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切り裂きジャック・百年の孤独 (文春文庫 し 17-4) 文庫 – 2006/10/6

4.1 5つ星のうち4.1 49個の評価

切り裂きジャックが甦った? ベルリンを恐怖の底に叩き込む娼婦連続惨殺事件。世界犯罪史上最大の謎を、あの名探偵が解き明かす
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2006/10/6)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/10/6
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 293ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4167480042
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167480042
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 49個の評価

著者について

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島田 荘司
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島田 荘司 1948年、広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。

1981年に『占星術殺人事件』で衝撃のデビュー。アジアを中心に海外でもその作品は数多く翻訳されベストセラーとなっている。

国内で本格ミステリーの代表的作家であるばかりでなく、アジア各国でも「推理之神(GOD OF MYSTERY)」と尊敬されている。「島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や、台湾・皇冠文化出版有限公司が主催する中国語によるミステリー新人賞「島田荘司推理小説賞」の選考委員をつとめるなど、後進の育成にも尽力している。

Soji Shimada

Soji Shimada was born in 1948 in Hiroshima, Japan.

After graduating from Musashino Art University in Tokyo, he makes his sensational debut with ""The Tokyo Zodiac Murders"" in 1981.

He is regarded as one of the leading figures of Logic (Honkaku) Mystery in Japan, and is even revered as the ""God of Mystery"" throughout Asia.

His works have been translated into Chinese, Korean, Thai, French, and English.

Mr.Shimada is also an ardent promoter of blossoming mystery authors, and recently inaugurated ""The City of Roses Fukuyama Mystery Award Competition"" in his hometown and ""The Soji Shimada Logic Mystery Award Competition"" with Taiwan's Crown Publishing Company.

He serves on the selection committee for both competitions.

"

カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
49グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2006年10月13日に日本でレビュー済み
昔、何年前だったか忘れたが、この作品を読みました。

理由は「ジャック・ザ・リッパー」に興味があったから。

犯罪史上でも有名な理由が不明な大量連続殺人。

読後、呆然としてしまった。そうか・・・そういう解釈もありか?!

さすが島田先生。多分世界でも初めての解釈だろう。

もちろん、これは小説の世界だが、実際に世界中に「切り裂きジャック」を

研究している人間は沢山いる。リッパロロジストというらしいが。

日本の第一人者は仁賀克雄氏。仁賀氏の「ロンドンの恐怖」という作品に、

島田先生が解説を書かれており、この本がもとになって、

この「切り裂きジャック・百年の孤独」が書かれたと書いてあった。

ちなみに最後の犠牲者メアリー・ケリーの写真が残っている。

これは正直見られない方が良いと思うくらい、残虐な殺害の仕方である。

しばらく食欲がなくなった。しかし、その殺人の仕方からこの本の斬新な

解釈が見えるとも思える。

とにかく面白い!
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年3月13日に日本でレビュー済み
島田荘司さん『切り裂きジャック・百年の孤独』は、タイトルどおり切り裂きジャックをモチーフにしたミステリである。1988年 週刊文春ミステリーランキング 国内部門第10位にランクインしている。この年は、まさに切り裂きジャック事件の100年後にあたる。

舞台は1988年のベルリン。立て続けに女性が惨殺される事件が発生する。被害者の5人は、いずれも娼婦であり、腹部を切り裂かれ、内蔵を引きずり出されて死亡していた。警察当局は、この猟奇的な事件と、1888年に起きた切り裂ジャック事件との類似性に注目し始める。決定的なのは、殺人現場の『ユダヤ人は、みだりに非難を受ける筋合いはない』という落書き。この落書きは、切り裂きジャック事件の現場に残されたとものと同じ文言であった。 ・・・

本作品では、現在に発生した連続殺人事件と、切り裂きジャック事件を一気に解決してしまうという奇想天外なミステリである。探偵の役は、真紅のコートを着た日本語の堪能な紳士、「切り裂きジャック研究会」名誉顧問のクリーン・ミステリ(!)。

本作品は、1988年ベルリンの事件と、1888年ロンドンの切り裂くジャック事件が交互に描かれて、ストーリーが展開する。被害者たちの関係、殺害された方法、犯人の遺留品、そして犯行声明。二つの事件の類似性が、浮き彫りになっていく。切り裂きジャック事件そのものに詳しくなくとも、興味を損なうことはない。読み進めるうちに、切り裂くジャック事件そのものの理解が深まるようになっている。この展開の仕方と随所に埋め込まれた仕掛けに、用心していてもついついミスリードされてしまうのである(これナシってのもあるけれど)。

100年の時代を経て、二つの事件にどのような関連があるのだろうか?予想外の犯人、そして犯行の動機にびっくり仰天であるが(伏線が、きっちり、しっかりと張られているので、お見逃しなきように)、事件の関連性に納得できるかで好き嫌いは分かれそうだ。犯人を暴くシーンは、作品のどこかクラシックな雰囲気とはマッチしてはいるけれど、ケレン味ありだ。これも、評価の難しいところかもしれないなぁ。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年4月14日に日本でレビュー済み
1888年の切り裂きジャック事件、及び1988年に起こったベルリンでの売春婦連続殺人事件(こちらはフィクション)が交互に展開していく。

発想は大変面白く、展開も速いのでスラスラ読めます。
切り裂きジャックが“何故、腹部を切り裂いたのか?”を解明する辺りの説明は感心してしまいます。

しかし、意味深なタイトルですが、読み終わってみてもあまりシックリと来ません。
また、1888年と1988年の事件の因果関係も大したことがなくて何となく拍子抜けです。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年6月1日に日本でレビュー済み
著者の初期の作品で、まだ著者がいろいろと作風を模索している時期のものだけに、まさかラストで・・・という驚きがあった。
これは嬉しい。
リアルタイムで著者の作品を読んでいた当時、まさかという予感はあったのだが、それでも・・・

