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新装版 功名が辻 (1) (文春文庫) (文春文庫 し 1-114) 文庫 – 2005/2/10
司馬 遼太郎
(著)
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戦国の動乱期。賢妻として名高い千代と夫婦手をとりあい、ついには土佐一国の大名になった山内一豊の痛快出世物語。新装版全4巻。 天下にむかってはなばなしく起ち上った織田信長の家中に、ぼろぼろ伊右衛門とよばれる、うだつの上らない武士がいた。 その彼に、賢くて美しい嫁がくるという……伊右衛門は妻千代の励ましを受けて、功名をめざして駈けてゆく。 戦国時代、夫婦が手をとりあってついには土佐一国の大名の地位をえた山内一豊の痛快物語。
- 本の長さ313ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2005/2/10
- ISBN-104167663155
- ISBN-13978-4167663155
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2005/2/10)
- 発売日 : 2005/2/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 313ページ
- ISBN-10 : 4167663155
- ISBN-13 : 978-4167663155
- Amazon 売れ筋ランキング: - 32,450位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語部卒。「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞、『梟の城』で直木賞を受賞。『竜馬がゆく』『国盗り物語』『坂 の上の雲』『空海の風景』『翔ぶが如く』など構想の雄大さ、自在で明晰な視座による作品を多数発表。この他『街道をゆく』『風塵抄』『この国のかたち』な どの紀行、エッセイも多数。’96年逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 司馬遼太郎と寺社を歩く (ISBN-13: 978-4334747213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年8月19日に日本でレビュー済み
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立身出世の陰に妻の献身的な夫を立てた物語。良妻賢母の典型的な物語です。
2022年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この前に、中国製SFの三体を読んだが、ひどい苦痛を味わい途中でやめた。
中国共産党のスポークスマンの作品かと思った。
読書が苦痛になった。
その後、この作品を読んで、やはり司馬作品は面白いと改めて痛感。
織田の家臣が、秀吉に出向して、この先どうなるか、良妻賢母の千代との
夫婦仲はどう展開するのか、興味が尽きない。
ただの出世物語にはならないだろう。
読書体験が楽しいと感じられる作品。
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読書が苦痛になった。
その後、この作品を読んで、やはり司馬作品は面白いと改めて痛感。
織田の家臣が、秀吉に出向して、この先どうなるか、良妻賢母の千代との
夫婦仲はどう展開するのか、興味が尽きない。
ただの出世物語にはならないだろう。
読書体験が楽しいと感じられる作品。
2022年1月7日に日本でレビュー済み
やがて土佐一国の大名となる山内一豊とその妻千代が、夫婦になった時から話は始まる。
明日は身があるのかという不安にはあえて目を向けず、ひたすら功名を立てることを互いに語り、明るく過ごしていく二人の健気なやりとりに、せつなさと希望を感じ、生きる活力がもらえる。
若い頃の信長や秀吉も登場し、一豊や千代とのやりとりを通して、司馬氏が洞察した彼らの人物像が楽しめるのも本作品の醍醐味。
駆け出しの一豊や千代を描く第一巻には、やがて巻を進めるにつれて出てくる大人びた考えや守るものも一切なく、とにかく初々しい空気が漂う。
小りんや六平太といった忍びが登場するあたり、多分に物語的要素もあり、史実に極力忠実であることを期待する向きには沿わない部分もあろう。
