無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
夏の災厄 (文春文庫 し 32-1) 文庫 – 1998/6/10
篠田 節子
(著)
撲滅されたはずの日本脳炎に似た奇病が、郊外の街を襲った。後手にまわる行政の対応に住民はパニックを起こし、魔の季節を迎える
- 本の長さ602ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1998/6/10
- ISBN-104167605015
- ISBN-13978-4167605018
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1998/6/10)
- 発売日 : 1998/6/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 602ページ
- ISBN-10 : 4167605015
- ISBN-13 : 978-4167605018
- Amazon 売れ筋ランキング: - 244,252位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
東京都生まれ。東京学芸大学卒。1990年『絹の変容』で第三回小説すばる新人賞を受賞。97年『ゴサイタン―神の座―』で第十回山本周五郎賞を、『女たちのジハード』で第百十七回直木賞を受賞。2009年『仮想儀礼』で第二十二回柴田錬三郎賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 スターバト・マーテル (ISBN-13: 978-4334926977)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中4.2つ
5つのうち4.2つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
322グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
イメージ付きのレビュー
5 星
文句なしに面白い
埼玉県昭川市で突如として発生した新型日本脳炎。昭川保健センター職員小西、看護婦堂元、町医者鵜川の三人が中心となって新型日本脳炎の発生源を突き止め、そこに潜んでいる、大学付属病院、製薬会社、厚生省の癒着陰謀に鋭くメスを入れていく作品。緊張感あふれる展開で非常に面白かった。ただこれだけ大きな伝染病の取り組みについて行政のトップなどが全く登場しないのが気になった。最近特に著者の作品に興味を抱いていたが決して裏切らない静かに潜行していく作風が興味を引く。一般文学通算1937作品目の感想。2017/09/06 21:10
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
申し訳ありませんが、エラーが発生しました
申し訳ありませんが、レビューを読み込めませんでした
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2021年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なんと26年前に書かれた小説である。これには驚くほかはない。現在のコロナ禍を予言したような作品なのだ。パンデミックが広がる背景にはこういうドラマがあるんだろうなと納得させてくれるすごい作品だ。相当の資料を読み込んだ上で書かれたと思われる。iPhone、Kindle、紙の本まで駆使して一気に読んでしまった。2021年はもしオリンピックが開催されるとしたらこの小説以上の奇想天外な展開が生まれそうで怖い。
2020年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書が刊行されたのが1998年、見事なまでに新型の感染症が生じたときに社会や人間に何が起き、
それに対応できる人間の力が如何に無力であるかということが、今世界でパンデミックを起こしている
新型コロナウイルス感染症を間近に見ている我々に予言書のように描かれていく。文庫で600ページほどの
力作であり、篠田らしいエンターテインメント性も備えながら、こういった事態になったときに人間がどう動き、
行政やマスコミがどう対応するか、あるいはしないか、20数年後に本当に起きる世界的なパンデミックを埼玉県の
一つの小さな市で予言して見せる。彼女らしく、人間を描くのも上手い。若くていい加減な保健センターの
職員小西、肝の据わった中年看護師房江、左翼シンパの医師鵜川、ウイルス研究者であり高名な医師で
あった辰巳、10名弱の脇役もきっちりと役割を与えられて、この作品が発するメッセージの一役を担う。
このような新型感染症が出てきた場合に如何に人間が無力で、自然の力に対抗できないかをまざ
まざと知らされるこの作品、今年この作品は、まさにフイクションからノンフイクションの様相を帯びることになった。
それに対応できる人間の力が如何に無力であるかということが、今世界でパンデミックを起こしている