詳しくは、未読のひとのために省略する。
ジャックの謎に著者が挑戦した作品という意味では、一つの解釈を示した意義はあると思う。
そして、過去の事件をなぞるような現代の事件の意義は、その趣向にあるわけだから。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年8月27日に日本でレビュー済み
この本はロンドンで切り裂きジャックの事件が起こってからちょうど100年目の1998年に刊行されています。
事件の内容としては19世紀末のロンドンとちょうど似たような環境となったベルリンにおいて切り裂きジャックと瓜二つの事件が発生します。そう切り裂きジャックの事件で起こったように5人の娼婦を切り裂いて殺すという事件がベルリンでも発生するのです。
いたずらや投書など警察がどんどん混乱の度合いを深めていく中「ジャーマンポスト」に犯人を名乗る男からの投書が届きます。
ホルニッヒ・ホテルに滞在するその男の名前はクリーン・ミステリ。
この男がベルリンの事件…そして、100年を隔てたロンドンのあの切り裂きジャックの事件までも解き明かすというのでしょうか。
というのがストーリー??なのですが、実はこの探偵役・クリーン・ミステリ氏は日本のある有名な名探偵の変装なのですってばればれなので言い切ってしましますが、彼は御手洗潔の変装です。こっそりこんなところにも登場しているのですね。
御手洗潔のファンは講談社を中心に読んでいると思いますけど実はこの作品にも登場しているのですね。
切り裂きジャックの謎を解き明かす御手洗潔…かっこいいです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年10月18日に日本でレビュー済み
1888年に起きた、かの有名な猟奇的連続殺人事件、切り裂きジャック事件をモチーフにした作品。

切り裂きジャックの正体をオリジナルの視点で解き明かす一方、1988年にドイツでこれに類似した事件が起きるという設定。

まず、1888年という時代の霧のたちこめたロンドンという舞台がとても魅力的。

リアルでありながら幻想的で妖しげな雰囲気を文体から感じることができ、わくわくして読んだ。

貧困層の生活を克明に描き出しているのだが、読むものにその生活の悲惨さ、すえたような匂いが漂ってくるようだった。

二つの時代の、娼婦という同じ職業に焦点をあてて、底辺に生きる者の時代を超えた共通項に、何とも言えない気持ちにさせられる。

ストーリーは、1888年の事件への解決にやや強引な部分を感じた。

特に切り裂きジャックの残したチョークで書かれたある落書きに対する解釈は、ちょっとご都合主義的ではないかと思う。

動機や、犯人の狂気についてもっとページをさいてじっくり掘り下げてほしかった。

島田さんの描く狂気といえば、個人的には「アトポス」で描かれる女吸血鬼の印象が強烈だが、

あのくらい狂気に陥るまでの描写を丁寧にされていれば、もっと説得力があったろうと思う。

しかし、事件を解決する謎の人物とやらが、我らが名探偵の変装であると思わせる部分など、

シャーロックホームズを彷彿とさせて作者の遊び心を感じる。

本格ミステリというよりも、霧のロンドン、妖しげな猟期殺人、謎の老人という設定、

ホームズや怪盗ルパンをドキドキしながら読んでいたころを思い出させるような、物語的な世界観を存分に楽しめる一冊だと思う。

が、もちろん扱っているのは血にまみれた殺人事件な訳で、決して子どもにおすすめできるミステリではないのだが。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年3月28日に日本でレビュー済み
 切り裂きジャックという謎の人物が引き起こした事件は、1888年でした。ヴィクトリア女王治世末期。英国が未曾有の発展を遂げ、国家としての歪みが一つの頂点に達していたと言われた時代。

 切り裂きジャック(Jack the Ripper)と呼ばれ、少なくとも5人、推定によっては20人の女を残酷な方法で殺したとされる犯人は、男なのか女なのか、一人なのか複数なのか、何もかもわかっていません。わずかなそれらしい手がかり、それらしい手紙、それらしい容疑者はいますが、犯人を突き止める事はできませんでした。謎の猟奇連続殺人事件です。

 100年後のベルリン。ベルリンの壁の崩壊は1年後ですが、西ベルリンの町は荒廃しています。1888年のロンドンのように。

 ここで、100年前の悪夢を思い出させる猟奇事件が再び発生します。同じように腹部を切り開かれ、内蔵を引き出され、死体となって発見されました。だれが、なせ、何のために?

 この事件を、100年前とスラッシュバックさせながら追っていく展開はスリリングですね。

 そして明かされる意外な犯人像。なぜ犯人はあの犯行をせざるを得なかったのか。

 こういう解釈もありか、という筋立てです。現実的と思えないところもありますけどね。なるほど、こういうのもありか。

 仁賀克雄氏の「ロンドンの恐怖」に触発されて書かれたというこの本は、はたして1888年の香りを今に伝えられてのでしょうか。

 ちょっと疑問は残りますけどね。

 この本の最初の発刊は1988年、まさに100年後です。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年2月3日に日本でレビュー済み
この解釈は面白かった!様々な伏線を時に上手く、時にあっけなく回収し、
そしてちゃんと収拾はついていますので安心して読めます。
久しぶりに「面白い!」と思えた推理小説でした。

はじめの伏線の描写がダラダラとした感じがしてあまりページが進まなかった
のですが、読み進めるうちにそのダラダラ部分も後々非常に大切な要素
となって行きます。

「島田荘司」という日本人作者が書いたものではない!と途中錯覚して
しまうほど海外テイストに満ちた感じもし、軽妙に物語は進み、
意外性もあって非常に良かったです。

お勧めです。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート