久世さんとは一世代違うのですが、自然に心に届く文章で、ここから興味が広がり、ついついいろんな本に食指が動いてしまいました。
楽しい、暖かい時間を過ごせ、また好奇心がとどまることなく拡がっていきます。
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マイ・ラスト・ソング: あなたは最後に何を聴きたいか (文春文庫 く 17-2) 文庫 – 1998/4/1
久世 光彦
(著)
死ぬ間際に聴きたい歌を一曲選ぶとしたら……。「影を慕いて」「何日君再来」「カチューシャ」など、懐かしい歌に託して思い出を綴る随筆集
- 本の長さ194ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1998/4/1
- ISBN-104167581027
- ISBN-13978-4167581022
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1998/4/1)
- 発売日 : 1998/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 194ページ
- ISBN-10 : 4167581027
- ISBN-13 : 978-4167581022
- Amazon 売れ筋ランキング: - 193,707位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,643位文春文庫
- - 3,409位近現代日本のエッセー・随筆
- - 8,091位評論・文学研究 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年9月5日に日本でレビュー済み
名随筆家として敬愛する久世光彦氏の文章の冴えと温かい人柄を感じさせるシリーズの第1作です。
演出家としてもエッセイストとしても卓越した作品を作り続けてきた久世さんですが、この世から去る「今際の際」に何を聴きたいのか、というテーマで本作の連載を始めました。それが好評でその後14年間もこのシリーズを執筆したということですから、いかに人気を博したかが伺えます。
友人に電話をかけてラスト・ソングを推薦してもらい、その曲に対して久世さんが思い出を語るわけですが、その1編1編が見事な昭和歌謡史になっていました。昭和という時代をとらえるのにこれほど分かりやすいエッセイもないのでは思います。久世さんの自分史のような趣もあり、昭和世相史でもあり、激動の時代を生きた一人の知識人の生き様が感じられる作品でした。
戦後の混乱期の空気をまざまざと蘇らせるような筆力です。毎回1つのエッセイを見事にまとめるという構成にも唸らされます。まさしく珠玉の作品集でした。
東大の駒場祭で芝居にでて「カチューシャ」を歌った美少女目当てに、筆者は劇団に入ったという話が綴られています。これをきっかけに演劇の世界に関心を持ったわけで、そのエピソードもまた久世さんらしいと思いました。
「蘇州夜曲」に登場する蘇州の寒山寺を生きている内に一度行ってみたいと書かれていました。飛行機嫌いの久世さんですから、その後寒山寺を訪れることは出来たのでしょうか。
取り上げた曲の一部です。アラビヤの唄、港が見える丘、時の過ぎゆくままに、幌馬車の唄、さくらの唄、影を慕いて、哀しき子守唄、落日、ハイケンスのセレナーデ、父母の声、愛国の花、おもいでのアルバム、ほか。
演出家としてもエッセイストとしても卓越した作品を作り続けてきた久世さんですが、この世から去る「今際の際」に何を聴きたいのか、というテーマで本作の連載を始めました。それが好評でその後14年間もこのシリーズを執筆したということですから、いかに人気を博したかが伺えます。
友人に電話をかけてラスト・ソングを推薦してもらい、その曲に対して久世さんが思い出を語るわけですが、その1編1編が見事な昭和歌謡史になっていました。昭和という時代をとらえるのにこれほど分かりやすいエッセイもないのでは思います。久世さんの自分史のような趣もあり、昭和世相史でもあり、激動の時代を生きた一人の知識人の生き様が感じられる作品でした。
戦後の混乱期の空気をまざまざと蘇らせるような筆力です。毎回1つのエッセイを見事にまとめるという構成にも唸らされます。まさしく珠玉の作品集でした。
東大の駒場祭で芝居にでて「カチューシャ」を歌った美少女目当てに、筆者は劇団に入ったという話が綴られています。これをきっかけに演劇の世界に関心を持ったわけで、そのエピソードもまた久世さんらしいと思いました。
「蘇州夜曲」に登場する蘇州の寒山寺を生きている内に一度行ってみたいと書かれていました。飛行機嫌いの久世さんですから、その後寒山寺を訪れることは出来たのでしょうか。
取り上げた曲の一部です。アラビヤの唄、港が見える丘、時の過ぎゆくままに、幌馬車の唄、さくらの唄、影を慕いて、哀しき子守唄、落日、ハイケンスのセレナーデ、父母の声、愛国の花、おもいでのアルバム、ほか。
2022年10月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私はもはや前期高齢者だが、それでも聞いたことのない曲が多い。最初の「アラビアの唄」からして知らないし聴いたこともない。全部で25曲を紹介しているが半分もいかない。しかしそれぞれの曲にはその曲にまつわる興味深い話が書いてあるので、知らなくても聴きたくなる。そして今はネットで簡単に調べて聴けるのだから良い時代だ。歌には思い出と時代が付いて回る。この本はそれを解説した本だ。
あなたは今わの際にどんな歌が聴きたいですか?ときかれても答えるのに窮する。しかし末尾の解説の小林亜星さんのように「ああ面白かった」といって旅立ちたいし、バカボンのパパのように「これでいいのだ」といって最期を迎えたい。
あなたは今わの際にどんな歌が聴きたいですか?ときかれても答えるのに窮する。しかし末尾の解説の小林亜星さんのように「ああ面白かった」といって旅立ちたいし、バカボンのパパのように「これでいいのだ」といって最期を迎えたい。