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骨は珊瑚、眼は真珠 (文春文庫 い 30-4) 文庫 – 1998/4/1
- 本の長さ254ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1998/4/1
- ISBN-104167561042
- ISBN-13978-4167561048
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1998/4/1)
- 発売日 : 1998/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 254ページ
- ISBN-10 : 4167561042
- ISBN-13 : 978-4167561048
- Amazon 売れ筋ランキング: - 460,381位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1945年、北海道生れ。埼玉大学理工学部中退。
二十代から世界各地を旅し、ギリシャ、沖縄、フランスで暮らす。現在は、札幌在住。公式サイトは[cafe impala]
http://www.impala.jp
1988年「スティル・ライフ」で芥川賞を受賞。詩、小説、随筆、翻訳(英・ギリシャ語)、書評と執筆は多岐にわたる。広く深い文学的教養と理系的知識を土台に、自然と人間の関わりについての示唆に富んだ作品を多く著している。
ワープロ原稿で芥川賞を受賞した初めて作家でもあり、9.11をきっかけに毎日メールマガジンを通じて意見を表明する(『新世紀へようこそ』に収録)など、早くからデジタル・メディアの活用に関心を持つ。2014年からは株式会社ボイジャーと共同で自身の著作の電子アーカイブ化にも取り組んでいる。
主な著書に『母なる自然のおっぱい』(読売文学賞)『マシアス・ギリの失脚』(谷崎潤一郎賞)『ハワイイ紀行』(JTB出版文化賞)『花を運ぶ妹』(毎日出版文化賞)『すばらしい新世界』(芸術選奨文部科学大臣賞)『イラクの小さな橋を渡って』『憲法なんて知らないよ』『言葉の流星群』(宮沢賢治賞)『静かな大地』(親鸞賞)『パレオマニア』等。2003年、著作活動全般について司馬遼太郎賞、「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」の編纂で朝日賞を受賞。
東日本大震災の後は被災地に通い、『春を恨んだりはしない』『双頭の船』『アトミック・ボックス』を執筆。震災をきっかけに日本と日本人について思索したいとの思いから、「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」に取り組み、2014年末から刊行開始。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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〇 9篇の共通点を挙げれば、どの作品もサラリとした手触りで、気が利いていて、遊び心がいっぱいで、多彩な仕掛けが仕込んである、というところだろうか。しかもいずれも見事な仕上がりだ。ページを繰りながらわたしは作者の小説技巧に舌を巻いた。短編を読む楽しさを存分に味わうことができた。たいしたものだ。
引き寄せられる運命か。
短編それぞれのタイトルを聞いただけで
その物語の印象だけが甦る。
南の島に赴いた天体観測隊が
観測の為に
島の発電所に忍び込んで
万難を排して全ての照明を消す
といったストーリー。
いま思い出した短編のひとつ。
なんだか現代に残る
胸すくアドベンチャー。
きっと似た様な事が
明日にも起こりうる気がして
ワクワクして読んだ記憶がを思い出しました。
申し訳ないけれど
この短編集の素晴らしいレビューは
本編に収録されているあとがきに譲ります。
自分自身も
そのあとがきに
納得し、満足し、否定のしようがありませんでした。
この短編集を論じるのに
妙に納得したのです。
キーワードは
芝生。
小学生の時に教科書で詠んだかなあ。
非常に優れた短編集だとおもいます。本のタイトルになっている「骨は珊瑚、目は真珠」はシェイクスピアの「テンペスト」から取られた言葉だということでしたが、亡くなった男性が残された夫人に語りかける内容。
冒頭の物語(紛失してもう何年にもなるのでタイトルが思い出せません)は沖縄の久高島のイザイホーという12年に一度の祭りに夢の中で参加する女性の話。その他、いくつもの話を思い出しますが、どれも考え抜かれた物語だったとおもいます。
親しい人と語り合いたくなる本です。文芸春秋さんにはぜひ再販をおねがいしたいとおもいます。
極限的な状況を設定することで、生きていることの奇蹟、この世の素晴らしさを問うていくお話たちの数々です。ちょっと切なくなり、ちょっとホッとし、宇宙の彼方に意識が飛んでいきます。