プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥726¥726 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥41¥41 税込
配送料 ¥257 6月12日-13日にお届け
発送元: 古本倶楽部【午前9時までのご注文は当日発送】【通常24時間以内発送】 販売者: 古本倶楽部【午前9時までのご注文は当日発送】【通常24時間以内発送】
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
新装版 翔ぶが如く (9) (文春文庫) (文春文庫 し 1-102) 文庫 – 2002/6/7
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ322ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2002/6/7
- ISBN-104167663031
- ISBN-13978-4167663032
よく一緒に購入されている商品
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2002/6/7)
- 発売日 : 2002/6/7
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 322ページ
- ISBN-10 : 4167663031
- ISBN-13 : 978-4167663032
- Amazon 売れ筋ランキング: - 23,732位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語部卒。「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞、『梟の城』で直木賞を受賞。『竜馬がゆく』『国盗り物語』『坂 の上の雲』『空海の風景』『翔ぶが如く』など構想の雄大さ、自在で明晰な視座による作品を多数発表。この他『街道をゆく』『風塵抄』『この国のかたち』な どの紀行、エッセイも多数。’96年逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 司馬遼太郎と寺社を歩く (ISBN-13: 978-4334747213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
しかし相変わらず、西郷の存在はなく、桐野伴秋という剣術士上がりのエセ革命家の暴発という側面が強くなり、
まるでアルカイダまがいの戦い方が描かれており、
これでは勝つわけがないと、私のような素人でもわかる。
西郷の名声を利用したテロ行為に、西郷が乗っかったのは
悲劇だ。結局、西郷には、維新を成し遂げた後の新国家のビジョンが描けていなかった。その点、大久保の方が、
ビジョンは明確であった。
また、征韓論という、豊臣秀吉の朝鮮征伐のような、
独りよがりの偏狭な民族主義が、彼の限界だった。
真のグローバリズムなどは到底無理だったのは仕方がないが、真の革命家としての思想や哲学が欠けていたのは、
非凡な人物であるだけに惜しい。
書店で品切れの際など、速くて便利に宅配してくれる。
忙しい人には大変助かります。
本巻より西郷隆盛の評価が急速に冷淡になる。「西郷の大度量というのは、むしろ敵に対してそうであった。しかし同藩の者や同調の集団に対しては、ときに実に狭量であった」「西郷隆盛の思想における非普遍性の部分は、結局は一般的日本人や人類が、現実としてその理想の中にとらえられていないということにあった」「たれよりもこの両人(桐野利秋・篠原国幹)を信頼し、結局はかれらの政治的狂躁に乗せられた。人間を見ることにいかに目が無かということを、この間、ふと思い知らされることがあったかと思える」。これまで書かれてきた称賛はなんだったのだろう。
そして、意識して書いているのか、次第に薩軍が帝国陸海軍に重なってくる。「薩人たちは、比類なく勇敢であった。この比類ない勇敢さだけが、西郷や桐野の恃みであり、かれらをして戦略など不必要だと思いきらせた最大の思考要素だった」「将帥たちが無思考でいるために兵たちは死ぬまで戦いつづけねばならなかった……薩軍の将帥にはそれ以外に思慮がなかった」。かつて「日本軍の下士官兵は頑強で勇敢だが、高級将校は無能である」と評したのはソ連のジューコフである。陸海軍は薩軍の強悍に脅えて、勝利しながらもこれを模倣したのではないか。
これからもよろしくお願いします。
田原坂の戦場を、政府軍側である北方から俯瞰して見ると、右手に標高600mほどの三ノ岳があり、その中腹に吉次峠がある。そこから山の斜面が下りてきた谷底というべきところに、現在の鹿児島本線が南の熊本方面に走っている。
その谷底を過ぎて左側、熊本行きの電車の車窓から見ると左手の、木々鬱蒼とした丘が田原坂である。
この丘を縦にバックリ割ったような、まるで塹壕のように貫く道がある。
この道は今でこそ舗装されておりクルマでも走ることができるが、風景としては西南戦争当時とあまり変わらないのではないか。
クルマで走りながら、両側の壁のように盛り上がったところから、薩軍が飛び出してきそうな雰囲気が今もある。
屈強の薩摩人がいつ白刃を振りかざして襲い掛かってくるとも分からない恐怖感は、政府軍にあっては相当なものであっただろうことは想像に難くない。
田原坂公園内にある記念館には、この激闘をしのばせる遺物が多数展示されている。
激闘のすさまじさを物語る「ゆきあい弾」もここで見ることができる。
「ゆきあい弾」とは、両軍が打ち合った銃弾が、空中でぶつかったものである。
吉次峠でも激闘が続いていたが、ここで薩軍の、桐野とともに西郷の片腕だった篠原国幹が戦死する。
政府軍の江田少佐(薩摩出身)が「あの外套(マンテル)を撃て!」と狙撃兵に命じ、篠原は即死した。
42歳であった。
激闘は各地で続いていた。
2013年のNHK大河ドラマ『八重の桜』で中村獅童が演じていた佐川官兵衛は、乞われて政府軍として元会津士族を率いて阿蘇方面へ従軍していた。
彼は坂梨という場所から熊本へ至る途中の「二重峠」で薩軍と遭遇した。彼より若い土佐出身の上司が判断を誤り、数に勝る薩軍との激闘の末、かつて「鬼官兵衛」と言われたこの男は戦死した。
薩長政権により悲惨な境遇に落とされた会津藩士たちは、窮乏のためにやむを得ず、その薩長政権に雇われた。
かつて、薩摩や長州によって“賊”にされた会津人が、“賊”になってしまった薩摩を討つのである。
薩軍との戦闘に出陣するにあたっては、“戊辰戦争での薩摩への恨みを忘れるな!”と吹き込まれたものもいたであろう。
無謀な局地戦の中で死んだ官兵衛の心境はいかであったことか・・・・。
八代南郊の萩原堤では、宮崎八郎が政府軍の急襲を受け戦死した。
その懐には、ルソーの『民約論』がはいっていたという。
政府軍の人員・物資の補給の豊富さに対し、薩軍には補充のあてがなく、いかに勇猛といえども消耗戦になれば不利なのは明らかであった。
押された薩軍は人吉まで退却した。