新型コロナウイルス感染症を間近に見ている我々に予言書のように描かれていく。文庫で600ページほどの
力作であり、篠田らしいエンターテインメント性も備えながら、こういった事態になったときに人間がどう動き、
行政やマスコミがどう対応するか、あるいはしないか、20数年後に本当に起きる世界的なパンデミックを埼玉県の
一つの小さな市で予言して見せる。彼女らしく、人間を描くのも上手い。若くていい加減な保健センターの
職員小西、肝の据わった中年看護師房江、左翼シンパの医師鵜川、ウイルス研究者であり高名な医師で
あった辰巳、10名弱の脇役もきっちりと役割を与えられて、この作品が発するメッセージの一役を担う。
このような新型感染症が出てきた場合に如何に人間が無力で、自然の力に対抗できないかをまざ
まざと知らされるこの作品、今年この作品は、まさにフイクションからノンフイクションの様相を帯びることになった。
2020年4月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
登場人物が平凡でダメダメで魅力的でした。
今回のコロナパンデミックへのヒントも沢山あります。
一読の価値ありです。
ちなみに私は医師です。
今回のコロナパンデミックへのヒントも沢山あります。
一読の価値ありです。
ちなみに私は医師です。
2021年8月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
●現在進行形の新型コロナウイルス感染症災厄以前の作品ではあるが、かなりの部分で共通している
点が興味深い。防疫や疫学調査、ワクチン接種など保健所の業務の多忙さ、或いは人の心の壁、組織
間の壁の厚さには諦観を覚える。権威を持つほどにその壁は厚くなるようで、今も昔もというか物語
も現実も厚生省(当時)の怠慢ぶりはしっかり維持できているらしい。
このような感染症による災厄テーマはパターン化されており、結末はある程度予想できてしまう。
逆転サヨナラホームランか空振り三振か・・・。この弱点をカバーする手段として、作家たちは色々
工夫する訳で、例えば病原体や感染症の特異性にどの様なアイディアを盛り込むか、或いは疫学調査
や文献精査による原因追究過程をいかにスリリングに描き切るかである。
それにしても、このテーマでどの様に話を膨らませようとも600ページは冗長すぎる。いい加減ダ
レてくる。情報量を整理してもっとスリムに。
(蛇足)
本書が刊行されたのは1998年(平成10年)で、その後2006年にドラマ化され日本テレビ系列で
放映された。
点が興味深い。防疫や疫学調査、ワクチン接種など保健所の業務の多忙さ、或いは人の心の壁、組織
間の壁の厚さには諦観を覚える。権威を持つほどにその壁は厚くなるようで、今も昔もというか物語
も現実も厚生省(当時)の怠慢ぶりはしっかり維持できているらしい。
このような感染症による災厄テーマはパターン化されており、結末はある程度予想できてしまう。
逆転サヨナラホームランか空振り三振か・・・。この弱点をカバーする手段として、作家たちは色々
工夫する訳で、例えば病原体や感染症の特異性にどの様なアイディアを盛り込むか、或いは疫学調査
や文献精査による原因追究過程をいかにスリリングに描き切るかである。
それにしても、このテーマでどの様に話を膨らませようとも600ページは冗長すぎる。いい加減ダ
レてくる。情報量を整理してもっとスリムに。
(蛇足)
本書が刊行されたのは1998年(平成10年)で、その後2006年にドラマ化され日本テレビ系列で
放映された。
2020年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
徐々に新型コロナに慣れていくしかない 人間の生活も 少しずつ最小限の行動に戻りつつあるが、問題なのは
暴行、傷害、性犯罪などが 増えているようで危惧する。
暴行、傷害、性犯罪などが 増えているようで危惧する。
2020年4月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
場所の設定は西多摩のあたり、夜間救急診療所や保健所が最初の舞台になります。医療者と保健所のお役所仕事のせめぎあいなど冒頭からCOVID-19の日本を思わせる展開。日本脳炎をより悪性化したウイルス感染症がじわじわと拡大していきます。少しネタバレですがこの新らしい脳炎ウイルスはじつは東南アジアでいまだ流行中の日本脳炎のために日本で開発していたバイオ・ワクチン(分子生物学的手法でウイルス抗原タンパクを無害のウイルスに組み込んで接種するもの)の失敗作が逆に高い病原性を持ってしまったものだったんです。これってCOVID-19武漢研究所説と同じですよね。
感染の拡大とともに街がすさんでいく様子や、昔のニュータウンが時間経過の中でさまざまな機能不全を起こしていくことなどをからめながら、主人公の保健所員がウイルスの出所を解明するために診療所のナースと大活躍。
反ワクチン運動やワクチンの認可にかかわる厚労省との折衝も後半の重要な要素となります。COVID-19でもよく聞くワクチンの実用化まで1年以上かかるのは、そういうお役所的な事情があるのか・・とわかります。
