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ミッドナイトイーグル (文春文庫 た 50-2) 文庫 – 2003/4/10
- 本の長さ546ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2003/4/10
- ISBN-104167656604
- ISBN-13978-4167656607
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2003/4/10)
- 発売日 : 2003/4/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 546ページ
- ISBN-10 : 4167656604
- ISBN-13 : 978-4167656607
- Amazon 売れ筋ランキング: - 544,268位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1949年7月7日、岡山県玉野市生まれ。慶應義塾大学工学部卒。同大学院修士課程を経て、日本原子力研究所研究員となる。1979年、日本原子力学会技術賞受賞。カリフォルニア大学に留学し、帰国後作家に転身。『帰国』で第24回北日本文学賞、『メルトダウン』で第1回小説現代推理新人賞、『イントゥルーダー』で第16回サントリーミステリー大賞の大賞・読者賞をダブル受賞。2007年、松竹映画・米ユニバーサルピクチャーズ初の共同制作で『ミッドナイトイーグル』が映画化され、日米同時公開。2010年『風をつかまえて』が第56回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書(高等学校の部)に選定。2017年『福島第二原発の奇跡』でエネルギーフォーラム賞優秀賞を受賞。
神戸在住のため、自身が阪神・淡路大震災に被災して以降、『M8』『TSUNAMI』『東京大洪水』『富士山噴火』『巨大地震の日』『震災キャラバン』『東海・東南海・南海巨大連動地震』(全て集英社)、『アニマート』(漫画原作。週刊ヤングジャンプにて連載)、『巨大地震の後に襲ってきたこと』(宝島社)などで防災・減災に関する啓蒙を、また『世界に嗤われる日本の原発戦略』(PHP研究所)などで原子力に関するルポや意見表明を行っている。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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それにしても、日米安全保障の問題にこれほど直接的に踏み込んだ小説が書かれるとは、思ってもいませんでした。核が日本にあるのかどうかという問題は、いろいろ取りざたされているものの、それが実際にあるという前提で書かれているのにも驚きました。日本−アメリカ対北朝鮮−中国という対立関係を、ここまで書いて良いのかという思いもしました。
一番考えさせられたのは、国家と国民の関係です。国家とは何なのか?国のためと称して行われることは、すべて正なのか?誰がそれを決めているのか?
ラスト近くに「祖国のため」には死をも恐れず突撃してくる北朝鮮や中国の兵士が出てきますが、日本も第二次世界大戦では同じことをし、それはまだ60年余り前でしかないことを考えると、暗澹たる気持ちになります。
でも、ラストでの西崎と慶子の会話で救われたような気持ちになりました。
極寒の中、正体不明の戦闘員に襲撃を受けるカメラマンと同行した記者。ハラハラドキドキの命を削る取材行が続く。冒険小説としてこの雪上シーンだけでも一読の価値あり。
一方ライターの妻と相棒のカメラマンも、テロを起こした犯人を突き止めてから、周囲にきな臭い動きが。
主役たちの探し求めるものが、国家規模の陰謀暴く、という大風呂敷である(本作品の日米の密約はありそうではあるけど)。
ついに国家破滅へのカウントダウンが始まり…というクライマックス。トラウマを抱え、自分を見失った男がヒーローになるラストは切ない。
なお、本作品は、大沢たかお主演で映画化されているが、原作の方が圧倒的に良い。