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ホンダ神話―教祖のなき後で (文春文庫) 文庫 – 2000/3/10
- 本の長さ680ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2000/3/10
- ISBN-104167639017
- ISBN-13978-4167639013
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
本書は、常に「勝利」を求めホンダを町工場から世界企業へと導いた本田宗一郎氏とその盟友藤沢武夫氏の生きざまに肉迫したルポルタージュである。さらに、両雄亡き後の「舵取り役」たちが迷走の果てに行き着く地を予測する試みでもある。1995年に単行本化され、翌年大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。本年はこの文庫版に加え、米国で英訳書が出版される予定だ。
日本経済新聞社の自動車業界担当記者としてホンダの中心人物たちを追い続けてきた著者は、高収益企業ホンダを礼賛するのではなく「ホンダを通して『会社の寿命』を探ること」に主眼を置き取材を進めた。
作家の北方謙三氏は本書の解説で「ホンダは勝ったのだろうか。それぞれの局面での、輝かしい勝利はある。オートバイで世界制覇をするところなど、ドラマチックでさえある(中略)しかし、勝ちはしなかった。ビッグスリーやトヨタや日産が上にいたということではなく、企業というものが、最終的には勝つものではないということが、実は2人(本田、藤沢両氏)は最後までわからなかったのではないか」と述べ、本書が踏み込んだ普遍的問題点を読後感とともに指摘している。
(日経ビジネス2000/3/27号 Copyright©日経BP社.All rights reserved.)
-- 日経ビジネス
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2000/3/10)
- 発売日 : 2000/3/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 680ページ
- ISBN-10 : 4167639017
- ISBN-13 : 978-4167639013
- Amazon 売れ筋ランキング: - 261,285位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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非常に詳しく書かれており、1つの企業が中小企業から大企業になっていく様子が分かります。
中小企業の頃の苦しみ、大企業となってからの苦しみというのが書かれており、順調に見えるホンダの内部事情が見えてきます。
創業者の藤沢氏が目指していた「万物流転の法則からの脱却」ができるのかどうか、今後のホンダに注目していきたいと感じました。
創業者の本田、藤沢両氏に始まる後継者育ては他社に類を見ないほど用意周到された経営方針だった。
二代、三代までは本田、藤沢の呪縛にあいそれほど苦労せずして業容の伸ばしてきたが、呪縛が解き放たれると川本はヒットラー呼ばわりされ決断力の低下は目に余るものがある。
明らかに後継者選定の誤りといえないまでも無い。
伝記作品は往々に本人を崇拝した内容が多い中、本作品は本田後ということもあり、本田をかならずしも美化していない。
大作にふさわしい読み応えある作品だった。
佐藤氏の「日はまた昇る」と合わせすばらしい作品にめぐり合えた。
一般文学通算1380作品目の感想。2015/03/07 19:00(in中国・山東省・青島)
しかしその経営は藤沢武夫という名経営者とともに二人三脚で行われていた。
マン島レースへの参戦など当時中小企業だった本田技研はあくなき技術追求と戦後の日本経済の成長にともない飛躍的成長を実現する。
本田技研が大きくなるにともない、いちはやいアメリカへの進出を実現する。
水冷か空冷かの議論にやぶれ、みずからの技術者としての衰退をさとり、宗一郎はさるがその後、社長となる河島氏、久米氏など
わいがやによる組織経営へと移行していく。
本田が中小企業から大企業へと転換していくに伴い、その偉大なる創業スピリッツは組織の肥大化に伴い、保つことも難しくなる。
本田宗一郎の夢であったF1での連戦連勝から川本当時社長のF1撤退決定まで、本田の成長過程における息子たちの苦悩を描いている
ホンダは本田宗一郎と藤沢武夫という二人の傑出した創業者が創り上げた企業だが、経営全般を司った藤沢武夫の哲学は、「万物流転の法則」というものだった。万物は流転し、大きな企業が永遠に大きくありつづけることはできない。だから創業期のホンダも、大きな企業の衰退とともにビジネスチャンスがある、というのがこの哲学である。しかし大企業になったホンダは、万物流転の法則に飲み込まれてしまうのではないか。。。
物語は、この藤沢武夫の懸念を大きな軸として回転する。法則に飲み込まれようとするホンダ、そしてそれを回避せんとする必死の努力。業績だけを見ればホンダは苦しい場面が続く。それを周りがなんやかんやと言うのは容易だが、本書のすごさは、「なぜホンダの後継者たちが、そのような意思決定をしたのか?」というディテールがごくごく自然に描かれていることである。本書のバックに、目に見えない膨大な取材の蓄積を感じさせるシーンである。
本書はまた、すでに神話化された本田宗一郎と藤沢武夫の関係を、完全にひっくり返してくれる。二人は巷間で言われているほど、尊敬し、愛し合っていたのか?いやむしろ、Love&Hateの関係であり、ライバルとして意識しあうことのほうが大きかったのではないか。はっきりいえば、ホンダにいいイメージしか持っていなかった私には、その暴露はショッキングだった。しかし本書の読後感は、その人間臭い関係を知ったこととあいまって、あくまで爽やかだった。
いったいどんな人物なのかは全く分からなかったため
本書を含めて4冊ほど読みました。
そのなかで、1番私が納得いったのが本書でした。
厚い本ですが、最後まであきずに読ませてもらいました。
ホンダは、手紙での宣伝を得意としていた。
というのはこの本で初めて知りました。
面白い本です。