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壬生義士伝 下 (文春文庫 あ 39-3) 文庫 – 2002/9/3
浅田 次郎
(著)
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五稜郭に霧がたちこめる晩、若侍は参陣した。あってはならない“まさか"が起こった―義士・吉村の一生と、命に替えても守りたかった子供たちの物語が、関係者の“語り"で紡ぎだされる。吉村の真摯な一生に関わった人々の人生が見事に結実する壮大なクライマックス。第13回柴田錬三郎賞受賞の傑作長篇小説。日本人の「義」とは何か。2003年初春、滝田洋二郎監督によって映画化。主演の吉村貫一郎役には中井貴一、斎藤一役には佐藤浩市。2004年、第27回日本アカデミー賞では、最優秀作品賞や最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞などの賞を総なめにした。
「死にたぐねえから人を斬るのす」新選組で、ただひとり庶民の心を失わなかった吉村貫一郎の非業の生涯を描く浅田次郎版「新選組」
「死にたぐねえから人を斬るのす」新選組で、ただひとり庶民の心を失わなかった吉村貫一郎の非業の生涯を描く浅田次郎版「新選組」
- 本の長さ464ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2002/9/3
- ISBN-10416764603X
- ISBN-13978-4167646035
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対象商品: 壬生義士伝 下 (文春文庫 あ 39-3)
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2002/9/3)
- 発売日 : 2002/9/3
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 464ページ
- ISBN-10 : 416764603X
- ISBN-13 : 978-4167646035
- Amazon 売れ筋ランキング: - 63,686位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1951年、東京都出身。1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、それぞれ受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 終わらざる夏 上 (ISBN-13: 978-4087713466 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年4月21日に日本でレビュー済み
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いま、上巻を読んでます。次に読む続きのこの本も楽しみにしてます。
2023年1月3日に日本でレビュー済み
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いつ読んでも泣いてしまう名作です。何度読み返そうと感動が薄れることはありません。
2020年3月17日に日本でレビュー済み
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上巻読了後、下巻を読んだ時点での感想。下巻の進め方が気になっていたが、新撰組三番隊長の斉藤を初めとする関係者の回想譚と吉村自身の切腹時の心情とをカットバックで描くスタイルは同じ。ただし、回想の対象時点は「鳥羽伏見の戦→戊辰戦争→秋田入り→箱館の戦→明治」と恣意的に移り変わって行く。特に、みすぼらしい吉村を憎んでいた筈の粋な斉藤(明治まで生き延びた!)が、実は、吉村を愛していたという辺りが巧く、「貧と賤」だが「仁義」に篤い吉村の人柄を見事に浮き彫りにしている。また、幕末から明治に掛けての時代の移り変わりの記録とも言え、特に、旧佐幕派の武士への弾圧振りが良く描き込まれている。私は石光真人氏「ある明治人の記録」を想い出した。
上巻で吉村に切腹を命じた重臣大野の子息の千秋の回想譚も泣かせる。吉村と大野とは身分こそ大きく異なれ竹馬の友だった事(吉村は千秋の家庭教師だった)、吉村の有能さ・一徹さを受け継いだ子息の嘉一郎と千秋も親友である事など、これまた吉村の人柄を偲ばせる。切腹を命じたのは、大野の立場もあるが、吉村を"武士として"死なせるための恩情だったのではないか。「武士道」を重んじて嘉一郎が千秋の元を去って箱館(死地)に赴く姿は特に泣かせる。新撰組の人斬りが目立った殺伐とした上巻に比べて人情噺が多い気がし、幾重にも包囲して多角的に吉村の人柄を絞り込んでいる感じを受けた。大野と千秋と嘉一郎を初めとしてエピソードも満載である(例えば、千秋と吉村の娘が夫婦になる)。
