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光源 (文春文庫) 文庫 – 2003/10/11
桐野 夏生
(著)
映画撮影とは、監督、カメラマン、プロデューサー、俳優が各々の思惑と事情を抱えてぶつけ合う光の乱反射。直木賞受賞後長篇第一作
- 本の長さ432ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2003/10/11
- ISBN-104167602059
- ISBN-13978-4167602055
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2003/10/11)
- 発売日 : 2003/10/11
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 432ページ
- ISBN-10 : 4167602059
- ISBN-13 : 978-4167602055
- Amazon 売れ筋ランキング: - 457,576位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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桐野 夏生(きりの・なつお)
1951年生まれ。93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。98年『OUT』で日本推理作家協会賞(同作品は英訳され、日本人初のエ ドガー賞候補となる)、99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で 婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 メタボラ(上) (ISBN-13: 978-4022645548 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画の裏話がよくわかった。邦画の色の具合って、裏方の方々がどんなことを考えて仕事されてるのかが少しわかった。作品中の映画も、北海道の寒い感じの色、侘しさなんかが文章からリアルに想像できて映画を観てる感じがした。登場人物の心理描写が相変わらずとても細かく繊細で良い。この劇中映画、『ポートレート24 』映画化してほしいところ。高見は西島秀俊かな。
2018年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本、自体はとても綺麗で、中古品に見えないものでしたが、この小説は桐野夏生の中で1~2番争うぐらい内容がつまんないです。テレビ映画業界裏側描きたいのでしょうがなんか文体が古臭くキャストも、読んでて恥ずかしくなるレベル、買わなきゃよかった、やはり桐野さん、やわらかな頬、ジオラマ、玉蘭アイムソーリーママ、メタボラ、アウトがおもしろかった。ほかの作品にすればよかった。
2003年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
魅力溢れる登場人物やドラマチックな展開があるわけでないが、読み出すと途中でやめられなくなる作品である。ある映画の製作過程が、カメラマン、プロデューサー、監督、出演者などの視点から描かれている。誰もが自分の仕事に誇りと情熱を持ち、より良い作品を作り上げようとしているのだが、逆にそれが様々な軋轢を生む。これは映画製作にとどまらず、人間社会全般に言える普遍的な問題なので、この作品に没頭してしまったのかもしれない。実際の製作現場がどんなものか、私には知る由もないが、ここに書かれたことを参考にして、いろいろな映画の舞台裏を想像してみるのも楽しい。
2011年5月17日に日本でレビュー済み
この小説の始まりは、あまり入り込めなかったが、新人監督が出てきた辺りから、どんどんのめり込んだ。
脚本を認められて、資金不足から監督に抜擢され、自分の映画を初めて撮ることになる。
映画研究会に入っていたけど、実際に映画関係の仕事に就いたこともない新人監督が、映画を撮ることがどういうことなのかということを学んで行く。
新人監督ということもあり、自分のやりたいこともできず、有名俳優の意見や老練なカメラマンの意見に翻弄され、妥協に妥協を重ねる。
その中で、監督として目覚め、これからいい作品が作れるという矢先に、撮影が頓挫して、水泡に帰す。
自分も映画監督になったつもりで、映画作りに夢中になっていたので、この映画をあのスタッフで完成できなかったことがとても残念だった。
映画作りということに目を開かせてくれたいい作品だった。
「映画は足し算だ」という言葉が印象に残っている。
脚本を認められて、資金不足から監督に抜擢され、自分の映画を初めて撮ることになる。
映画研究会に入っていたけど、実際に映画関係の仕事に就いたこともない新人監督が、映画を撮ることがどういうことなのかということを学んで行く。
新人監督ということもあり、自分のやりたいこともできず、有名俳優の意見や老練なカメラマンの意見に翻弄され、妥協に妥協を重ねる。
その中で、監督として目覚め、これからいい作品が作れるという矢先に、撮影が頓挫して、水泡に帰す。
自分も映画監督になったつもりで、映画作りに夢中になっていたので、この映画をあのスタッフで完成できなかったことがとても残念だった。
映画作りということに目を開かせてくれたいい作品だった。
「映画は足し算だ」という言葉が印象に残っている。
2007年6月10日に日本でレビュー済み
本作品は、いわゆるミステリーではありません。
映画の製作に関わるプロデューサー、映画監督、撮影監督、男優、女優が、それぞれの打算、体面、野望を賭け、生き残りの為にぶつかり合う物語です。
人間の非常にどろどろした部分が良く描写されていて面白いです。
迷う新人監督、それを御せないプロデューサー、疑心暗鬼になる俳優....。
どこかで見た事あるな、と感じる読者も多いのではないでしょうか?
