いまだに忘れられないのが、確か「月下の楽園」です。
今はもう書棚にないので、もう一度(当時も3度くらい読み返した)
あの不思議な世界に身を浸したくなったので再度、購入しました。
桐野さんの別の短編集『アンボス・ムンドす』と比べると
古風で大人しい感じがしますが、筆力は流石と言う他ありません。
それにしても第19刷とは、少し驚きました。
桐野さんの描く毒が本作では比較的薄く、エグさもあまりないからでしょうか。
表題作の「錆びる心」はダークな心と言い換えられるでしょう。
10年もの苦渋に耐えた絹子の心に棲むものは夫という名の他人だからこそ
できた一種の復讐なのでしょう。
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錆びる心 (文春文庫 き 19-3) 文庫 – 2000/11/10
桐野 夏生
(著)
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愛情のない結婚をし、自由を奪われ、「まるで家政婦のような生活を」十年間堪え忍んだ妻が、子供の独立を機に夫との生活を捨て家出して「家政婦としての第二の人生」をはじめる。住み込んだ先の家庭にも、しかし、そこにもまた複雑で奇妙な人間模様があった。初めて見えた外の風景から、自分の心の中の真実に気づく・・・。表題作「錆びる心」のほか、劇作家にファンレターを送り続ける生物教師の“恋"を描いた「虫卵の配列」、荒廃した庭に異常に魅かれる男を主人公にした「月下の楽園」、酔うと記憶をなくすため自分の酒癖の悪さに気づかない男「ジェイソン」、ヤクザの世界に憧れ飛び込んだ男の意外な結末「ネオン」の全六篇。魂の渇きと孤独を鋭く抉り出した短篇集。
- ISBN-104167602032
- ISBN-13978-4167602031
- 出版社文藝春秋
- 発売日2000/11/10
- 言語日本語
- 本の長さ249ページ
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2000/11/10)
- 発売日 : 2000/11/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 249ページ
- ISBN-10 : 4167602032
- ISBN-13 : 978-4167602031
- Amazon 売れ筋ランキング: - 25,174位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 336位文春文庫
- - 633位日本文学
- - 6,586位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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桐野 夏生(きりの・なつお)
1951年生まれ。93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。98年『OUT』で日本推理作家協会賞(同作品は英訳され、日本人初のエ ドガー賞候補となる)、99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で 婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 メタボラ(上) (ISBN-13: 978-4022645548 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年4月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初めて読んでみて、本当は一つの内容で長編よかったです。錆びる心は、面白かったです。
2006年2月27日に日本でレビュー済み
えぐい作品が多い桐野夏生の短編集。
この本は『グロテスク』や、『OUT』ほどの、強烈なえぐみがありません。
《収録作品》
虫卵の配列……劇団脚本家を愛する元生物教師の、ちょっと変わった愛のかたち。
羊歯の庭………15年ぶりに再会した恋人たちの不倫話。相変わらずだらしない男と、歳月を経てすっかり強くなった女が対照的。
ジェイソン……自分が酒乱だったと初めて知った主人公が、記憶吹っ飛んでる部分を旧友をたよりに探っていく話。
月下の楽園……荒廃した庭が好きなネクロフィリアちっくな主人公の話。
ネオン…………映画『仁義なき戦い』に憧れる若者が、ヤクザに弟子入りする話。
錆びる心………10年間夫との生活を耐えて家出した主婦が住み込み家政婦をする話。『他人』と『家族』の話。
片想いや、不倫など、ごく日常的なネタが根っこですが、
どれもこの作者らしい独自の感性でアプローチしているので面白いです。
いちばんこの作者らしいと感じたのは表題作『錆びる心』。
『他人』に自分の痕跡を刻みつけるような仕打ちがとてもえぐいです。
印象的だったのは『虫卵の配列』。
オチは賛否ありそうですがそれは置いといて、
元生物教師が語る『愛情』が
たまらなく純粋で危うく描かれているのが鮮烈です。
私は妄想型読者なので短編からいろいろと考えるのが楽しいです。
けれど、まとまった長編のほうが作者の実力が発揮されてる気がします。
この本は『グロテスク』や、『OUT』ほどの、強烈なえぐみがありません。
《収録作品》
