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カルトの子: 心を盗まれた家族 (文春文庫 よ 22-1) 文庫 – 2004/2/1

4.4 5つ星のうち4.4 52個の評価

ママの魔法がとけますように!
親がカルト宗教に入信したとき、その子どもたちはどうなるのか? オウム、エホバ、ヤマギシを中心に崩壊する家族の実態を暴くルポ

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2004/2/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/2/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 354ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4167656930
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167656935
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 52個の評価

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米本 和広
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上位レビュー、対象国: 日本

2018年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ここにあげられている宗教がカルトかどうかはさておき、
特に善悪二元論の宗教は、親が信者だった場合、その宗教がいかに正しく、他の宗教がいかに間違っているかを
子どもに説くだろう。小さな子どもたちに疑念をいだく余地はあるのか、拒否できるのか、信教の自由はあるのか。
自己責任による、信教の自由は認められるべきですが、
責任能力がつくまでは、宗教から子どもたちを守る必要があると思いました。
30人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年1月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文庫本ではない元の本は高校時代に図書室で借りさせてもらったのですが、とんでもない虐待の数々に衝撃を受け大人になって10年以上経っても記憶していたほどです。実は私も被虐待者で暴力を振るわれたり異常行動に出られたりしましたが、私の親は自分の意思で虐待に及んでいたのに対しこの本に出る親たち、保護者たちはカルト宗教やそれに類するものの教えに流されて虐待に及んでいたケースが多いので、カルトがもっと規制されていれば子供たちはより早く助かった可能性があります。カルトの問題の根深さを感じるとともに、カルトに限らず虐待加害者はかくも愚かなのだと改めて思いました。

なお、絶版と思しきこの本を中古で購入したのはこの本にも出たエ◯バの証人の信者の勧誘に遭った時に酷い態度を取られたのがきっかけです。かのカルト宗教は外部からの自分たちに対する評価について書かれたものを拒否するよう教えているそうですが、客観視や自己批判精神を否定する組織は宗教でも家庭でもどこでも中途半端に腐っていくのは皆さまご存知でしょう。虐待死事件を知らないまま行動する勧誘者たちが目を覚ましてくれる日が早く来ればいいと思います。
35人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
汚かったですが、説明欄にも書いてあったし、想定内です。
内容は普通に面白いです。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年9月29日に日本でレビュー済み
オウム、エホバの証人、ライフスペース、統一教会、ヤマギシ
いわゆるカルトにどっぷり漬かった人間の子どもがどういう行く末を
辿るのかが書かれた本書。
かつて狂信的な信者にばかりスポットが当たり、
その子供たちがどういう生活をして、その後どうなっていくのかが
記事にされることが少ないことから興味を覚えたというのが、本書を書く契機になったという。
カルトの子の現在の状況、過去から今に至る経緯、精神状態、
カルトの子自身によるカルトへの思いが取材されている。

自分を見てくれる筈の親は、教祖しか見ていない。
そして、親が入信しているために、付き合わされる。
そこで起きるのは、親と子の立場の逆転現象である。

カルトの子にとって、親とは中間管理職的なのだと
本書では書かれている。
親子にとって、教祖が一番上の立場であるから。

私はヤマギシの子に二人会ったことがある。
1人は妹が親に包丁をつきつけて「殺してやる」と何度も言って困っている
と語り、
もう1人は飛び降り自殺に失敗して入院した子で、お見舞いに行った。
私はそのこととヤマギシを関連づけて考えていなかったが
本書ではヤマギシの子に頻繁に見られる症例として取り上げられていて
問題の根深さに思いを馳せた。

あとがきに、芥川龍之介の『河童』の1シーンが引用されている。
「河童の国でもお産するときは、(中略)父親が電話でもかけるように
母親の生殖器に口をつけ、『お前はこの世界へ生れて来るかどうか、
よく考えた上で返事しろ』と大きな声で尋ねるのです」
そして、お腹の子が生まれてきたくないと答えた場合は、処理される。
そして、カルトの子は果たして、カルトの子と生まれることがわかっていたら、生まれてきたかったのだろうか?と
作者は問う。

