どの作品も、登場人物達は「家」という舞台からほとんど出ることがありません。狭い空間、小人数での物語の進行に密度の濃い時間が流れます。誰にでもありそうな日常に潜む妄想、幻覚が懐かしく時に古風な響きの言葉で語られます。
主人公達のように、虚構と現実の世界にはまり込んで出て来れなくなるような重い倦怠感を感じます。昼間読むのはお勧めしません。夜、そのまま夢に陥れるようにベッドでどうぞ。
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ひるの幻 よるの夢 (文春文庫 こ 29-1) 文庫 – 2002/4/10
小池 真理子
(著)
老作家の許で密かな妄想を紡ぐ秘書、年下の青年の「手」に惹かれる中年女性……。エロスには様々な形がある。妖しく艶めかしい六篇
- 本の長さ299ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2002/4/10
- ISBN-104167542013
- ISBN-13978-4167542016
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2002/4/10)
- 発売日 : 2002/4/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 299ページ
- ISBN-10 : 4167542013
- ISBN-13 : 978-4167542016
- Amazon 売れ筋ランキング: - 849,054位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1952(昭和27)年、東京生れ。成蹊大学文学部卒業。
1996(平成8)年に『恋』で直木賞、1998年に『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年に『虹の彼方』で柴田錬三郎賞を受賞した。代表的な長編作品に『狂王の庭』『虚無のオペラ』『瑠璃の海』『望みは何と訊かれたら』『ストロベリー・フィールズ』がある一方、短編の名手としても知られ、『水無月の墓』『夜の寝覚め』『雪ひらく』『玉虫と十一の掌篇小説』といった短編集も多数発表している。また、エッセイ集に『闇夜の国から二人で舟を出す』などがある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年3月24日に日本でレビュー済み
男女の官能の世界を描いた6作品の短編集です。どの作品も奇想天外なクライマックスがあるわけではなく、女性主人公たちの日常生活の中で起こり得る心情が描かれています。6作品とも素晴らしいですが、特に「彼なりの美学」と「秋桜の家」が良かったです。
2002年9月26日に日本でレビュー済み
美しい文体が運ぶ現実であり幻想の世界。
読んでいると「美」という感覚を、意識せずにはいられない。
これぞ、小池真理子なる作家の世界観をかいま見ることのできる作品。
読んでいると「美」という感覚を、意識せずにはいられない。
これぞ、小池真理子なる作家の世界観をかいま見ることのできる作品。
2002年4月30日に日本でレビュー済み
タイトル通りの内容でした。予想もつかないそれぞれの話の結末に、とまどいそして、何とも言えない後味の悪さを感じます。
自分の今現在が、もしかして夢かもしれない、と思わされてしまう作品です。
自分の今現在が、もしかして夢かもしれない、と思わされてしまう作品です。
2012年10月12日に日本でレビュー済み
短編集
夢のかたみ
静かな妾宅
彼なりの美学
秋桜の家
ひるの幻 よるの夢
シャンプーボーイ
解説は張競
中国でも受け入れられるが,中国に書き手がいないかもとのこと。
シャンプーボーイはやや気合い抜けかも。
全体では作家の話がでてくるところが面白いかも。
夢のかたみ
静かな妾宅
彼なりの美学
秋桜の家
ひるの幻 よるの夢
シャンプーボーイ
解説は張競
中国でも受け入れられるが,中国に書き手がいないかもとのこと。
シャンプーボーイはやや気合い抜けかも。
全体では作家の話がでてくるところが面白いかも。