虫卵の配列……劇団脚本家を愛する元生物教師の、ちょっと変わった愛のかたち。
羊歯の庭………15年ぶりに再会した恋人たちの不倫話。相変わらずだらしない男と、歳月を経てすっかり強くなった女が対照的。
ジェイソン……自分が酒乱だったと初めて知った主人公が、記憶吹っ飛んでる部分を旧友をたよりに探っていく話。
月下の楽園……荒廃した庭が好きなネクロフィリアちっくな主人公の話。
ネオン…………映画『仁義なき戦い』に憧れる若者が、ヤクザに弟子入りする話。
錆びる心………10年間夫との生活を耐えて家出した主婦が住み込み家政婦をする話。『他人』と『家族』の話。
片想いや、不倫など、ごく日常的なネタが根っこですが、
どれもこの作者らしい独自の感性でアプローチしているので面白いです。
いちばんこの作者らしいと感じたのは表題作『錆びる心』。
『他人』に自分の痕跡を刻みつけるような仕打ちがとてもえぐいです。
印象的だったのは『虫卵の配列』。
オチは賛否ありそうですがそれは置いといて、
元生物教師が語る『愛情』が
たまらなく純粋で危うく描かれているのが鮮烈です。
私は妄想型読者なので短編からいろいろと考えるのが楽しいです。
けれど、まとまった長編のほうが作者の実力が発揮されてる気がします。
2012年9月23日に日本でレビュー済み
今では、「アウト」や「東京島」など長編の作家ですが
短編も大変興味ぶかい作品で引き込まれます。
はじめの「中卵の配列」などは、生物学を専攻してこそ解る微生物の
不思議さと、それを絡ませて物語を描く構成は凄いと思います。
わずか40ページの中で色濃く凝縮した人々の生き様は、他の5編と
共に作者の力強さを感じました。
1990年代発行で薄やけのある各ページですが、読みながら思考するうちに
焼けは気にもなりませんでした。
人の観察・気持ちの理解・自分への成長促進、配慮の行き届いた作品
でした。これからも応援していきたい作家です。
短編も大変興味ぶかい作品で引き込まれます。
はじめの「中卵の配列」などは、生物学を専攻してこそ解る微生物の
不思議さと、それを絡ませて物語を描く構成は凄いと思います。
わずか40ページの中で色濃く凝縮した人々の生き様は、他の5編と
共に作者の力強さを感じました。
1990年代発行で薄やけのある各ページですが、読みながら思考するうちに
焼けは気にもなりませんでした。
人の観察・気持ちの理解・自分への成長促進、配慮の行き届いた作品
でした。これからも応援していきたい作家です。
2015年4月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヤクザの世界は身近じゃないが、それ以外は自分にも起こりうる世界。ほんの少しのことがきっかけで世の中は暗転する。
ガハハと笑ったり、感動したりする話ではないが、生活の中の恐怖を描いたライフホラーと言える秀作。
ガハハと笑ったり、感動したりする話ではないが、生活の中の恐怖を描いたライフホラーと言える秀作。
2011年5月3日に日本でレビュー済み
本作は桐野夏生氏による短編集。
知らず知らず心に闇を抱える人達を描いた6編を収録する。
本作で最も印象に残ったのは「ジェイソン」である。
主人公・岩佐明はひどい二日酔いで目を覚ますが、妻が見当たらない。
昨晩家に泊めた友人の態度もどこか妙であるが、酔っていて昨晩の記憶が無い。
一体何があったのか?
岩佐は真相を解明すべく、かつての友人・知人を訪ね歩くというストーリー展開。
これは他の収録作に比べてオチも解りやすく、ミステリアスな展開に目が離せなかった。
他の作品についてもそれぞれやや毛色は異なるが、きっちりオチがついており読後にモヤモヤを残さない。
かと言ってスッキリもしないが、困ったことに惹き付けられる。
そんな桐野夏生氏の魅力が詰まった短編集である。
知らず知らず心に闇を抱える人達を描いた6編を収録する。
本作で最も印象に残ったのは「ジェイソン」である。
主人公・岩佐明はひどい二日酔いで目を覚ますが、妻が見当たらない。
昨晩家に泊めた友人の態度もどこか妙であるが、酔っていて昨晩の記憶が無い。
一体何があったのか?
岩佐は真相を解明すべく、かつての友人・知人を訪ね歩くというストーリー展開。
これは他の収録作に比べてオチも解りやすく、ミステリアスな展開に目が離せなかった。
他の作品についてもそれぞれやや毛色は異なるが、きっちりオチがついており読後にモヤモヤを残さない。
かと言ってスッキリもしないが、困ったことに惹き付けられる。
そんな桐野夏生氏の魅力が詰まった短編集である。
2015年7月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人間観察の鋭さ、そいて人の描写が上手い作家である、個人的には
「ジェイソン」「ネオン」の異色なユーモアを感じさせる短編が印象に残
った。
「ジェイソン」「ネオン」の異色なユーモアを感じさせる短編が印象に残
った。
2023年6月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近、いろんな人の本を読んでいます。
この人の本のオチは読み手に任せるって感じ。
松本清張や阿刀田高のようなスッキリ感はないです。
私がバカなのか、この小説のキレが悪いのか、この人の本はもういいかな。
この人の本のオチは読み手に任せるって感じ。
松本清張や阿刀田高のようなスッキリ感はないです。
私がバカなのか、この小説のキレが悪いのか、この人の本はもういいかな。