オチまで書いてしまってはだめなので、以下Kindleのメモ機能で本書から抜書きした「感染症あるある」をいくつか紹介しましょう。
・この手のごまかしが統計や検査結果報告書ではまかり通る。
・情報の集積のない新しい事態に、機動的に対処する術を官庁は持っていない。
・病気で死ぬのは市民の責任だが、副反応で死んだら行政の責任なんだ。
・食材のケータリングサービスなどの宅配業が盛んになった。
作者の篠田さんは「女たちのジハード」など今を生きる女性像を多くの作品で描いていますが、この作品でも実は行動力抜群の肝っ玉ナースのほうが真の主人公なのかもしれませんね。
Stay HomeでKindle読書にうってつけ。
感染の拡大とともに街がすさんでいく様子や、昔のニュータウンが時間経過の中でさまざまな機能不全を起こしていくことなどをからめながら、主人公の保健所員がウイルスの出所を解明するために診療所のナースと大活躍。
反ワクチン運動やワクチンの認可にかかわる厚労省との折衝も後半の重要な要素となります。COVID-19でもよく聞くワクチンの実用化まで1年以上かかるのは、そういうお役所的な事情があるのか・・とわかります。
オチまで書いてしまってはだめなので、以下Kindleのメモ機能で本書から抜書きした「感染症あるある」をいくつか紹介しましょう。
・この手のごまかしが統計や検査結果報告書ではまかり通る。
・情報の集積のない新しい事態に、機動的に対処する術を官庁は持っていない。
・病気で死ぬのは市民の責任だが、副反応で死んだら行政の責任なんだ。
・食材のケータリングサービスなどの宅配業が盛んになった。
作者の篠田さんは「女たちのジハード」など今を生きる女性像を多くの作品で描いていますが、この作品でも実は行動力抜群の肝っ玉ナースのほうが真の主人公なのかもしれませんね。
Stay HomeでKindle読書にうってつけ。
2020年4月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
コロナ騒動で注目を集める同著ですが、当方は一気読みしました。
感染の怖さを思い知るのもさることながら、さすがプロのヴェテランの作家さんだけあってエンタテインメント抜群、という印象です。コロナ自粛のタイミング、今こそおすすめの一冊です!
感染の怖さを思い知るのもさることながら、さすがプロのヴェテランの作家さんだけあってエンタテインメント抜群、という印象です。コロナ自粛のタイミング、今こそおすすめの一冊です!
2020年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新型コロナウイルスの蔓延が始まってから初めて読みました。A.カミュの「ペスト」に引き続いて。
舞台が日本、時代も直近、発生メカニズムの設定なども迫真性があって引き込まれます。
もちろん、小説であれ映画・ドラマであれ、こういったウイルスによる破滅的災厄を描いた
ものは類似性がありますが、特に本作品に感じることは登場者の実務能力面での描かれ方。
やはりフィクションでも現実でも、意味のあるのは実務能力だと言いたい?
翻って我々の現実世界はどうかと言うと「脳が無い天災ウイルス」の御蔭で
急加速する時代の進行を目の当たりにしていることになりそう。
なにしろ舞台は世界全体で、致死率が低めなのも天災ウイルスの戦略。
空しい未来予測をするよりも、実務能力面での議論と評価が結末を決める。
その通りになることを願います。
舞台が日本、時代も直近、発生メカニズムの設定なども迫真性があって引き込まれます。
もちろん、小説であれ映画・ドラマであれ、こういったウイルスによる破滅的災厄を描いた
ものは類似性がありますが、特に本作品に感じることは登場者の実務能力面での描かれ方。
やはりフィクションでも現実でも、意味のあるのは実務能力だと言いたい?
翻って我々の現実世界はどうかと言うと「脳が無い天災ウイルス」の御蔭で
急加速する時代の進行を目の当たりにしていることになりそう。
なにしろ舞台は世界全体で、致死率が低めなのも天災ウイルスの戦略。
空しい未来予測をするよりも、実務能力面での議論と評価が結末を決める。
その通りになることを願います。
他の国からのトップレビュー
Helly H.
5つ星のうち5.0
Great condition and came faster than expected
2021年9月19日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
I started learning Japanese and wanted to read an advanced book. The idea of the book and our current situation right now was what intrigued me to read this book. I love how it was in great condition and the expected arrival time was a lot sooner.