実社会で、特に珍しくもなく繰り広げられている光景です。
本作品の登場人物を、自身の周りの人物に置き換えて読んでみるのも面白いかと思います。
映画の製作に関わるプロデューサー、映画監督、撮影監督、男優、女優が、それぞれの打算、体面、野望を賭け、生き残りの為にぶつかり合う物語です。
人間の非常にどろどろした部分が良く描写されていて面白いです。
迷う新人監督、それを御せないプロデューサー、疑心暗鬼になる俳優....。
どこかで見た事あるな、と感じる読者も多いのではないでしょうか?
実社会で、特に珍しくもなく繰り広げられている光景です。
本作品の登場人物を、自身の周りの人物に置き換えて読んでみるのも面白いかと思います。
2009年1月13日に日本でレビュー済み
他の桐野作品と違い、大きなドラマもなければ、毒もない。そうしたドラマチックな作品を期待するとがっかりするだろう。昔、著者はシナリオ作家だったらしいが、映画作りの現場を使って、映画を作ることとは何か(そして小説作りとはどうちがうのか)を描いている。映画では、脚本家、監督、カメラマン、製作者、役者、その他のスタッフが集まって、それぞれがベストを尽くしつつも、エゴとエゴとのぶつかり合い、感情のもつれ、資金の不足、どうにもならない天候、ヤクザなどと格闘し妥協しながら、当初のそれぞれの意図とは少し違ったものにならざるを得ない。小説は著者が神の眼で、結末まで支配できるが、映画では誰も支配できない。従って、語り手も小説の中で、何人も登場し、それぞれの立場で同じことを語る。まるで小説・映画の藪の中のように。小説としてもとても面白いが、映画好きは是非読むべし。
2005年3月31日に日本でレビュー済み
桐野作品にしては、妙に薀蓄が多くて散漫な小説だったように思う。
特に映画に思い入れる登場人物の心理描写が様々な場面から描かれるが、とりたてて何かのストーリーのもとに展開されるわけでもなく、なんとなく小説としては散漫...強烈な主人公のもとに濃密なストーリーを展開する桐野作品の中では、ちょっと異色な気がした。
映画好きにはたまらないのかな?映画オタクの友人と話をしたような気分になりました。それから一番最後の「後日談」と称されたチャプタ―はまさに「蛇足」という気がした。
特に映画に思い入れる登場人物の心理描写が様々な場面から描かれるが、とりたてて何かのストーリーのもとに展開されるわけでもなく、なんとなく小説としては散漫...強烈な主人公のもとに濃密なストーリーを展開する桐野作品の中では、ちょっと異色な気がした。
映画好きにはたまらないのかな?映画オタクの友人と話をしたような気分になりました。それから一番最後の「後日談」と称されたチャプタ―はまさに「蛇足」という気がした。
2019年4月21日に日本でレビュー済み
撮影技術を中心に映画業界のことを詳しく調べて書かれている。プロデューサー、監督、撮影監督、主演男優、女優、そしてスタッフや家族たち。これらの群像にスポットを当てながら物語は映画製作と共に進行するのだが、最初から破綻が予想されているだけに、なんか冗長な感じだった。更に後日談が木に竹を接いだようで、ちょっと困惑してしまった。
アイドル出身の女優の心情とか、女優の撮影監督が雀荘で久しぶりにあった売れない監督と夜遊びするときの、映画狂丸出しの監督とのやり取りなんかには味があったんだけど、全体としては長さの割には肩すかしされた感じだった。。
アイドル出身の女優の心情とか、女優の撮影監督が雀荘で久しぶりにあった売れない監督と夜遊びするときの、映画狂丸出しの監督とのやり取りなんかには味があったんだけど、全体としては長さの割には肩すかしされた感じだった。。