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硫黄島の星条旗 (文春文庫 フ 19-1) 文庫 – 2002/2/8
摺鉢山に翻る星条旗とそれを揚げる兵士達――戦争写真の傑作がとらえた六人の米兵の運命と日米の死闘を描いた全米大ベストセラー
- 本の長さ588ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2002/2/8
- ISBN-104167651173
- ISBN-13978-4167651176
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2002/2/8)
- 発売日 : 2002/2/8
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 588ページ
- ISBN-10 : 4167651173
- ISBN-13 : 978-4167651176
- Amazon 売れ筋ランキング: - 150,316位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年4月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
クリント・イーストウッドが監督して映画化するとのこと。
イーストウッドだけに愛国心を煽る内容かと思いきや、まったく違いました。
日本に住んでいたこともある作者の文章は、米国側の人間としては嫌味が
少なく、日本人からみても違和感のないしっかりとした歴史観を持っている
ようです。逆にアメリカに対し気を使ってるような…。
そうした戦後日本の良さに触れた作者にとってこの本は、先の大戦での
日本は「犠牲者」であるという持論を、悲惨な体験をすべて胸の奥に
しまったまま亡くなった父親へ生前うっかり語ってしまったことに対する、
免罪符がわりなのかも知れません。
イーストウッドだけに愛国心を煽る内容かと思いきや、まったく違いました。
日本に住んでいたこともある作者の文章は、米国側の人間としては嫌味が
少なく、日本人からみても違和感のないしっかりとした歴史観を持っている
ようです。逆にアメリカに対し気を使ってるような…。
そうした戦後日本の良さに触れた作者にとってこの本は、先の大戦での
日本は「犠牲者」であるという持論を、悲惨な体験をすべて胸の奥に
しまったまま亡くなった父親へ生前うっかり語ってしまったことに対する、
免罪符がわりなのかも知れません。
2006年11月23日に日本でレビュー済み
日本降伏は原爆によって引導をわたされたことになっているが、
実態としてはそれ以前に南方での制空権を喪失した時点で、敗戦は確定して
いたといえるだろう。
B29での本土空襲を可能ならしめた硫黄島攻略はそのなかでもとどめの
一撃でだった。遅くてもここで終戦処理へ向かうべきだったはづだ。
すくなくとも都市空襲、原爆での何十万人もの民間人は死なずにすんだろう。
ここでの米軍犠牲者の多さが、結局は対ソ参戦の状況とあわせ、米国の原爆
投下という愚劣極まりない判断へと結びつくことになったともいえるのだから。
本書は硫黄島での上陸作戦、死闘の様子も勿論えがかれており、引き込まれる
が、なにより著者の父親の生き様がその白眉だろう。
勿論、米国側からみた硫黄島ではあるが、兵站思想といい、戦費調達の方法と
いい、米国を敵に精神論のみで戦を挑んだ日本がいかに無謀だったのかがよく
わかる。いや、喧嘩にルールがあることさえしらなかったのがよくわかるだろう。
硫黄島戦の戦略的意味や、海兵隊の独特の文化、栗林の立ち位置などはなかな
か映画では表現しにくいかも。
実態としてはそれ以前に南方での制空権を喪失した時点で、敗戦は確定して
いたといえるだろう。
B29での本土空襲を可能ならしめた硫黄島攻略はそのなかでもとどめの
一撃でだった。遅くてもここで終戦処理へ向かうべきだったはづだ。
すくなくとも都市空襲、原爆での何十万人もの民間人は死なずにすんだろう。
ここでの米軍犠牲者の多さが、結局は対ソ参戦の状況とあわせ、米国の原爆
投下という愚劣極まりない判断へと結びつくことになったともいえるのだから。
本書は硫黄島での上陸作戦、死闘の様子も勿論えがかれており、引き込まれる
が、なにより著者の父親の生き様がその白眉だろう。
勿論、米国側からみた硫黄島ではあるが、兵站思想といい、戦費調達の方法と
いい、米国を敵に精神論のみで戦を挑んだ日本がいかに無謀だったのかがよく
わかる。いや、喧嘩にルールがあることさえしらなかったのがよくわかるだろう。
硫黄島戦の戦略的意味や、海兵隊の独特の文化、栗林の立ち位置などはなかな
か映画では表現しにくいかも。
2011年10月10日に日本でレビュー済み
あまりに有名な表紙の写真。この写真に写る6名のうち3名は生きて硫黄島から出ることは出来なかった。
硫黄島での戦いは前半2/3ほど。日米双方からの証言による凄惨な戦いの記録が記されています。
後半は生き残った3人のその後の人生です。残った3名もその後の長い人生で色々な重圧の中生きて行ったそうです。英雄が市民に戻った後も人生は続いていく。3名の中で長生した1名(著者の父)は戦争について多くは語らなかったとの事でした。衛生兵だった彼にとっては戦場はつらい思い出しかなかったようです。
硫黄島での戦いは前半2/3ほど。日米双方からの証言による凄惨な戦いの記録が記されています。
後半は生き残った3人のその後の人生です。残った3名もその後の長い人生で色々な重圧の中生きて行ったそうです。英雄が市民に戻った後も人生は続いていく。3名の中で長生した1名(著者の父)は戦争について多くは語らなかったとの事でした。衛生兵だった彼にとっては戦場はつらい思い出しかなかったようです。
