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決断するペシミスト わが上司 後藤田正晴 (文春文庫 さ 22-8) 文庫 – 2002/6/7
佐々 淳行
(著)
良き上司後藤田正晴は部下佐々淳行をいかに叱咤し、鍛え、凶悪重大犯罪と闘い、危機を克服したか。波瀾万丈の戦後「危機管理」外史
- 本の長さ442ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2002/6/7
- ISBN-104167560097
- ISBN-13978-4167560096
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2002/6/7)
- 発売日 : 2002/6/7
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 442ページ
- ISBN-10 : 4167560097
- ISBN-13 : 978-4167560096
- Amazon 売れ筋ランキング: - 267,776位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年5月11日に日本でレビュー済み
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一気に読みました、子供の頃の学生運動。それに対する、警察としての、対応。感服しました。 もう少し早く生まれて、部下になりたかったです。
2006年3月26日に日本でレビュー済み
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官僚としての著者の自叙伝といった内容ではあるが,その「特別権力関係」上の上司として故・後藤田正晴元官房長官の姿が紹介される。
内閣五室長制度の誕生とその成果,三原山噴火や防衛費1%枠問題,東芝ココム事件等で見せた鮮やかな危機管理など,後藤田先生が極めて偉才な政治家であったことが,部下であった著者の目を通して細かく観察されている。
著者の身を挺しての諫言と後藤田先生の叱声が飛び交う丁々発止のやり取りが興味深く,迫力ある危機管理読本である。
内閣五室長制度の誕生とその成果,三原山噴火や防衛費1%枠問題,東芝ココム事件等で見せた鮮やかな危機管理など,後藤田先生が極めて偉才な政治家であったことが,部下であった著者の目を通して細かく観察されている。
著者の身を挺しての諫言と後藤田先生の叱声が飛び交う丁々発止のやり取りが興味深く,迫力ある危機管理読本である。
2016年10月11日に日本でレビュー済み
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「カミソリ後藤田」と呼ばれた後藤田さんの有能さ、素晴らしさが伝わる内容です。
2020年10月17日に日本でレビュー済み
後藤田正晴に仕えたエピソードもいいが、個人的に1957年から1960年までの大分県警警務部長兼監察室長時代が興味深かったですね(170-173頁)。
当時の大分県警では町警・市警時代の悪弊があり、内部の昇進試験が行われず、署長のなれ合いでポストのたわい回しが行われ、共済組合の警察官住宅は一戸も建っておらず、東京からくるキャリア警察官僚を誘惑させて非行をさせて投書でクビにし、地元暴力団との癒着があるなど当時の大分県警はひどい状況でした。それを大分県警警務部長兼監察室長の佐々氏が1957年から1960年までに大分県警の「体制内改革」を行い、これらの状況は改善されました。
後藤田正晴官房長官が初代安全保障室長(後に佐々氏が就任)の条件について国会で「1.ハイジャック等の治安警備の経験がある者、2.防衛問題に詳しい者(必ずしも防衛庁職員とは限らない)、3.国際情勢に明るくできれば外国語が話せる国際人である者、4.各省の次官クラスに夜中電話をかけられる者」と答弁していました。この時に佐々氏は防衛施設庁長官として国会の政府委員席で聞いていたとのこと。
1986年に後藤田正晴官房長官が内閣五室長を集めて訓示した後藤田五訓(1.「省益ヲ忘レ国益ヲ思エ」、2.「悪イ本当ノ事実ヲ報告セヨ」、3.「勇気ヲ持ッテ意見具申セヨ」、4.「自分ノ仕事デハナイトイウ勿レ」、5.「決定ガ下ッタラ従イ命令ハ実行セヨ」)は他の佐々氏の著書でも紹介されていますが、この本では詳細な描写が書かれています。
