『プレゼント』『悪いうさぎ』に続く、女探偵・葉村晶シリーズの3冊目です。
1冊目の『プレゼント』は、短編集ですが、半分は葉村晶が主人公ではなく、『悪いうさぎ』は長編。この本が初めて葉村晶だけを主人公とした短編集となります。
前作、『悪いうさぎ』の数ヶ月後、晶の姉・珠州は死んでいます。悪魔のような存在だった珠州の死を、しかし晶は大きな心の傷と感じながら日々を送っています。
そんな冬から、季節ごとに一話、2年後の3度目の冬までの物語となります。晶は28歳から、30歳か31歳になるまでということとなります。
葉村晶シリーズは、女性が書いた女主人公のハードボイルドとしては、ほぼ例外的にきちんとハードボイルドになっている作品だとわたしは考えます。
つまり主人公がクールでタフで、自分の中にゆずれない確固たるルールを持ち、しかし優しい人物である。
多くの女性作家の書く女主人公のハードボイルドもどきには、女が直面しがちな状況への愚痴が描かれ、世界に対する甘えがどこかちらちらと見え隠れしています。
しかし葉村晶にはそれはない。
あらゆる問題をやれやれと思いながらも愚痴はこぼさず自力で乗り越えてゆく晶は、時に、「女らしさがない」ように見えることがあります。
しかし晶が間違いなく女であることが、彼女の女性に対する根源的な優しさから読み取れるのです。
この晶の性格の、なんと魅力的なことか。
もちろん推理小説としても、しっかり読者を驚かせてくれるしかけが満載の作品となっています。
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依頼人は死んだ (文春文庫 わ 10-1) 文庫 – 2003/6/10
若竹 七海
(著)
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「わたしの調査に手加減はない」女探偵・葉村晶のもとに持ち込まれる事件の真相は、いつも少し切なく、こわい。
仕事はできるが不運すぎる女探偵・葉村晶シリーズ第一弾!
もうすぐ29歳になる葉村晶は、フリーの調査員として長谷川探偵調査所と契約している。
念願の詩集を出版し順風満帆だった婚約者の突然の自殺に苦しむ相場みのりと同居することになった晶だが。(「詩人の死」)
書誌学のレポートを代筆してほしいという依頼で画家の森川早順について調べることになった晶は、その異様な画風に興味を持つ。(「鉄格子の女」)
健診を受けていないのに「あなたはガンです」という通知が送られてきたという佐藤まどか。ところが依頼を受けた直後、彼女が死んでしまう。(「依頼人は死んだ」)
構成の妙、トリッキーなエンディングが鮮やかな連作短篇集。
解説・重里徹也
仕事はできるが不運すぎる女探偵・葉村晶シリーズ第一弾!
もうすぐ29歳になる葉村晶は、フリーの調査員として長谷川探偵調査所と契約している。
念願の詩集を出版し順風満帆だった婚約者の突然の自殺に苦しむ相場みのりと同居することになった晶だが。(「詩人の死」)
書誌学のレポートを代筆してほしいという依頼で画家の森川早順について調べることになった晶は、その異様な画風に興味を持つ。(「鉄格子の女」)
健診を受けていないのに「あなたはガンです」という通知が送られてきたという佐藤まどか。ところが依頼を受けた直後、彼女が死んでしまう。(「依頼人は死んだ」)
構成の妙、トリッキーなエンディングが鮮やかな連作短篇集。
解説・重里徹也
- 本の長さ338ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2003/6/10
- ISBN-104167656671
- ISBN-13978-4167656676
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2003/6/10)
- 発売日 : 2003/6/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 338ページ
- ISBN-10 : 4167656671
- ISBN-13 : 978-4167656676
- Amazon 売れ筋ランキング: - 235,876位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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若竹 七海(わかたけ・ななみ)
1963年、東京生まれ。立教大学文学部卒。1991年、「ぼくのミステリな日常」で作家デビュー。2013年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞“短編部門”を受賞。2015年、葉村晶シリーズ「さよならの手口」でミステリファンクラブ・SRの会による“SRアワード2015”国内部門を受賞、「このミステリーがすごい!」4位。2016年、同シリーズ「静かな炎天」が「このミステリーがすごい!」2位、“SRアワード2017”国内部門、ファルコン賞を受賞。2018年、同シリーズ「錆びた滑車」が「このミステリーがすごい!」3位。著書に「悪いうさぎ」(日本推理作家協会賞“長編及び連作短編集部門”候補)などがある
(本データは「不穏な眠り」が刊行された当時に掲載されていたものです。)「BOOK著者紹介情報」より
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年5月19日に日本でレビュー済み
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2015年2月16日に日本でレビュー済み
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「悪いうさぎ」に。晶シリーズは その間があるのかな?女探偵 晶はクールでも ドライでもない。なんか初っ端から 実の、姉から殺されそうになり その姉は結局は自殺、、なに⁉︎これが、本筋?と思ったら 短編連作集で、葉村晶との私の出会いで 初の若竹七海さんの本でした。
葉村晶、、なんか本当に受難ですよー。
もうドライでもクールでもないです、そんな人間なら 白黒はっきりさせないし。
悩まない。行動は一見クールですが。
結局 最大の謎、、なのか晶の妄想?なのか解らないままな点が 読後感は 妙に良いんですが。この謎は そのままなのか?