2005年11月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
梯さんの「散るぞ悲しき」でこの本に触れられていたので、読んだ。内容は、摺鉢山にアメリカ国旗を掲揚した6人の海兵隊員の生い立ちから一枚の写真によって人生が変わるまでを丁寧に書いたもの。私が一番関心があったのは、硫黄島上陸直後の戦闘をどう描いているか。日本側の資料では、まんぞくな食料はなかったことになっているが、アメリカ側は、日本兵22000人には5ケ月分の十分な食料があったと理解していたことがわかる。また、アメリカ兵が殺人を正当化する理由として、ありもしなかった南京大虐殺をでっち上げているのも、物事の反対側からの見方として、対照的だと感じた。原爆投下は、無差別殺人以外のなにものでもないのに。戦争というのは、どちらの側も自分たちが正義だと考えていることを再認識させてくれる本。600ページ近い大作。
2013年4月15日に日本でレビュー済み
この本は硫黄島での戦闘を米国側から描いたものであるには違いないが、日本人としては読むべき価値が十分にあるように思う。
私は昨年硫黄島を参拝した。その時にこの本も持参した。旅の途中で再読し、そして両国の若者が必死で戦っている情景を思い浮かべて涙した。
両軍とも何のために戦っているかを知っていた。
確かに星条旗を掲げた米兵たちの様々な運命も書かれてはいたが、この戦いがもたらしたものの意味を日本人として解釈することが出来たと思う。
読んで納得し、さらに硫黄島に対する認識を深め、多くの御英霊のご遺骨が未だ回収されず残っている現状を何とか第二次安倍政権のうちに成し遂げて欲しいと思うのである。
私は昨年硫黄島を参拝した。その時にこの本も持参した。旅の途中で再読し、そして両国の若者が必死で戦っている情景を思い浮かべて涙した。
両軍とも何のために戦っているかを知っていた。
確かに星条旗を掲げた米兵たちの様々な運命も書かれてはいたが、この戦いがもたらしたものの意味を日本人として解釈することが出来たと思う。
読んで納得し、さらに硫黄島に対する認識を深め、多くの御英霊のご遺骨が未だ回収されず残っている現状を何とか第二次安倍政権のうちに成し遂げて欲しいと思うのである。
2006年10月14日に日本でレビュー済み
クリント・イーストウッドの硫黄島での日米の戦いを描いた二部作を鑑賞する前に予備知識をと思い読んだ本だったが、読んで良かったと思いました。
何よりも、この戦いについて何も知らなかったという事実に気づいたことがことです。ミッドウェイ以降の戦いというのは、圧倒的な勢いでなだれ現象を起こしたと思っていました。しかし、硫黄島が日本の本来の領土であり、首都東京ののど元にあたる位置にありました。そのために、この時期にありながら、十分な準備をし、5ヶ月の篭城に耐えられる用意がされていたということです。結果、この日米の決戦は稀に見る激戦になりました。
そんな激戦の状況に対するアメリカ本土のいらいらを救ったのが、星条旗を掲げる1枚の写真でした。それが最初の星条旗の掲揚でなかったとしても、アメリカ人に対する安心感の根拠となったことは事実でしょう。
それに対する、生き残ったこの写真の海兵隊員が、その「名誉」を喜びとしなかった心の問題を、この本は見事に表現しています。ここにこそ、戦争の勝者、敗者に共通する感情があるような気がします。
ピューリツァー賞を受賞した1枚の写真を基に、戦争の悲惨さ、空しさを良く表現した作品だと思います。
何よりも、この戦いについて何も知らなかったという事実に気づいたことがことです。ミッドウェイ以降の戦いというのは、圧倒的な勢いでなだれ現象を起こしたと思っていました。しかし、硫黄島が日本の本来の領土であり、首都東京ののど元にあたる位置にありました。そのために、この時期にありながら、十分な準備をし、5ヶ月の篭城に耐えられる用意がされていたということです。結果、この日米の決戦は稀に見る激戦になりました。
そんな激戦の状況に対するアメリカ本土のいらいらを救ったのが、星条旗を掲げる1枚の写真でした。それが最初の星条旗の掲揚でなかったとしても、アメリカ人に対する安心感の根拠となったことは事実でしょう。
それに対する、生き残ったこの写真の海兵隊員が、その「名誉」を喜びとしなかった心の問題を、この本は見事に表現しています。ここにこそ、戦争の勝者、敗者に共通する感情があるような気がします。
ピューリツァー賞を受賞した1枚の写真を基に、戦争の悲惨さ、空しさを良く表現した作品だと思います。
2016年1月19日に日本でレビュー済み
著書は表紙の写真に写ってる兵士の息子だそうで、作家でも研究者でもありません。
この本もノンフィクションでもないしドキュメンタリーでも無く自分の父親に対する追悼文です。
なので著者には正確に書く気も公平に書く気もその能力もありません。
「日本の空軍」と書く無知ぶりで、開戦時には日本の海軍力はアメリカの2倍と、ワシントン軍縮会議も知らないうえ
南京事件の被害者数を中国共産党の公式見解より5万人多くするなど正気を疑うような記述だらけ。
この本から得た収穫は「27の出版社から出版を断られた」というあとがきの一文です。
アメリカにはずいぶんまともな出版社があるんだなあと感心しました。
27社に断られても出版に漕ぎつけた著者の執念に狂気を感じますが。
この本もノンフィクションでもないしドキュメンタリーでも無く自分の父親に対する追悼文です。
なので著者には正確に書く気も公平に書く気もその能力もありません。
「日本の空軍」と書く無知ぶりで、開戦時には日本の海軍力はアメリカの2倍と、ワシントン軍縮会議も知らないうえ
南京事件の被害者数を中国共産党の公式見解より5万人多くするなど正気を疑うような記述だらけ。
この本から得た収穫は「27の出版社から出版を断られた」というあとがきの一文です。
アメリカにはずいぶんまともな出版社があるんだなあと感心しました。
27社に断られても出版に漕ぎつけた著者の執念に狂気を感じますが。