乃南アサさんの他の作品を探しに行ったのだが、目当てのものがなくどうしようかと思っていたときに本書を見つけた。
裏面のあらすじを読んで面白そうだったので、読んでみた。
どんなものかと思いながら読んでいたが、なかなかおもしろかったと思う。
なぜ「乾君」の名前が三人にとってのタブーなのか?
少女たちが小学校時代最後の夏休みに交わした「約束」とはどんなものなのか?
その「約束」を破れそうになったとき、成長した少女たちが取った行動とは?
物語が進むにつれて謎が深まっていき、さらにランダムに出てくる小学校時代のエピソードがさらに物語の興味をつきなくさせていく。
そしてページを進める手は止まらなくなっていく。
他の方のレビューを見てみると賛否両論みたいだが、どちらにしても一度は読んでみる価値はあると思う。
乃南アサさんの著書を読んだことがある人にはお勧めしたい。
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水の中のふたつの月 (文春文庫 の 7-5) 文庫 – 2003/11/7
乃南 アサ
(著)
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偶然再会したかつての仲良し三人組。過去の記憶がよみがえるとき、それぞれがかかえていた暗い秘密と、心の奥の醜さが姿をあらわす
- 本の長さ390ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2003/11/7
- ISBN-104167652056
- ISBN-13978-4167652050
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2003/11/7)
- 発売日 : 2003/11/7
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 390ページ
- ISBN-10 : 4167652056
- ISBN-13 : 978-4167652050
- Amazon 売れ筋ランキング: - 201,674位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1960(昭和35)年、東京生れ。早稲田大学中退後、広告代理店勤務などを経て、作家活動に入る。1988年『幸福な朝食』が日本推理サスペンス大賞優秀作になる。1996(平成8)年『凍える牙』で直木賞受賞。他に『ボクの町』『団欒』『風紋』『晩鐘』『鎖』『嗤う闇』『しゃぼん玉』『ウツボカズラの夢』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ニサッタ、ニサッタ』『犯意』(共著)、エッセイ集『いのちの王国』『ミャンマー』など著書多数。巧みな人物造形、心理描写が高く評価されている。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年6月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初からドキドキしながら読みました。
物語がどう展開していくのか、楽しみで途中でページを閉じるのが惜しいほどでしたが・・ラストが、どうにも腑に落ちない。
意味がわからない。
物語がどう展開していくのか、楽しみで途中でページを閉じるのが惜しいほどでしたが・・ラストが、どうにも腑に落ちない。
意味がわからない。
2023年4月22日に日本でレビュー済み
本作に限らず乃南作品全般に言えることだが、途中までは面白いのかな?と読み続けさせる力はあるのに半ば辺りからダレて冗長になってきて最後は「なんだこれ??」の終わり方。殆どがこのパターンなの謎です。もう乃南作品はこれ以上読むのやめようと思う。
2011年4月13日に日本でレビュー済み
40代男性です。
音道貴子シリーズでファンになり、乃南さんの作品を全て読もうとしています。
しかし、この作品は嫌いです。ごめんなさい。
”乾くんはどうなったんだろう”という謎1点で引っ張っられました。そこは良かったと思います。
しかし、その謎解きが気に入りませんでした。
”なんだ、それじゃ想像通りじゃん”とがっかりしました。
さらには、最後の最後、次が起きる事を予感させるような終わり方も好きになれません。
そして、何より、女を嫌いになりそうな所がイヤです。
他の作品に期待します。
音道貴子シリーズでファンになり、乃南さんの作品を全て読もうとしています。
しかし、この作品は嫌いです。ごめんなさい。
”乾くんはどうなったんだろう”という謎1点で引っ張っられました。そこは良かったと思います。
