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結婚のアマチュア (文春文庫 タ 9-6) 文庫 – 2005/5/10

3.8 5つ星のうち3.8 7個の評価

結婚30周年を迎えた日、ついに夫は家を出た。後悔、反省、希望。円熟味を一層増した筆致で描かれる、60年に亘る結婚と離婚の物語

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2005/5/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/5/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 481ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4167661985
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167661984
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 7個の評価

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アン・タイラー
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カスタマーレビュー

星5つ中3.8つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2009年1月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本の小説は、愛の成就とか、愛の喪失とか、死者との別れとか、比較的、短い人生の期間に起こった出来事を取り扱った作品が多いが、米作品にはパール=バックの大地のように人々の生涯を描いた作品が割りと多いような気がする。

本作品は、ごく普通のありふれた男女が出会い、恋に落ち、相思相愛で結婚し、子供をもうけ、仕事も順調、本来であれば全てが上手くいっている筈のカップルが、日々の生活ですれ違い、相手のあらが気になってしょうがない。夫婦喧嘩はいつものことで、お互いに結婚すべき相手ではなかったのではと疑問に思いつつも、いままでの投資した時間を全て失ってしまうという離婚をなかなか決断できない。

波乱万丈の人生記ではない。主人公が自分であっても不思議ではない、ごくありふれた人々の60年にも及ぶ生活がしみじみと描かれている。ついつい、自分の人生と照らし合わせて読んでしまうところに、この475頁のボリューが読み応えがあるのかもしれない。

しかし、登場人物は全て平板で、彼らの悩みもありふれているため、「ある人物の一代記を読み終えたぞ」以上の読了感を得ることができなかった。同様のタイプの小説としては、「メモリー・キーパーの娘」の方がはるかに面白く、味わいも深かった。悪くはないが、星5つはちょっと多すぎだ。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
イライラさせられる話だなあ、と思いながら読んでいた。Amazonのレビューは星1個だな、と。ところが一発逆転というべきか、終わり近くの9章で一気に面白くなったのだ(全10章の構成)。読み終えて本を閉じたときには、ちょっとした感傷にすら浸っていた。

約60年の歳月の中で、5世代にわたるアントン家の人たちが描かれる。普通なら『ゴッドファーザー』並みの大河ドラマになると思うが、本作はあくまで静かで淡々として控えめだ。それでいて最後にしみじみと人生を感じさせる。以下、好きな場面を2つ挙げておこう。

妻ポーリーンが眠れぬ夜に、亡き姑のことを思い出す場面。嫁に非難されて「脳卒中になりそう」と嘆く姑に、ポーリーンは「じゃ、もう脳卒中になったことにして、床に寝ててください」と意地悪く言ったことがあるのだ。「そういう昔のやりとりが一語一語よみがえり、身の縮む思いがして、片手で目を覆った」(P420)

もう一つは、マイケルとポーリーンの息子ジョージが、甥ペイガンの妻ジーンと電話で話す場面。あることで意見が食い違い、「それは受け入れがたいけど」と言うジーンに、ジョージはこう返す。「受け入れられないことなんて、たくさんあるさ。だからといって、受け入れられないことが、起こらないわけじゃないんだよ」(P448)
2005年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アン・タイラーは大好きな作家で、ほぼ全ての作品を読みました。
こちらはまずタイトルに引かれたことと、新作ということで購入しましたが、期待にたがわず素晴らしい作品でした。
アン・タイラーはいつもありふれた日常生活を丹念に描いていくのですが、ズン!と心臓に突き刺さるような瞬間を切り取るのがとてもうまい作家です。
そして持ち前のユーモアで、「人生っていろいろあるけど、やっぱり素晴らしい」的なところにもっていってくれます。
こちらの作品も、夫婦とは、家族とは、とアン・タイラーらしい題材です。
戦中から現代まで、一組のカップルが出会って家庭をつくり老いてゆくまでの時代が描かれています。
一章ごとに数年の時間が経ってゆくのですが、それぞれ別の家族の視点から描かれているのもおもしろい。
ひとつの出来事が別の角度から語られると、全く異なる様相を呈し、家族の歴史に深みを加えてゆきます。
アメリカの移りゆく時代背景が、それぞれの家族の生き方・考え方にも反映されている点も興味深いものでした。
とは言っても、決して大袈裟な大河ドラマばりの展開ではなく、登場人物は好感が持て、感情移入もしやすい人たちばかり。
読んでいて思わず吹き出してしまったり、号泣してしまったり・・・決して人前では読めません。
どんどん先を読み進めたくなるのに、読み終えるのがもったいなく感じられる一冊。
様々なことを考えさせてくれる一冊でした。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年5月18日に日本でレビュー済み
アン・タイラーの小説全般にいえることだが、彼女の小説は劇的な展開というものはない。
ただただ日常が描かれる。しかしそれがいいのだ。私たちの生活などそんなもので、劇的なことなどそうあるものではない。
それこそ恋愛でも。その瞬間は劇的であっても、成長して振り返るとそうでもなくなる。はて、どうして私は彼(彼女)と結婚したのかしらと思う。
そんなものだ、人生など。そんな物語を書くのがとてもうまいのがアン・タイラーである。
そして劇的でないぶん、つい見落としがちである日常に潜む小さなときめき、失望に気づかせてくれる。
この物語もそう。派手さはない。一組の夫婦の出会いから成長、そして終わりまでを些細な出来事を抽出して描かれる。
一章ずつ、ゆっくり読んでいくのがいいかもしれない。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年4月2日に日本でレビュー済み
ある夫婦の物語。時代はパールハーバーから始まり現代までの。
結構なボリュームがある。途中イライラもした。
しかし最後まで読み切ると、この主人公の夫婦は、忘れられない二人になった。
アンタイラーは何気ない、人の心のひだを描くのが本当にうまい。
周りの人々(特に配偶者)にもう少し思いやりと優しさを表現したく
なる気持ちにさせられる小説でした。
読んでよかったと心から思いました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年1月23日に日本でレビュー済み
うーん、やっぱりアン・タイラーはいいな。「アン・タイラーに全部」、って、なんのこっちゃ?

自分とは違うけど同じようなところもある人の、自分のとは違うけど自分にも起こりうる人生の、日常的なあれこれ。こまかいこまかい。女性的だな、と思う。ちょっと嘉門達夫流の、人間観察系お笑いに通じるところがあるかも。

だからなんだといわれても困ります。起承転結も、でっかい山場も、最後のどんでん返しもないけれど、読んでいて面白い。どこまでも日常生活。そりゃ、いくつか事件はあるけど、そういうのも、みんな人生という本の1ページに過ぎないんだよね。遠くから見ればどれも同じ紙でできたただのページで、ほかのページとかわりない。そういう事件がきっかけで人生がすっかり変わっちゃったとしても、変わっちゃったそこにあるのもやはり日常生活なんだから。

やっぱりいいですわ。と、また別のアン・タイラーを読みたくなっている私でした。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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