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新装版 義経 (上) (文春文庫) (文春文庫 し 1-110) 文庫 – 2004/2/10
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- 本の長さ490ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2004/2/10
- ISBN-104167663112
- ISBN-13978-4167663117
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2004/2/10)
- 発売日 : 2004/2/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 490ページ
- ISBN-10 : 4167663112
- ISBN-13 : 978-4167663117
- Amazon 売れ筋ランキング: - 112,666位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 592位歴史・時代小説 (本)
- - 1,630位文春文庫
- - 2,794位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語部卒。「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞、『梟の城』で直木賞を受賞。『竜馬がゆく』『国盗り物語』『坂 の上の雲』『空海の風景』『翔ぶが如く』など構想の雄大さ、自在で明晰な視座による作品を多数発表。この他『街道をゆく』『風塵抄』『この国のかたち』な どの紀行、エッセイも多数。’96年逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 司馬遼太郎と寺社を歩く (ISBN-13: 978-4334747213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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この人物、頭はすこぶる切れるが、自信過剰でくせの強い人物として描かれることが多いが、司馬氏はそれに加えて、どこか抜けていて脇が甘く憎めない人物として描いている。
最後は、その甘さ故に破滅へと向かうが、司馬氏はそんな悲哀もどこかおかしみを加えて描いている。
そのおかしみの中にこの人物に対する洞察があり、特に終盤に向けてより洞察が深まり、そこに対象たるこの人物と真正面から取り組んだ痕跡と深い愛情を感じる。
中世の晩期から近世以降を取り扱うことが多い司馬先生が珍しく中古を描いた作品。源義経は多くの芸能や軍記物語で華々しく登場しますが、実は史料は少ない。
そんな男を、「日本史上初めて、騎兵を軍団として運用した天才」でありながら「性欲旺盛で手当たり次第に女を抱くが、性格は女並みによく泣き、兄の頼朝は政権の頭領であるという社会的立場が理解できず、いつまで経っても1人の兄貴として接しようとする甘ったれ」として描きます。
つまり、「軍事的天才であった義経は何故滅びねばならなかったのか」というのが本作の切り口とも言えます。
が、本作は義経が近畿を船で脱出するところで突然幕が降ろされ、「あと色々こうなって平泉で死に、頼朝は『悪は滅んだ』と言った。人々は悪とは何かと考えた」という簡素極まりない、1ページにも満たない締めくくりです。「何故義経は死んだのか」というお話の流れなのに、肝心な死ぬ所が無いのです。勿論それに至るまでの静との別れや、勧進帳のハイライトも完全に省略です。
序盤こそ貧乏貴族で義経の養父である藤原長成、元源氏の郎党で売僧の鎌田正近、義経の従者であるぶんどう、那須の土豪の末子である余一など生き生きとした人間達を司馬調で事細かに描写し物語を彩ります。
しかし、話が進むほどお話は淡々としていき、武蔵坊弁慶や伊勢三郎などの義経郎党もさして掘り下げられません。基本的にただ出てくるだけ。終盤などほぼ史実のダイジェストであり、社会的・政治的感覚が掴めない義経の愚かな様と、どんどん苛烈に怒りを露わにしていく頼朝、そして彼らを横目で見て双六に興じる後白河法皇らの描写に終始します。終盤で一番生き生きしているのは後白河ではないでしょうか?
何だか、「軍事的革命家ではあるが政治的感覚皆無の甘ったれ」という人物造形をしたのはいいけれど、途中でそういう人間である義経を描くことに飽きた、というか興味を失くしたかのようです。
何故、司馬先生が義経という人間を「つまらん」と思ってお話を投げたのかはわかりませんが、確かに義経個人の人物描写は暇があれば女関係、時たま政治的愚行の繰り返しでさほど面白くはありません。視点こそ新鮮かもしれませんが。先述のように義経の郎党集もただ居るだけ、梶原景時は義経に対する讒言装置ですし、頼朝は後半はいつも怒ったり大江広元と謀議している。何だかどれもお話を進めるために仕方なくやってるような人物描写ばかりなのですね。他レビュアーさんのお言葉を引用すると「体温がありません」。
一応言うと、私は「英雄としての義経」のファンではありませんし、「甘ったれで好色家で女みたいに泣く」という義経像にはむしろ賛成なのですが(政治的痴呆という点については本作の描写は過剰かと思いますが・・・もう少しは政事を考えられる人間だったかと・・・)
司馬先生が「あまりおもしろくないなあ」と思いつつお書きになってるのが、特に後半ひしひしと伝わってきてしまう作品です。
今のところ、司馬作品でお気に入りのベスト1です! 文章に酔いますよ~~~❤
義経の成長物語と平行して、頼朝と政子のロマンスも描かれますが、これまた絶妙の面白さ! 政子が妹の夢見を買い取る場面とか(もちろん、そうした場面はフィクションです、これぞフィクション)。
今作を読んで、義経という存在の日本の歴史における重さに気づかされました。頼朝の鎌倉幕府によって、日本は花鳥風月ちゃらちゃらり~の宮廷貴族支配から脱して、武の者(基本的には農耕民)のエネルギー渦巻く島国へと変貌していき、それが徳川270年の時代を経て、現在の日本を形作るまでになったように(素人見解ですが)思えるのですが、そもそも、頼朝の成功は義経の軍事的成功あってのもの。
義経がいなかったら、鎌倉幕府も存在しえなかった。
義経って、鞍馬山での幼少期があんなふうで(笑)、平泉で乗馬三昧だったとしても、いったいどのようにして、あれほどの軍事的才覚を体得したの? と、不思議でなりません。医学的に「恐怖を感じない(感じにくい)DNA」というのがあるらしいですが、義経もそのDNA保持者だったのかな、と。俺たち鹿じゃないし、馬に乗ったまま断崖絶壁下るのかよっ!(笑)
とにかく、下巻の筆の運びもエンディングも、私には納得ですし、最高でした。
あまりにも膨大な司馬作品のうち、5作だけお勧めは、と問われたら、今作は絶対に外せません。
今作は司馬遼太郎のデビュー作ではないですが、なんとなくこの作家の執筆生活の原点、という感じがします(資料の乏しい時代をいかに鮮やかに描くか、という点などについて)。そして、源義経は日本の今を形作った原点という気もします。なので、二重の意味で、原点。