問題はカルトだけではないと私は思う。(本書でも、そのように考察されている)
根にあるのは人間としてのあり方であり
親子間の負の連鎖にかかわる問題であり、その問題をどうしようもなく濃く
増幅しているのがカルトなのだ。
子は親を選べない。
そして負の連鎖は、わかっていても確実に受け継がれる。
親の暴力を憎んだ子は、同じように自分の子に
暴力を振るう。子供自身、「これは負の連鎖だ」と理解してはいても。
子どもにとって、カルトであろうとなかろうと自分を見てくれない、愛してくれない親など
要らないだろう。しかし、親を憎むことは、自分を憎むことでもあるのだ。
では、どうしたらいいのか?
芥川の『河童』はファンタジーであり、
現実には、もう生まれてしまったのだ。
カルトに溺れている親とその子供のことだから、と切り捨てられる問題ではない。
すべての親子間に横たわる問題だと思う。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年8月3日に日本でレビュー済み
だいぶ前に買って読んでいたのを、今回の統一教会騒動を機に読み返した。統一教会・エホバ・ヤマギシ、と三つの団体の実態が子供の証言をもとに克明に描かれていて、あまりのひどさに鳥肌が立った。それぞれ酷いが、方向性が違うのが興味深い。エホバは子どもを取り込んで厳しく矯正する(一番痛みを覚える鞭について親同士が嬉々として情報交換する)。 ヤマギシは子どもの養育を完全に会にゆだね、子供たちはひどい体罰のもと、委縮しきって暮らすことになる。 統一教会は親は子供を完全放置。山上被告と同じネグレクトされた子どもたちは多くいる。今回の事件よりはるか昔に書かれているが、「こういう子供たちは精神を損ない、ひどい場合には殺人者になることもある」と書かれていて、まさに今を予見しているとしか言いようがない。親の信仰が子供に想像を絶する苦しみを与えていることを思い知らせる渾身のルポである。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年9月16日に日本でレビュー済み
カルトと呼ばれる宗教に属している親を持つ子供がどのような気持ちでいるかを追ったノンフィクション。視点は面白い。宗教にはまっている親には当然、家族親類が居るわけで、その子供がいる家庭も多いことだろう。しかしながら、読了後の感想は「親の育て方で子供の生き方が変わる」ということ。カルトだからおかしい、ということは成り立たない。普通の家庭でも育て方次第で、本書よりも酷いであろう、子供達の世界が存在する。本書の読み方は、カルトに縛られずに、親が子供に与える環境を考えるヒントというものであろう。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
興味深く読ませてもらった。
身近にこの中の宗教にはまっている人間がいるので、より一層貪るように読んだ。
とても悲しい気持ちになった。
確かに、どんな宗教にも、はまるのは勝手だと思う。無理やりとかでなく、自分の意志で入ったならば、それは自己責任。
しかし、まだ自分で判断出来ないような子供まで入れてしまうのはいかがなものだろうか。
子供の頃に受けた傷はなかなか簡単に癒えるものではない。
ずっとずっと辛く、深く根付くものだ。
そういう心の問題には誰も目を向けない。
宗教関連もそうだけれど、今の日本でも、心を病んでいる人は沢山いる。
しかし、まだまだ国は偏見などが多く、どうどうとカウンセリングや精神科の医師の治療が受けにくい。
根本的な改造をしていかないといけない時代になっているのではないだろうか?
宗教を脱会した後のカウンセリング等も、もっと国をあげて考えても良いのでは?宗教っていつの時代も絶対になくならないものなのだから。。。
あと、このルポの人達のその後とかも知りたい。(それなりに幸せに暮らせているのか心配なので)
25人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年7月25日に日本でレビュー済み
どうも洋画の邦題よろしく意図が通じづらい、というタイトルですが。
親が子連れでカルト宗教にハマってしまい、そうした子供達に焦点を当てています。子供達は常に価値観の選択肢が無いに等しいといえるでしょう。

とても良い本だと思う。でも先に批判的な事を言っておきたいのは

プロローグでヤマギシ会から「亡命」よろしく逃げたい少年を保護するために、縁故の無い親類に彼を引き取るよう「縁故」をタテにとって強く引き取りを願うシーンがあります。著者は言ってはいけないことだった、と回顧していますが引き取らねばならぬことになった相手は少年と一度も有った事が無く自身に同世代の子供がいる人でした。

正しいと思っている=もしかしたら思い込んでいるだけかもしれない。著者は少年が親との関係を築けないことを、親を捨てて解放させたいと願いながら、逆に同じような圧力を加え血縁の縁故を頼り自身も少年すらも初対面の人間にこの子の人生を引き取って欲しいと頼み込んでしまします。どうかすると著者が語りたかったらしい善悪はやはり個人の思い込みであって、それは何かの価値観にすがり絶対だと信じたいカルトにハマる親達を本当に客観的に非難できるのでしょうか?

が、カルト宗教はG会も含め一般人の私たちには彼らが信じる教義など知る機会がありません。
彼らがどうした価値観で動いているのか、生きているのか。そうした客観的描写に長けており、一読の価値があります。前述したとおり著者自身も価値観が心の拠り所に及ぶことには言及しており(本書内では他者に向かってますが)暴力も辞さぬ、という姿勢は一般人にはそら恐ろしい世界にも感じます。

子供は大人の庇護下に生きなければならないのはどうあれ必然と考えますが、子供たちはこうした教義に染まると親と同じ選択肢ではない。また、親が反省して「他の教義に走る」ケースも見られ、このひとたちは著者が形骸的に望むような慈しむ親子関係は元から生まれなかったかもしれないとも考えさせられるのです。

2世の苦悩は残念ながら描写にバラつきがあり、取材の浅さを感じさせ、当人的にはうっかり縁のあったヤマギシ会(試しにセミナーらしきものを受けたらしい)に強い怒りを向けていて重点的にこれについて語られています。が、他宗教は(G会を除く)エ×バなど、うっかりすると身近に誰かいた、というカルト宗教ではないでしょうか。私にも過去そうした友人が居たので、どういう気持ちで暮らしていたのかと思うと今更いたたまれない気持ちになります。幸福の形は今も分かりませんが、今幸福もあると言えるのであれば、改めて彼らを思うに多くの時間を費やした先に彼らの幸福は無かったのだろうということだけが響きます。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート