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百番目の男 (文春文庫 カ 10-1) 文庫 – 2005/4/8

3.8 5つ星のうち3.8 39個の評価

犠牲者の体に謎の文字を残す殺人鬼を追え。法医学知識、心理学知識を満載、スピーディな文体で一気に疾走する驚異のデビュー作
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2005/4/8)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/4/8
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 425ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4167661969
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167661960
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 39個の評価

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ジャック・カーリイ
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カスタマーレビュー

星5つ中3.8つ
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39グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2015年3月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
サイコサスペンスというには、若干おとなしめかも。
展開は面白い。キャラクターも魅力ある設定。
ただ、こう言った特殊な心理描写のある小説では致し方ないかもしれないが、
翻訳に難ありの感が否めない。
数回読み直した個所もあるのは、最近ではめずらしい。
方向性が違うのでディーヴァーと比較するのは、ちょっと違う気がする。
これからの洗練度に期待
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年11月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
このミステリーがすごい!=2006年6位。
文春ミステリベスト10=2005年6位。

サイコパスはもう腹いっぱいだ。
一人称「僕」の青春小説文体ミステリには特段の魅力を感じない。
そのような読書傾向を個人的には持っているのだが、
この作品は実に面白かった。
おもちゃ箱を引っくり返すように
パンクバンドがポップに演奏するスタンダードナンバーだ。
この曲のスイートでビターなエンディングは、とてもいい。

事件解決という目標に向かって捜査機関と、
その所属員たちが突き進んでいく。
本来は、それがあるべき姿なんだろうが、
政治的な駆け引きや組織内での謀略闘争が加わってくる。
ここは実社会と同じだよね。
ややこしい。
弾は後ろから飛んでくる方が痛いのだ。
ビターテイストなんてもんじゃない。

発生事件の陰惨さ。
登場人物たちの尋常でない性格と境遇。
ストーリーが展開する主要舞台。
ヒト、モノ、コト。ここで描かれるすべてはダウナーな要素に満ちているのだが、
それらは瑞々しい語り口が相当に浄化している。
胸がうずく恋愛模様もあるしね。
素晴らしい翻訳だ。

その一方で、
香辛料にしては、かなりスパイシーすぎるツイストもあったりして。
なによりも語り手である主人公の直情的に過ぎる行動や、
主人公を支え、また支えられる登場人物たちが、
ふくらみを持った人間ドラマとして、ちゃんと味わわせてくれる仕掛けになっている。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年9月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「羊たちの沈黙」の変形版と言った印象を受ける作品。「サイコ・キラーの心理はサイコ・キラーが一番良く分かる」とのコンセプトを背景にしながら、無理やり普通の刑事物に仕立て挙げた感がある。サイコ・キラーが各死体に残した刻印の内、真相が判明して見ると1つは斬新なアイデアで感心したが、サイコ・キラー対決(?)が中々前面に出て来ないので、読んでいてもどかしさを覚えた。

過去に暗い翳を持つ主人公の刑事、主人公を含めた友誼に厚い刑事コンビ、警察・検事組織内の権力闘争、主人公のロマンス、著名人のスキャンダル、アクション・シーン等、"てんこ盛り"だが、ルーティン的な上、殆ど事件との係わりがなく、物語の構成手腕が拙い印象を受けた。主人公自身の推理能力が凡庸な点も作品として弱い印象。上述のアイデアを掘り下げ、サイコ・キラー対決を前面に出せばもっと求心力のある物語に仕上がったと思う。実際、最後の1/6程度は引き付けられるものがあった。作者のデビュー作の由だが、今後はもっと練れた作品も期待出来るのではないか。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年6月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
カーリィの後の作品から知ったので
早速 デビュー作取り寄せましたよ。
スピーディーな展開と相棒との掛け合い
絶妙でした。
2014年12月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
評判のジャック・カーリイをようやく読んでみた。たしかにスゴイ。
物語の展開は緻密に組み立てられ、ジェフリー・ディーヴァーを思わせる。
ただし、主人公がとても若々しくて魅力的。若造ならではの青臭いところと、警察上層部との軋轢が読ませてくれる。
主人公の兄がまた、主人公以上に魅力的でビックリ。
あっと驚く展開も、大体は予想できながら読み進めているとはいえ、やはり終盤の盛り上がりには圧倒的に引き込まれる。
ジャック・カーリイ、文句なく素晴らしいストーリーテラーと言える。ただ、惜しむらくは多少ご都合主義の展開がないとは言えない。
でも、読み終わってからも何度も読み返したくなる、細かいところまで非常によく書き込まれた秀作である。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ロバートウォーカーとジャックケッチャムが好きで読んでいました。
新しく興味のある作家を探して読んでみました。
「面白くてしょうがない」とまでは行きませんでしたが、次の作品を
読んでみたいと思いました。
サイコ・スリラーだと思って購入しましたが、これは「刑事物」でした。
2006年1月23日に日本でレビュー済み
 あの「動機」については、「驚愕」「アホバカ」といった評判を散々目にしていたのが良くなかったかもしれません。何の予備知識もなく読んでいたら、もう少し素直に驚けたのでは。
 ただサイコ・キラーの発想としては、この程度のものは案外現実にあるのではないかという気もしました。島田荘司の『斜め屋敷の犯罪』等の発想のぶっ飛び具合と比べてみても、まだまだ大人しいと思います。でも、これを実際に試しながら執筆している著者の姿を想像すると、確かにバカかも……。
 小説としては、いかにも「ハリウッド型エンターテインメントの書き方」に則ったようなリアリティのない物語展開、キャラクター造形がマイナス・ポイント。直訳調であるばかりか、意味不明の熟語や「ら」抜き言葉が頻発する訳文も非常に問題があります。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小説自体は原作で読めばきっと面白いのでしょうが(特に兄との関係)、とにかく翻訳がよくないです。
2作目の「デス・コレクター」は違う方の翻訳だといいなと思って手に取ったのですが、同じ方でした。
文章を読んでいて、意味不明の部分が多いです。主語と述語がつながっていないような。
校正をする方はいないのでしょうか?誤訳があるかどうかは、原語と照らし合わせないといけませんが、
日本語がおかしいのは、校正の段階で分かるはず。外国作家の作品の良さは、ひとえに翻訳にかかっています。
出版社の方はもう少しこの点を真摯に考慮してくださってもいいように思います。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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