プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥715¥715 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥40¥40 税込
配送料 ¥256 6月12日-13日にお届け
発送元: 古本配達本舗 通常24時間以内に発送可能です。 販売者: 古本配達本舗 通常24時間以内に発送可能です。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
新装版 世に棲む日日 (4) (文春文庫) (文春文庫 し 1-108) 文庫 – 2003/4/10
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ324ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2003/4/10
- ISBN-104167663090
- ISBN-13978-4167663094
よく一緒に購入されている商品
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2003/4/10)
- 発売日 : 2003/4/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 324ページ
- ISBN-10 : 4167663090
- ISBN-13 : 978-4167663094
- Amazon 売れ筋ランキング: - 15,351位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 66位歴史・時代小説 (本)
- - 234位文春文庫
- - 399位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語部卒。「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞、『梟の城』で直木賞を受賞。『竜馬がゆく』『国盗り物語』『坂 の上の雲』『空海の風景』『翔ぶが如く』など構想の雄大さ、自在で明晰な視座による作品を多数発表。この他『街道をゆく』『風塵抄』『この国のかたち』な どの紀行、エッセイも多数。’96年逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 司馬遼太郎と寺社を歩く (ISBN-13: 978-4334747213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
イメージ付きのレビュー
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
学問を学ぶことは「公のためにつくす自分をつくる」ということ。長州藩の革命は詩人的な予言者であった吉田松陰から始まり、卓抜な行動家の高杉晋作を経て、革命の世を作り栄達させる処理家の伊藤博文で完成させたこと。洋行で、外国の状況を実際に見ることで大いに刺激を得て長州藩を世界の列強の中身に入れようとしたこと、が小説全体を通して印象的だった。
「生とは天の我れを労するなり。死とは天の乃ち我れを安んずるなり。
晋作にとっての生とは、天がその生に目的をあたえ、その目的のために労せしめるという過程であるにすぎず、死とは、天が彼に休息をあたえるというにすぎない、ということであった。」
人を動かすという事において言葉というものは大きな武器になるのだなぁ。松陰が死後も松下村塾の塾生を己の生死を顧みない革命活動に投じさせたのも松陰の言葉であったし、高杉晋作が20代という若年で戦争の先頭にたって階級を超えた人々を動かしたのも彼の言語能力と、その本体である彼の人間力であったのだろう。長州が、日本が、勤王から攘夷、そして討幕に向かう構図がわかりにくかったが理解できた。
おもしろいと思ったのは吉田松陰も高杉晋作も実直で忠良な父と明るく楽天的な母の元に突然変異のように異端児が生まれたという事だ。不思議。時代が必要とした人間が成るべくして成ったのだろう。そして彼らがなすべき役割を成し遂げた後、死すべくして死んだのだろう。
我が身を振り返れば惰生をむさぼるばかり。革命は起こせないけど、もっと真摯に生きようっと。
織田信長の桶狭間の戦いのくだりを読みふけっていたというのは面白い。
わずか80人の決起であったが、この暴発が歴史の流れを変えた。
決起の朝、雪がしんしんと降る中を京都から落ちのびていた5卿に対し、
「今から長州男子の肝っ玉をお目にかけます」
と見得を切りに行くところなんか、高倉健のなぐりこみを彷彿とさせ、
カッコいい。
長州人にとって「晋」という字は大切なものらしい。安倍晋三首相も
自分の名前の「晋」は(父君の安倍晋太郎もふくめて)高杉晋作から
もらったと明言している。どうりで周りの大反対なんか余り気にせずに
自分の信念通りに突き進むはずだ。
仕事と遊びに文字通り命をかけている若者が、嫁、父、母という「家」のお守りで苦悩するくだりが、楽しかったです。
「おもしろきこともなき世をおもしろく」と自身の生を締め括った高杉晋作、その27年8カ月の人生は余りにも短かったと偲ぶ人々をも一笑に付しているかもしれない。
縦横無尽の活躍の狭間に、目にとまった節を幾つか記しておきたい。
「人間というのは艱難は共にできる。しかし富貴は共にできない。」
佐幕派を追い落とした後の高杉晋作の言。とても厳しい言葉だ。自分の慢心を諌めるべく、心に刻んでおきたい。(追記:これは中国春秋時代、范蠡が越王を評した言葉に遡るようだ。)
「生とは、天の我れを労するなり。死とは天の乃ち我れを安んずるなり。」
これまた佐幕派撃退後の言葉。一瞬「世に生を得るは、事をなすにあり」と重なったが、よくよく考えればより静的であり、むしろ生死を「私」と切り離す達観した言葉だと感ずるようになった。自負と安分を心のうちに同居させなければならない。
「二流、三流の人間にとって、思想を信奉するほど、生きやすい道は無い。」
これは司馬遼太郎の言葉。自身が抱いた思想がどれだけ高邁のものであれ、これに取り憑かれ、この色が着いた目でしか世界を見られなくなっては本末転倒である。
尚、蛇足的な感想だが、本作品では高杉晋作の活躍を横で支える後の明治の実力者達、井上馨、山県有朋、伊藤博文の若かりし日々の姿を見ることができるのが良い。