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川上弘美

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蛇を踏む (文春文庫か 21-1) 文庫 – 1999/8/10

川上弘美 (著)

3.7 138個の評価

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購入オプションとあわせ買い

ミドリ公園に行く途中の藪で、蛇を踏んでしまった。
蛇は柔らかく、踏んでも踏んでもきりがない感じだった。「踏まれたので仕方ありません」人間のかたちが現れ、人間の声がして、蛇は女になった。
部屋に戻ると、50歳くらいの見知らぬ女が座っている。「おかえり」と当たり前の声でいい、料理を作って待っていた。「あなた何ですか」という問いには、「あなたのお母さんよ」と言う……。
母性の眠りに魅かれつつも抵抗する、若い女性の自立と孤独を描いた、第115回芥川賞受賞作「蛇を踏む」。
“消える家族"と“縮む家族"の縁組を通して、現代の家庭を寓意的に描く「消える」。ほか「惜夜記」を収録。
解説・松浦寿輝

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ISBN-10

4167631016
ISBN-13

978-4167631017
出版社

文藝春秋
発売日

1999/8/10
言語

日本語
本の長さ

192ページ
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登録情報

出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (1999/8/10)
発売日 ‏ : ‎ 1999/8/10
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文庫 ‏ : ‎ 192ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4167631016
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川上弘美

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1958年生まれ。1996年「蛇を踏む」で芥川賞。1999年『神様』で紫式部文学賞。2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞。2001年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞。2007年『真鶴』で芸術選奨を受賞(「BOOK著者紹介情報」より：本データは『パスタマシーンの幽霊　(ISBN-13: 978-4838721009 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

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allblack

ほんわかな文体。面白い物語。

2024年6月6日に日本でレビュー済み

推薦します。ネタバレあり。
　この小説世界では人間の姿をして現れる蛇が普通のこととして受け入れられている。主人公のヒワ子も踏んだ蛇に取り憑かれても騒いで追い出そうとはしない。蛇はヒワ子に蛇の世界に来るように誘惑する。ヒワ子だけではない、勤め先の女主人のニシ子さんも蛇にとりつかれていて誘惑されている。そういう世界なのであるが、ニシ子さんもヒワ子もその誘いには応じない。ヒワ子はなぜ自分が誘惑に応じないのか、その理由をはっきりとは自覚していない。ともかくも反抗しヒワ子は蛇と格闘しながら流されていく。誘惑する蛇とはやはり聖書の蛇を思い起こさせる。蛇は悪賢いものの象徴である。人間とは苦しみの根本原因である禁断の木の実を食べるのをかろうじて我慢している存在である。と言いたいのかもしれない。

2020年8月20日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

蛇にまつわるお話、怪奇譚。ありえないお話だが、冒頭から引き込まれ、ないとは言えないと思わせ、一気に読み進む。それは力量であろう。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

ka

読み物

2023年3月30日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

毎年この手の本を読んだふりするのにはちょうどいいと思って手に取ってみた。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

パン粉しか食べない

川上さんの文章

2015年9月15日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

昔読んで、最近、また読みたくなって買ってしまった。川上さんの文章は、不思議だ。内容が、ではなくて、なんだか知らないが、読まされてしまうところが。
ストーリーとか、テーマとかは二の次で、その不思議な筆力の文章そのものに浸るだけでも、楽しめる作品だと思います。

5人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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かなめい

こういう話を書くなら、せめて文章をもっと簡潔に。

2024年4月16日に日本でレビュー済み

読み通すのがツラかったですね。話が奇想天外すぎてついていけません。加えて、純文学特有の簡潔では無い文章がツラツラと続くので、さらにキツかったです。せめてもっと簡潔な文章であれば幾分つらさは軽減していたと思います。

2016年1月23日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

せんせいの鞄　が好きで選びました。
蛇を踏んだあとの生活に期待してました。
が！全く感情に浸れない。感情移入できない。
芥川賞作品は難解でした

6人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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ヒサ

生きとし物は皆、平等

2011年3月2日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

最初は理解出来なく　戸惑いましたが、読書会の課題でしたので読みました。蛇と人間が垣根なく行きかう様は
有る意味不気味でもありますが、古事記にも　仏教にも通じる普遍的な表現とも思いました。エロスも感じられ　こんな風に自由な発想が出来たら面白いなーと　才能に感服

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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Amazon カスタマー

わかるって、何だろう？

2017年12月21日に日本でレビュー済み

「蛇を踏む」を読んでも、何の寓話かさっぱりわかりません。

一部はわかるような気がしますが、最後なんてこれで終わり？という感じです。

ただ、これを読んでいると、台所のシンクのステンレスの光が怪しく感じたり、天井のシミが怪しく感じたり、日常の認識が歪められていることに気づきます。

頭では何もわかっていないのに、感覚は何かを受け止めているわけです。

いったい何を受け取ってしまったんだろうという不安があります。

頭や感性がかたくなった私のような一般人にはすごく刺激的でした。

3人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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