官邸官僚は法的権限や指揮権はないが、首相の特命と内閣法第12条に規定された官房長官の調整権行使から、官邸から見て省庁の垣根を超えた政策を行っています。
他にも大島三原山噴火事件、防衛費1%枠撤廃、東芝機械ココム事件、昭和天皇不例等について内閣の対応が書かれています。
東芝機械ココム事件において324頁に書かれた匿名の「ホワイトハウスとペンタゴンの高官A氏、K氏」とあるのは、『 後藤田正晴と十二人の総理たち 』ではA氏はリチャード・アーミテージ、K氏はジェームズ・ケリーであると実名が書かれました。
なお、昭和天皇不例に関して1987年に崩御事態対応の検討案をまとめていた藤森昭一内閣官房副長官について中曽根内閣が総辞職し、竹下新内閣発足によって「野に下り」(355頁)とありますが、藤森氏は1988年に宮内庁長官になり1989年1月の昭和天皇崩御の際に記者会見等の対応をしたことについて書かれていないのは片手落ちだと思いました。
また、佐々氏が政界入りや天下りを拒否して退職金の半分を投じて佐々事務所を開設した際に、妻から定期収入がなくなることに不満を持ち、「公団でも企業でも天下りをして下さい。皆さん、そうしているじゃないですか」と反対したことが書かれています。官僚の天下りというのは社会問題になってますが、官僚の妻から見た一つの視点ではあると思います。なお、竹下登元首相が当初は佐々氏の天下りの面倒をみようとして「佐々さん、なんでも好きな公団名、大企業名、いって。建設省だろうが運輸省だろうが、すぐ副総裁のポスト、とるから。大企業の常任顧問、どこでもいいよ」(396頁)と、経世会支配時代の竹下氏の政治的影響力がわかる言葉が登場しています。
当時の大分県警では町警・市警時代の悪弊があり、内部の昇進試験が行われず、署長のなれ合いでポストのたわい回しが行われ、共済組合の警察官住宅は一戸も建っておらず、東京からくるキャリア警察官僚を誘惑させて非行をさせて投書でクビにし、地元暴力団との癒着があるなど当時の大分県警はひどい状況でした。それを大分県警警務部長兼監察室長の佐々氏が1957年から1960年までに大分県警の「体制内改革」を行い、これらの状況は改善されました。
後藤田正晴官房長官が初代安全保障室長(後に佐々氏が就任)の条件について国会で「1.ハイジャック等の治安警備の経験がある者、2.防衛問題に詳しい者(必ずしも防衛庁職員とは限らない)、3.国際情勢に明るくできれば外国語が話せる国際人である者、4.各省の次官クラスに夜中電話をかけられる者」と答弁していました。この時に佐々氏は防衛施設庁長官として国会の政府委員席で聞いていたとのこと。
1986年に後藤田正晴官房長官が内閣五室長を集めて訓示した後藤田五訓(1.「省益ヲ忘レ国益ヲ思エ」、2.「悪イ本当ノ事実ヲ報告セヨ」、3.「勇気ヲ持ッテ意見具申セヨ」、4.「自分ノ仕事デハナイトイウ勿レ」、5.「決定ガ下ッタラ従イ命令ハ実行セヨ」)は他の佐々氏の著書でも紹介されていますが、この本では詳細な描写が書かれています。
官邸官僚は法的権限や指揮権はないが、首相の特命と内閣法第12条に規定された官房長官の調整権行使から、官邸から見て省庁の垣根を超えた政策を行っています。
他にも大島三原山噴火事件、防衛費1%枠撤廃、東芝機械ココム事件、昭和天皇不例等について内閣の対応が書かれています。
東芝機械ココム事件において324頁に書かれた匿名の「ホワイトハウスとペンタゴンの高官A氏、K氏」とあるのは、『 後藤田正晴と十二人の総理たち 』ではA氏はリチャード・アーミテージ、K氏はジェームズ・ケリーであると実名が書かれました。
なお、昭和天皇不例に関して1987年に崩御事態対応の検討案をまとめていた藤森昭一内閣官房副長官について中曽根内閣が総辞職し、竹下新内閣発足によって「野に下り」(355頁)とありますが、藤森氏は1988年に宮内庁長官になり1989年1月の昭和天皇崩御の際に記者会見等の対応をしたことについて書かれていないのは片手落ちだと思いました。
また、佐々氏が政界入りや天下りを拒否して退職金の半分を投じて佐々事務所を開設した際に、妻から定期収入がなくなることに不満を持ち、「公団でも企業でも天下りをして下さい。皆さん、そうしているじゃないですか」と反対したことが書かれています。官僚の天下りというのは社会問題になってますが、官僚の妻から見た一つの視点ではあると思います。なお、竹下登元首相が当初は佐々氏の天下りの面倒をみようとして「佐々さん、なんでも好きな公団名、大企業名、いって。建設省だろうが運輸省だろうが、すぐ副総裁のポスト、とるから。大企業の常任顧問、どこでもいいよ」(396頁)と、経世会支配時代の竹下氏の政治的影響力がわかる言葉が登場しています。