が、自分にとっては司馬作品の中でも繰り返し読みが多い大好きな作品である。
明日は身があるのかという不安にはあえて目を向けず、ひたすら功名を立てることを互いに語り、明るく過ごしていく二人の健気なやりとりに、せつなさと希望を感じ、生きる活力がもらえる。
若い頃の信長や秀吉も登場し、一豊や千代とのやりとりを通して、司馬氏が洞察した彼らの人物像が楽しめるのも本作品の醍醐味。
駆け出しの一豊や千代を描く第一巻には、やがて巻を進めるにつれて出てくる大人びた考えや守るものも一切なく、とにかく初々しい空気が漂う。
小りんや六平太といった忍びが登場するあたり、多分に物語的要素もあり、史実に極力忠実であることを期待する向きには沿わない部分もあろう。
が、自分にとっては司馬作品の中でも繰り返し読みが多い大好きな作品である。
2014年9月24日に日本でレビュー済み
司馬遼太郎氏が嫌いなわけではないのだが、
個人的な好みとして時代小説にエロティックな
描写は欲しくないので、司馬先生の作品は
あまり読み進められない。
話の筋などはさすがとしか言いようがないため、
私の単なるこだわりにすぎないが。
個人的な好みとして時代小説にエロティックな
描写は欲しくないので、司馬先生の作品は
あまり読み進められない。
話の筋などはさすがとしか言いようがないため、
私の単なるこだわりにすぎないが。
2021年5月19日に日本でレビュー済み
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極普通の武将の山内一豊が、その妻千代の内助の功で信長、秀吉、家康の戦国3英傑の中で生き抜いて一国一城の主となって行く物語です。
少し恣意的なシナリオではありますが、面白かったです。
少し恣意的なシナリオではありますが、面白かったです。
2016年5月15日に日本でレビュー済み
久し振りに司馬遼太郎の小説を読んでゐます。山内一豊が妻の内助の功で大名になれた話を作品化した「功名が辻」です。戦前から有名な美談ですが、私は恥かしながらあまりよく話の詳細を知らなかったので、一度は読んで置きたいと思ったのです。本書は、四分冊になってゐて一冊が三百頁程度なのですが、とても読みやすくすらすらと読み進める事ができました。第一巻は、織田信長が清洲から岐阜に城移しを決めた永祿十年(一五六七)の山内一豊と千代の結婚の儀から始まり、天正九年(一五八一)の一豊が金十両の名馬を得て信長が京都で馬揃へ(観兵式)の挙行によって大いに名を上げた所までを扱ってゐます。読んでゐて色々な人名や人の動きが実に詳細に描かれてゐるのには正直驚きました。一豊が木下藤吉郎の与力(出向の武将)となって北国平定に武功があった事、姉川の戦ひの後に三年北近江でその後の攻略に時間を費やした事、そして、長浜に居を移して郎党を増やすに際して甲賀の忍びの者が特異な影響力を持ってゐる事等を知る事ができました。戦国時代の時代相、社会相を小説を通してて描き、理解させてくれるよき作品であり、これに続く三冊の内容に期待したく存じます。
2021年5月1日に日本でレビュー済み
土佐の大名に成り上がる伊右衛門が、まだ若輩にして嫁を貰い、彼女の内助の功のおかげで、頭角を表す様が描かれている。やる気をかきたてる、夫の操縦法を心得た妻、と言うのは、いかにも日本人好みである。
妻に乗せられた伊右衛門は、結構危ない橋を渡りながらも、順調に頭角を現し、今巻のラストでは妻の持参金で良い馬を購入している。この時、賢過ぎる妻に興ざめして辛く当たる伊右衛門を、泣いてみせて懐柔した妻千代は、役者が一枚上だ。
堅物の伊右衛門を誘惑した小りんのエピソードも楽しく、全体にエンタメ度の高い作品であった。今後に期待。
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堅物の伊右衛門を誘惑した小りんのエピソードも楽しく、全体にエンタメ度の高い作品であった。今後に期待。
2003年6月18日に日本でレビュー済み
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才色兼備な細君のことを「山内一豊の妻」とはよくいわれているが、その由縁はこういうことだったのかと今更ながら感心しました。それにしても司馬さんの歴史モノがすごいのは、これが本当の歴史の事実であったんだろうと錯覚してしまうところでしょう。他の作家の歴史モノで司馬さんの書いた内容と違うものを見ると、みなうそっぽく感じるのは私だけではないはずです。