「勝てば官軍」とは良く言ったもので、「官軍」も「賊軍」もない武士の不条理が良く描かれている。その中で、「貧と賤」だが「仁義」に篤く、「武士道」と「郷土愛」と「家族愛」とに生きた吉村の生涯を描き切った力作だと思った。
上巻で吉村に切腹を命じた重臣大野の子息の千秋の回想譚も泣かせる。吉村と大野とは身分こそ大きく異なれ竹馬の友だった事(吉村は千秋の家庭教師だった)、吉村の有能さ・一徹さを受け継いだ子息の嘉一郎と千秋も親友である事など、これまた吉村の人柄を偲ばせる。切腹を命じたのは、大野の立場もあるが、吉村を"武士として"死なせるための恩情だったのではないか。「武士道」を重んじて嘉一郎が千秋の元を去って箱館(死地)に赴く姿は特に泣かせる。新撰組の人斬りが目立った殺伐とした上巻に比べて人情噺が多い気がし、幾重にも包囲して多角的に吉村の人柄を絞り込んでいる感じを受けた。大野と千秋と嘉一郎を初めとしてエピソードも満載である(例えば、千秋と吉村の娘が夫婦になる)。
「勝てば官軍」とは良く言ったもので、「官軍」も「賊軍」もない武士の不条理が良く描かれている。その中で、「貧と賤」だが「仁義」に篤く、「武士道」と「郷土愛」と「家族愛」とに生きた吉村の生涯を描き切った力作だと思った。
2022年11月6日に日本でレビュー済み
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家族の口減らしを考える程の下級武士が京に上り家族に仕送りをするために新選組に入隊し己の誇りと武士の意地を描き、家族の長の在り方を痛烈に教えてくれる作品。
感動間違いなし!!!
感動間違いなし!!!
2022年1月15日に日本でレビュー済み
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吉村の生き様を読んで、小生も妻や子供のために精一杯生きようと思わせられた。斎藤の述懐、中島三郎助の人となり、ほか様々な漢達の思いや人生には感動せずにはいられない。みんな精一杯生きたんだろう。
2020年12月18日に日本でレビュー済み
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何度も泣いて、何度も考えさせられました。
私は映画を観たのちに原作を読みました。
映画についてはキャスティング等批判的なご意見がありますが、原作の素晴らしさに触れ、限られた尺内によくぞ原作のエッセンスを余すところなくまとめ上げたものだと改めて感心いたしました。
この作品はオーディブルも購入しました。
浅田次郎さん、朗読の平川正三さん、素晴らしい時間をありがとうございました。
私は映画を観たのちに原作を読みました。
映画についてはキャスティング等批判的なご意見がありますが、原作の素晴らしさに触れ、限られた尺内によくぞ原作のエッセンスを余すところなくまとめ上げたものだと改めて感心いたしました。
この作品はオーディブルも購入しました。
浅田次郎さん、朗読の平川正三さん、素晴らしい時間をありがとうございました。
2015年5月7日に日本でレビュー済み
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上巻と同じく、少しくどいと感じる所もありましたが、それは私個人の受け止め方で、多くの人は、そうは思わないかもしれません。作品としてはとても良く出来ていると思います。時代背景等も良く調べてあり、説得力があります。でも上巻でも書きましたが、思う少し淡々と語ってくれていたら、かえって感動したような気がします。また、これは余談ですが、百田尚樹氏の「永遠の0」はこの作品のパクリだと言う方も少なからずいるようですが、両方読んでみて、パクリと言いきれる程とは思いませんでした。さらに言わせていただければ、浅田次郎氏と百田氏を同次元で比較するのは浅田氏に失礼だと思います。「壬生義士伝」は紛れもない小説です。それに対して「永遠の0」は・・・?と言う感じです。0は軽いですね。こちらは、重いです。
2020年10月12日に日本でレビュー済み
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70代にして少し、自分の時間が取れるようになり、気になっていた本を読めるようになってきました。
上を読み終え、今、下を読みはじめ毎日、涙ながらの読書をしております。
東北魂そのもの感服しており、浅田書にのめり込んでいきそうです。
流人道中記を拝読した後の今があります。
上を読み終え、今、下を読みはじめ毎日、涙ながらの読書をしております。
東北魂そのもの感服しており、浅田書にのめり込んでいきそうです。
流人道中記を拝読した後の今があります。