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白樺たちの大正 (文春文庫) 文庫 – 2005/10/7

4.8 5つ星のうち4.8 9個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2005/10/7)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/10/7
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 528ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4167519119
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167519117
  • カスタマーレビュー:
    4.8 5つ星のうち4.8 9個の評価

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関川 夏央
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年1月14日に日本でレビュー済み
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とても良い状態の商品でした。値段の設定も良心的で、満足しました。
2012年7月7日に日本でレビュー済み
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大正時代は女性が自立を目指した時代であった。武者小路実篤、志賀直哉を軸に、その周囲の自立精神に富んだ様々な女性が描かれている。

中でも武者小路房子のぶっとびぶりは特筆ものである。

「新しき村」が経済的に困窮する中、1人高級化粧品を使い、労働らしい労働はせず、村の若い男たちと次々に関係をもつ。どのように批判されても全く反省する素振りもない。そんな房子を、実篤はついに見限り、若い女性と家庭を築いて村を去ってしまう。

しかしその後、ダム建設によって日向新しき村の全員が去った後、最後の最後まで、平成の時代になっても村を守り続けたのが意外なことに、武者小路房子であった。

実篤の死後、房子が週刊誌に載せたコメントにじーんときました。

「ずっと離れていたけど、誰よりも武者小路を理解していたつもりなの。おかげで賢くなったわ。精神的に豊かにしてくれた。何ともいえない温かい人なの。そばにいるだけで、お火鉢のように温かさを感じる人なの。だからこそ、無責任なこといったりしても、誰にも恨まれなかったのよ。ドンキホーテみたいな生涯送って、自分だけ満足しても、みんなが認めてくれたの。小学生みたいな絵を描いて、ノウノウと売っても、みんな絵がまずいっていわなかったの」
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年4月2日に日本でレビュー済み
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この本は白樺派の作家、特に武者小路実篤が創めた新しき村と、その村に好意的だが距離を置いた志賀直哉を中心に、大正時代の思想と精神を描いた本です。

新しき村が当初予定していた「理想郷」にならなかったのは、簡単に言えば、理想に耐えれるほど人間は誠実でも寛容でもないということだと思います。理想主義者が集まり村をつくっても、そこに厳しい現実がある限り、現実に向き合はざるをえず、そうなれば不平不満や不協和音が生じ、脱落したり、追放される村民が出てくるのです。
武者小路は自分達を共産主義者とはしていませんが、新しき村の問題は共産主義と共通の問題をはらんでいると思います。新しき村が武者小路などの資金援助で成り立っていたということも他国の援助で成り立いる共産主義国と共通しています。

大正時代は共産主義国がまだ崩壊しておらず、かなり楽観的な理想主義の時代だと言えますが、新しき村は理想主義を考える上で興味深い歴史資料だと思います。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年3月13日に日本でレビュー済み
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およそ人の思想で時代の制約をうけないものがあろうか?いまや誰もかえりみない白樺派の人々の思想も、かっては時代の息吹を受け輝いたこともあったのだ。関川氏は、読んで心地よい例の文体で、「新しき村」とその周辺の人々を描き出してくれた。その筆は、ほんのわずかにせよ魯迅兄弟や毛沢東にまで及ぶ。「人民公社」が「新しき村」のエピゴーネンであったのかどうか、ぜひ一点突破全面展開をしていただきたいところである。毛沢東の出身校を「湖南第一師範」とするのは、「長沙第一師範」の誤りであろうが、本書の価値をいささかも貶めるものではない。日向の「新しき村」に最後まで残った者が誰であったか、実に意外な結果がしめされる。ぜひ自分で本書を紐解かれよ。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年1月25日に日本でレビュー済み
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関川夏央氏の著作を手にするのは本書が初めてであるが、本書は秀作と言える。大正期というしばしば閑却されがちな時代文脈の中で、武者小路実篤、志賀直哉らが生き生きと描かれている。関川氏の他の著作も一読の価値があるにちがいない。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年8月7日に日本でレビュー済み
中学高校と、ほとんどの人が覚えさせられただろう日本の文学史。
私は史実の研究家ではないので、純粋に「当時を生きた人々」の生活模様や、思想がどのようなものであったかを知りたくて本書を読んだ。
出てくる名前は見覚えのあるものばかり。
これまで志賀や武者小路の作品名を知っていて、その作品を読んだものがあったとしても、小説一個の評価としてしか自分の中になかった。
それら作品が、どのような時代背景で書かれたのかがとてもよくわかる。
そして、その作品を書くことで、彼らがどのように生きようとしたのかも。
名前を記憶させられていた作家、作品。それらの知識に一本筋が通って有機的にむすばれていくのがよくわかる。
また個々の作品を読んで、再読したいと思った。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2003年10月4日に日本でレビュー済み
鴎外や漱石は(心情的に)わかる。芥川や太宰もわかる。でも間に挟まれた白樺派って、なんじゃこいつら……って感じじゃなかった?この本を読んで、やっと少しわかった。っていうか、わかるように時代的背景をきっちり語ってる。新しき村のドラマチックな生成過程も描かれてるので、歴史音痴の私でも楽しめた。結局、世界のどこかで戦争が起こってても自分は戦争に行かず、深刻な不況の中、自分は何となく食べてゆける。そういう私たちは百年というスパンで見ると、漱石や太宰より白樺派に近いのかも。実際志賀直哉や武者小路実篤も案外身近に感じられた。ところで武者小路房子ってキャラすごすぎ。是非フューチャリング房子でマンガ化して、関川先生。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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