2024年1月14日に日本でレビュー済み
佐々淳行の著書では自分はあたかも後藤田正晴のお気に入りナンバーワンのような書き方をされていてそれはこの本でも顕著なのですが、後藤田正晴の著書や評伝にはナンバーワンのはずの佐々淳行は全然出て来ないんですよね。両者の気持ちには大きな落差があるんじゃないでしょうか。そのあたりを差し引いて読むことが読者には求められるようです。記載されているエピソードは貴重な記録ではあります。
2014年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
政治も人組であり、昔の政治家が国をうまく動かせた背景を垣間見たようで楽しかったです。
やはり今の政治家は無理かな?。大局的な見地もなく国は動きませんね。
国益どころか私利私欲・・・
やはり今の政治家は無理かな?。大局的な見地もなく国は動きませんね。
国益どころか私利私欲・・・
2005年12月8日に日本でレビュー済み
僕は政治に特別興味がある人間ではありませんが、度々ニュース番組で拝見する好々爺っぷりと含蓄のある言葉に、後藤田さんがどんな人物なのか興味を持っており、本書を手にしました。
あくまでも長年後藤田さんの元に仕えた佐々さんの視点で書かれており、後藤田さんの半生記的な内容ではありません。中盤から後半、上司・後藤田、部下・佐々が幾多の昭和の大事件に機転を利かせて毅然と対処していくくだりは大変スリリングでした。
また、佐々さん自身のキャリアにも多く触れられており、その異端児っぷりや、後藤田さん以外の上司に関する記述もそれはそれで面白く読めました。
戦前の「護民官」という言葉についても本書で知りました。この言葉の本質的な意味があらためて問われるべき時代に、つくづく惜しい方を亡くしたのだと悟りました。ご冥福をお祈りします。
あくまでも長年後藤田さんの元に仕えた佐々さんの視点で書かれており、後藤田さんの半生記的な内容ではありません。中盤から後半、上司・後藤田、部下・佐々が幾多の昭和の大事件に機転を利かせて毅然と対処していくくだりは大変スリリングでした。
また、佐々さん自身のキャリアにも多く触れられており、その異端児っぷりや、後藤田さん以外の上司に関する記述もそれはそれで面白く読めました。
戦前の「護民官」という言葉についても本書で知りました。この言葉の本質的な意味があらためて問われるべき時代に、つくづく惜しい方を亡くしたのだと悟りました。ご冥福をお祈りします。
2019年12月14日に日本でレビュー済み
忠犬が飼い主にじゃれたお話。こういう心根の高級警察官僚が初代の内閣安全保障室長であったという日本の現実を知ったということを評価し、二つ☆。また、著者は、昭和52年から昭和61年まで、防衛庁に出向した。昭和60年8月12日にJAL123便墜落事故が起き、520人が亡くなった。大きな事件・事故として大韓航空機撃墜事件が挙げられているにもかかわらず、JAL123便事故に全く言及していない。不可解である。後藤田さんの指示の下、本当の事故原因(自衛隊の標的機が衝突)の隠蔽に動いた一人と考えるのは邪推だろうか?(98-99頁)但し、エピローグでは、次のように言及している。「防衛庁の九年間、ブルー・インパルス墜落事故や日航機御巣鷹山墜落事故なと幾多の危機的な事態が起きている。」(407頁)と。もし、防衛庁の危機だとすると。こういうことになる。14年前に起きた雫石での自衛隊機が全日空機に衝突した事故に続き、自衛隊の無人標的機が尾翼に衝突したことが原因だという真実が国民に知られたら、自衛隊そのものが、国民から袋叩きにされ、自衛隊は壊滅的打撃を受ける。だから、何としても事故原因の真相をトコトン隠蔽しなければならない、と。
とはいえ、とても面白く読めた。特に、著者が、竹下登総理に新年挨拶に伺った際、五室長の先任として、「気をつけ!」の号令をかけた話し等、くすり‼️と笑えるものである。
とはいえ、とても面白く読めた。特に、著者が、竹下登総理に新年挨拶に伺った際、五室長の先任として、「気をつけ!」の号令をかけた話し等、くすり‼️と笑えるものである。