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新装版 故郷忘じがたく候 (文春文庫) (文春文庫 し 1-113) 文庫 – 2004/10/10
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- 本の長さ234ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2004/10/10
- ISBN-104167663147
- ISBN-13978-4167663148
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2004/10/10)
- 発売日 : 2004/10/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 234ページ
- ISBN-10 : 4167663147
- ISBN-13 : 978-4167663148
- Amazon 売れ筋ランキング: - 6,337位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 22位歴史・時代小説 (本)
- - 102位文春文庫
- - 155位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語部卒。「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞、『梟の城』で直木賞を受賞。『竜馬がゆく』『国盗り物語』『坂 の上の雲』『空海の風景』『翔ぶが如く』など構想の雄大さ、自在で明晰な視座による作品を多数発表。この他『街道をゆく』『風塵抄』『この国のかたち』な どの紀行、エッセイも多数。’96年逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 司馬遼太郎と寺社を歩く (ISBN-13: 978-4334747213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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司馬遼太郎氏の文章は格調高く、品格に満ちる。現地へ赴き、話を聞く取材を怠らず、一言一句推敲を重ねる作家のストイックな姿勢がなせるわざかと思い感服する。
その一族の末裔である沈寿官氏は、青磁器の技術とその作品が認められ、戦後韓国の大学に招かれ講演することになった。来韓した際当時の朴大統領にも謁見をゆるされ、いくとこいくとこ歓迎されたらしい。
その沈氏がソウル大学での講演の最後に、「私には韓国の学生諸君への希望がある。韓国にきてさまざまの若い人にあたが、若い人のたれもが口をそろえて三十六年間の日本政府の圧政について語った。もっともであり、そのとおりではあるが、それを言いすぎることは若い若い韓国にとってどうであるう。言うことはよくても言いすぎるとなると、そのときの心情はすでに後ろむきであろる。・・・・・・・・(省略)」と言いい。そして続けて「あなた方が三十六年をいうなら、私は三百七十年をいわねばならない」と結んだという。
会場はしばらく沈黙したが、韓国全土で愛唱されていた青年歌が響き渡ったという。
2019年4月現在、最悪の日韓関係と言われている。このような事態は、レイダー照射、戦時下の「慰安婦問題」、戦時下の朝鮮出身労働者(いわゆる徴用工訴訟)、韓国国会議長の天皇陛下に対する侮蔑発言、等々いずれも韓国発の事案からの起因がすべてだが、沈氏のソウル大学での講演を聞いた当時の学生は、この事態をどのように思っているのだろうか、読後まずもって感じたことだ。
そして、朝鮮半島・中国を考えることが「日本人とは何か」を考えることであり、司馬遼太郎の存在意義をかんがえることと思っていた著者は今日的日韓関係をどう思うのか、聞いてみたいと思った。
司馬氏は、恐らく当初は小説にするために取材を行ったように思います。
取材での14代沈寿官氏その人との邂逅、触れ合い、そして沈氏一族に課せられた
その重厚過ぎる歴史を感じ、小説というものでは表現しきれない、と思われたの
ではないでしょうか。何の脚色もいらない、この見聞した事実だけを記すだけで、
十分すぎるくらい・・・・・そのため、このような聞き書き、随想の体裁で、ただただ
事実のみを語ったのではないか、筆者はそう感じました。
沈氏の朴訥とした人柄の描写、口述を通じて、300有余年の長大な歴史を
あくまでも淡々と記されつつ、読み手の心を揺さぶる筆致(恐らく、司馬氏ご自身
が、誰よりも心をつき動かされたのだと思います)は、流石の一言に尽きます。
筆者を含めて、何の疑問も持たずに大きくなった、日本人全てにお勧めしたい逸品
だと思います。
江戸幕府倒壊前夜の混乱時の、ある意味のどかとしか言いようのない東北の出来事を
しるした「斬殺」は、 街道をゆく〈26〉嵯峨散歩、仙台・石巻 (朝日文庫) の仙台の随想を
読まれれば、更に理解が深まるかもしれません。
細川ガラシャの「悲運」の生涯を綴った小品、「胡桃に酒」も、小説としての技巧にも
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最後は切なく拝読いたしました。