みは、しかし、少なくとも本作では空回りしたようだ。
思えば、著者はミステリーランドでも「透明人間の納屋」で第一弾を飾った。
あれもまた、本作と同様に空回りの一作だった。
著者の長編作品は、どれもスケールが大きい。
著者もそれを意識して、そのスケール感はどんどんインフレしていった。
本作がシリーズ第一弾ということもあり、そのスケールの大きさには、かなり気を遣ったと思う。
そして確かに、スケールは大きい。
不思議な現象が起き、謎が提出され、そして最終的には解決されるという、きれいなスタイルである。
しかし、謎のスケールが大きい分、その解決に相当の切れがないと、尻すぼみになることも確かだ。
本作は、そう感じる典型だ。
著者の御手洗ものファンは、どうしても作品に大きなインパクトを要求してしまう。
しかし、それはスケールの大きさ、謎の大きさでなくても良いのだ。
意外性の大きさ、つまり都筑道夫風に言えば、論理のアクロバットということである。
たとえば、中編「傘を折る女」や「ギリシャの犬」などは、その典型である。
つまり、良い意味できかせたハッタリが、うまく生きているのである。
本作では、その点にかなり甘い部分があり、それが作品の完成度を損ねている。
雰囲気の盛り上げ方は巧いのだが、事件を魔人の仕業のように見せかけるトリックは相変わらず偶然性に頼ったもので進歩が感じられない。上述の「男の過去の記憶をなぞったような」謎も子供騙しでガッカリする。そして、村人が御手洗を呼ぶ際「ミタライ」と表記するのが致命的である。読む人が読めば綾辻氏の「十角館」と同じ趣向だとすぐ分かってしまう。後輩の過去のトリックをそのまま使って恥ずかしくないのだろうか ?
作者のデビュー時の情熱と独創性を知っているだけに近年の不振は目を覆うばかりである。もう一度、地に足を着けた作品を発表して欲しい。
読んでいる内に背中に寒気が走りましたが夢中になって
4日くらいで読んでしまいました。
海外での御手洗さんの活躍が読めたのはとても嬉しかったのですが
彼独特のキツイ皮肉が気に入っている私としてはもっと堪能したかったです。
ストーリーの方は巧妙な仕掛けで読んでいて思わず”あっ!”と思わされる
箇所が多かったです。他の作家さんの話しを読んでいる時は結構さらっと
読んでしまう事が多いのですが御手洗さんのシリーズはどこにヒントが
隠されているのかが判らないので一文字一文字をじっくり
目で追って読んでいます。
今回の御手洗さんは颯爽と現れて次々と謎を解決しまた風のように
去って行ってしまいましたけど今度は何処で御手洗さんの活躍を読めるのでしょう。楽しみにしています。
お馴染みなものなので、読んでいく途中で簡単に作者の狙いに考えが至ってしまうのがいただけない
ただいくらなんでもそんな理由のためにそこまでやる必要はあったのかというのはリスクを考慮するととてつもなく疑問
全盛期の作者ならこの辺にもう少しきっちりとした理由付けをしたのだろうと思うと、そこが残念
だめだ~先生、犯人わかっちゃった
論理的に推理してわかったわけじゃないんだけど
読みながら、あれ?なんか変だな。ん?なんだこれ
ま!まさか!いやまさか…島田先生に限ってそんな事…
ああっそうだよっこれ、「あれ」落ちだよ…たぶん…はぁ~
すると犯人はこの人だよね
あ、ここんとこは異邦の騎士に似てる。ここはあの作品
と過去の先生の傑作も次々と思いおこされ…
う~ん手抜きとは言わないけれど、義理かな
などと余計なことまで考えてしまうありさま
ファンでなければ純粋に楽しめ、もっと評価も高いと思うけど
でも先生、買ったひとのほとんどがファンだと思いますヨ