そして 本作の時代設定は1990年代なのかな。女性達の言葉遣いが、乱暴というか (笑)晶が女らしく感じちゃうくらい。
怖っ!て思ったのは「たぶん、暑かったから」です。いろんな怖さが盛り込まれてました。ある人物の豹変っぷりと、その要因やら その他 。
最近 連作短編集が 好きなので、長編を読もうか迷いますが 多分読みます。
なんかデビッドリンチ のツインピークスを思い出しました。何かが同じ感覚なんですが 説明できません(*_*)
葉村晶、、なんか本当に受難ですよー。
もうドライでもクールでもないです、そんな人間なら 白黒はっきりさせないし。
悩まない。行動は一見クールですが。
結局 最大の謎、、なのか晶の妄想?なのか解らないままな点が 読後感は 妙に良いんですが。この謎は そのままなのか?
そして 本作の時代設定は1990年代なのかな。女性達の言葉遣いが、乱暴というか (笑)晶が女らしく感じちゃうくらい。
怖っ!て思ったのは「たぶん、暑かったから」です。いろんな怖さが盛り込まれてました。ある人物の豹変っぷりと、その要因やら その他 。
最近 連作短編集が 好きなので、長編を読もうか迷いますが 多分読みます。
なんかデビッドリンチ のツインピークスを思い出しました。何かが同じ感覚なんですが 説明できません(*_*)
2014年7月29日に日本でレビュー済み
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探偵、葉村晶がさまざまな人の死の原因をつきとめていく短編の連続です。それぞれのお話に、おっと思わせる、ちょっとブラックなオチがついているのですが、短編ごとにけっこうな人数の人物が出てくるので、この人誰だっけ?となってしまって読むのに時間がかかりました。ということで、星3つです。
2020年3月15日に日本でレビュー済み
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俄か若竹ファンです。これが私の葉村晶シリーズ5冊目ですが、彼女の身の上が紹介されているところ、また、彼女が若いせいか尖がった物の見方をする所に共感してしまいました😊
2020年4月27日に日本でレビュー済み
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初めてこのシリーズを読みました。
とにかく主人公の葉村晶がとても素敵です。
頭の回転が早く冷静だけど、とても情に厚く人と人との繋がりをとても大切にしている…女性なら憧れる存在ではないでしょうか。ハードボイルドではないので更に女性には読みやすいですね。
短編としては、それぞれの幕切れがあっけないので読後感としては好みに分かれるかもしれません。でもそれも葉村晶の個性に見合ってると思いました。
(ドラマは見ていませんが、シシドカフカさんはかなりイメージにぴったりです!)
これからこのシリーズを楽しみに読めそうです。
とにかく主人公の葉村晶がとても素敵です。
頭の回転が早く冷静だけど、とても情に厚く人と人との繋がりをとても大切にしている…女性なら憧れる存在ではないでしょうか。ハードボイルドではないので更に女性には読みやすいですね。
短編としては、それぞれの幕切れがあっけないので読後感としては好みに分かれるかもしれません。でもそれも葉村晶の個性に見合ってると思いました。
(ドラマは見ていませんが、シシドカフカさんはかなりイメージにぴったりです!)
これからこのシリーズを楽しみに読めそうです。
2016年11月8日に日本でレビュー済み
女探偵・葉村晶シリーズの短編集である。2000年の作品。
若竹七海の人気シリーズということで読んでみた。若竹作品というとコージーもののイメージがあるのだが、このシリーズはハードボイルドというかサスペンスというか、ちょっと路線が違う。主人公の葉村探偵は、けっこう強引な人物である描写。仕事として調査を依頼されたり、知人のからみでもって事件に関わっていくのだが、最後に意外な結末が、、、という話。
次第に明らかになっていく事件の真相は、人の怖さといったものを浮き彫りにする。そういうストーリーが全編にわたって流れている。
練りに練ったトリックが、とか、超絶的な大どんでん返しが、とかいう大技は繰り出されない。読んでほんわかするような効果は全く期待できない。それでも何か読後感といったものが心に残る、これはそういう作品だと思う。個人的には、「女探偵の夏休み」の印象が強い。ある意味、えげつない結末なのですが。
若竹七海の人気シリーズということで読んでみた。若竹作品というとコージーもののイメージがあるのだが、このシリーズはハードボイルドというかサスペンスというか、ちょっと路線が違う。主人公の葉村探偵は、けっこう強引な人物である描写。仕事として調査を依頼されたり、知人のからみでもって事件に関わっていくのだが、最後に意外な結末が、、、という話。
次第に明らかになっていく事件の真相は、人の怖さといったものを浮き彫りにする。そういうストーリーが全編にわたって流れている。
練りに練ったトリックが、とか、超絶的な大どんでん返しが、とかいう大技は繰り出されない。読んでほんわかするような効果は全く期待できない。それでも何か読後感といったものが心に残る、これはそういう作品だと思う。個人的には、「女探偵の夏休み」の印象が強い。ある意味、えげつない結末なのですが。
2019年6月6日に日本でレビュー済み
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とても面白い。短編で繋がっているのも読みやすい。予定調和なしのミステリー
2017年12月10日に日本でレビュー済み
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のこのシリーズは本当に面白いです、これからも続くといいとおもうのですが、どうなのでしょうか?