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鳥葬の山 (文春文庫 ゆ 2-2) 文庫 – 1993/12/10
夢枕 獏
(著)
チベットで鳥葬に立ち会ってからというもの、毎夜夢に現れる面妖な光景……。怪奇、幻想が広がる表題作ほか、「羊の宇宙」「渓流師」「超高層ハンティング」など七篇を収録。(中島らも)
- 本の長さ296ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1993/12/10
- ISBN-104167528029
- ISBN-13978-4167528027
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1993/12/10)
- 発売日 : 1993/12/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 296ページ
- ISBN-10 : 4167528029
- ISBN-13 : 978-4167528027
- Amazon 売れ筋ランキング: - 497,909位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1951年、神奈川県小田原市生まれ。77年に作家デビュー後、“キマイラ・吼”“魔獣狩り”“闇狩り師”“陰陽師”シリーズ等人気作品を発表し、今日に 至る。89年『上弦の月を喰べる獅子』で、第10回日本SF大賞を、98年『神々の山嶺』で第11回柴田錬三郎賞を受賞。日本SF作家クラブ会員(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 天海の秘宝(上) (ISBN-13: 978-4022507631 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年7月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
羊の宇宙をはじめとして、とても魅力ある短編集です! ずっと出版されることを願います。
2021年9月24日に日本でレビュー済み
先日、古本屋で偶然再会しまして購入、読み直しました。
表題作はその名の通り、チベットの拉薩《ラサ》で行われる鳥葬《ちょうそう》を見に行った男の話です。
死者の遺体を鳥に食べさせる『天葬《てんそう》』の情景を、ありありと写実的に描くと同時に、まるでヒッチコック『鳥』のような恐怖を感じさせてくれます。
この儀式を執り行うにあたり、
「自分とは魂のこと。死んだら体から離れる」と長老が語ります。
私感ですが、「自己の肉体に固執しない、生死に執着しない」ことと、受け止めています。
とは言え、本作品ではそんな泰然自若ではいられない恐怖が待っていますけど(苦笑)
迫りくる鳥の気配、じわじわと遅れてやってくる恐怖、主人公の感じる違和感。五感を刺激する語り方に、ホラーの醍醐味を感じる表題作です。
語り部として綴られる作品や、迷い込んだ屋敷の家主に語りかけられる作品など、ホラーならではの短編が揃っています。すごく読みやすいのは、文章のリズムゆえでしょうか。
文庫本の解説を、著作との出会いを思わず失笑してしまうエピソードとして中島らもさんが綴られているのも良いです。
表題作はその名の通り、チベットの拉薩《ラサ》で行われる鳥葬《ちょうそう》を見に行った男の話です。
死者の遺体を鳥に食べさせる『天葬《てんそう》』の情景を、ありありと写実的に描くと同時に、まるでヒッチコック『鳥』のような恐怖を感じさせてくれます。
この儀式を執り行うにあたり、
「自分とは魂のこと。死んだら体から離れる」と長老が語ります。
私感ですが、「自己の肉体に固執しない、生死に執着しない」ことと、受け止めています。
とは言え、本作品ではそんな泰然自若ではいられない恐怖が待っていますけど(苦笑)
迫りくる鳥の気配、じわじわと遅れてやってくる恐怖、主人公の感じる違和感。五感を刺激する語り方に、ホラーの醍醐味を感じる表題作です。
語り部として綴られる作品や、迷い込んだ屋敷の家主に語りかけられる作品など、ホラーならではの短編が揃っています。すごく読みやすいのは、文章のリズムゆえでしょうか。
文庫本の解説を、著作との出会いを思わず失笑してしまうエピソードとして中島らもさんが綴られているのも良いです。
2003年2月20日に日本でレビュー済み
阿刀田高氏言うところの「奇妙な味」の詰まった短編集。
SF界出身というのが良く分かる、SFとホラーの間、
人間の狂気と超自然的な事象、そんな世界を丹念に描いている。
いつもの夢枕節で訥々と語っていくものの、
背筋が薄ら寒くなるような不思議な感覚を豊富に
封じ込めているような気がします。
1985~1989年に書かれた作品ですが、
まったく古びていないのは流石です。
特筆すべきは、たむらしげるさんのイラストで
絵本にもなっている「羊の宇宙」。
これは、他の7編と趣が違い、非常に哲学的で思索的。
様々な読み方があり、考えれば考えるほど深い…
「奇妙な味」の中に、こういう作品をサラリと混ぜてしまう
ところが、またファンが多い所以なのでしょうね。
SF界出身というのが良く分かる、SFとホラーの間、
人間の狂気と超自然的な事象、そんな世界を丹念に描いている。
いつもの夢枕節で訥々と語っていくものの、
背筋が薄ら寒くなるような不思議な感覚を豊富に
封じ込めているような気がします。
1985~1989年に書かれた作品ですが、
まったく古びていないのは流石です。
特筆すべきは、たむらしげるさんのイラストで
絵本にもなっている「羊の宇宙」。
これは、他の7編と趣が違い、非常に哲学的で思索的。
様々な読み方があり、考えれば考えるほど深い…
「奇妙な味」の中に、こういう作品をサラリと混ぜてしまう
ところが、またファンが多い所以なのでしょうね。
2005年9月10日に日本でレビュー済み
考え方が凄いです。こんな表現もありかぁと感心しました。私は特に超高層ハンティングが好きです。情景が浮かびやすいです。ロマンティックな感じさえします。短編で構成されていて難しい内容もも多少ありますが、短編1つ1つの世界にのめり込んでしまうこと間違い無しです!