しかし、その謎解きが気に入りませんでした。
”なんだ、それじゃ想像通りじゃん”とがっかりしました。
さらには、最後の最後、次が起きる事を予感させるような終わり方も好きになれません。
そして、何より、女を嫌いになりそうな所がイヤです。
他の作品に期待します。
2007年1月11日に日本でレビュー済み
なかなかにひきこまれる魅力的な物語ではあるけれど、ミステリーとしてはイマイチだと思います。
三人の女たちが共有している過去の秘密の内容はだいたい予測がついてしまうし、最後の展開における彼女たちの行動の動機が説得力に欠けていてなんだかすっきりしません。
しかし、少女時代の心理描写は、ある種の、あまり心地よくはないなつかしさをかき立てます。
そういえば、小学校の高学年くらいの頃というのは案外ドロドロしていたんですよね。
三人の女たちはほんとうに魔女なのかもしれません。
三人の女たちが共有している過去の秘密の内容はだいたい予測がついてしまうし、最後の展開における彼女たちの行動の動機が説得力に欠けていてなんだかすっきりしません。
しかし、少女時代の心理描写は、ある種の、あまり心地よくはないなつかしさをかき立てます。
そういえば、小学校の高学年くらいの頃というのは案外ドロドロしていたんですよね。
三人の女たちはほんとうに魔女なのかもしれません。
2006年2月16日に日本でレビュー済み
乃南さんの作品だと思って、すごく期待して読み始めると拍子抜けするかもしれません。登場人物はつくづく「特殊」だし、感情移入なんかできないし、しかもあえて読みにくい書き方をしているようです。彼女達の少女時代に戻るたびに、三人のうちの一人は名前を出さずに「少女」を主語にしています。これに意味があるのか最後まで分かりませんでした。この「少女」がころころ変わるので、「今は誰が少女役なんだ?」と、他の二人の名前を探さなくちゃいけません。すごく面倒でした。
「おまじない」と「こっくりさん」に惑わされそうになるけれど、それでも彼女達三人のしたことは恐ろしい犯罪でしかない。それが露見しないまま大人になってしまった三人。そして、二人目の犠牲者が・・・。この話には刑事も探偵も出てこないので、彼女達の正体が暴かれることはない。それがもどかしい。これからも「なにもなかったような顔」をして生きていくのだろうか。小学生の仲良し三人組、どんなことも一緒に経験し、秘密も共有する。それがとんでもない秘密でも。
「おまじない」と「こっくりさん」に惑わされそうになるけれど、それでも彼女達三人のしたことは恐ろしい犯罪でしかない。それが露見しないまま大人になってしまった三人。そして、二人目の犠牲者が・・・。この話には刑事も探偵も出てこないので、彼女達の正体が暴かれることはない。それがもどかしい。これからも「なにもなかったような顔」をして生きていくのだろうか。小学生の仲良し三人組、どんなことも一緒に経験し、秘密も共有する。それがとんでもない秘密でも。
2004年8月1日に日本でレビュー済み
小学校の仲良し三人組はある事件をきっかけに文字通りばらばらになってしまう。ところが二十年近くが過ぎ、ひょんなことから三人は再会を果たす。一見普通に見える三人であったが、それぞれどこかが壊れていた。三人には忘れたくても忘れられない暗い過去があったのだ。三人が再会したことで封印された暗い過去の事件が蘇ってゆく・・・。
小学生の女の子同士のちょっとした出来心、さやあて、おまじないやオカルトチックなものへの興味がとんでもないところへ転がってしまう恐ろしさ。内容は物語り巧者の作者であればこそ、でまずまず読ませるが、他の作品ほどひきつけられず、特にはお奨めしない。お暇ならどうぞ、に留まる。
小学生の女の子同士のちょっとした出来心、さやあて、おまじないやオカルトチックなものへの興味がとんでもないところへ転がってしまう恐ろしさ。内容は物語り巧者の作者であればこそ、でまずまず読ませるが、他の作品ほどひきつけられず、特にはお奨めしない。お暇ならどうぞ、に留まる。
2005年7月24日に日本でレビュー済み
OL亜理子は、幼なじみの恵美から十数年ぶりに電話をもらいます。梨紗も誘ってかつての仲良し三人組で会おうと言う。
突然の電話に不審を抱きつつ、彼女は心の奥底へと封印した、妖しい記憶を呼び覚ましてしまいます。
ありふれた生活の裏に見え隠れする、幼馴染3人の共通の秘密に関する物語。三人の共通の秘密がキーワードとなって話は進んでいきます。
女独特の嫉妬が見え隠れして、それがかなり怖かったです。
突然の電話に不審を抱きつつ、彼女は心の奥底へと封印した、妖しい記憶を呼び覚ましてしまいます。
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女独特の嫉妬が見え隠れして、それがかなり怖かったです。